☆つる姫の星の燈火☆

#2285 生き物を飼う覚悟、ということについて

今朝の空です。なんだかすごいですね。

 

今日は先日観た映画、「ひまわりと子犬の七日間」という映画と、昨日読んだ、動物を飼うということについての記事から、思ったことを書いていきます。

ちょっと長くなるかもしれませんが、読んでください。

この映画は、宮崎の保健所で、動物の殺処分を担当する男性と、そこに連れて来られるワンコ達のお話。実話を元にしたものだそうです。

殺処分を担当する方のお気持ち。普通の人間、まして動物の大好きな人なら、決して仕事として割りきれない、やりきれない思いがあることでしょう。

主人公の男性は、上司に叱られながらも、殺処分の期限を勝手に伸ばして、里親探しに全力を尽くすような方でした。

 

今の日本の動物の殺処分、最新の数字とかは把握できませんでしたが、自治体によって、差もあるようです。

NPOなどの努力などもあり、以前に比べたら、かなり減ってはいるようですが、まだまだ夥しい数の命が、人間の身勝手な都合で「処分」されています。

私は、手術後の人生の一部を、このような命のために使いたいと思いました。

しかし、保護施設のボランティアに行ったとき、その凄まじい環境で、気分が悪くなり、精神的にというより、体力的に無理だ、と感じました。

拙著の売上の一部をとあるNPOに微々たるものですが、寄付させていただいたりもしました。

仕事も持たず、体力にも自信のない自分に、何ができるかわからなくなって来たとき、里親になろうと思ったのです。

しかし、この年では条件も厳しく、里親にさえなれんのか、と思ったときに売れ残り気味のこたろうと出会ったのは、お話しました。

ちょっと余計な話が入りました。

この映画をみて、日本はもっとこの手の法律を厳しくしないといけない、と思ったのはもちろんですが、それに対して、自分に何ができるのか、やはりわかりません。

そしてたまたまこれをみたあと、ある記事を読みました。

それは、「こんな人はペットを飼うべきではない」というタイトルのものでした。

そこには、ワンコを飼うときの「覚悟」が事細かに書かれていました。

犬を飼うと想像以上にお金はかかるし、旅行に行くのも制限される。病気になる事もあるし、介護が必要になる日も来る。

命を預かる事には相当の覚悟がいるというのが、悪くいえば脅しのようでした。

もちろん、ワンコを飼っている私には、わかりすぎる事実です。

そこまで、知って飼いはじめて欲しい、という気持ちも十分わかります。

きゃあ、かわいい♪犬でも飼ってみようかしら・・という安易な思いで飼いはじめてはいけない、と、それはもちろんです。

 

その記事に書かれたことを否定する気持ちは全くない、ということを踏まえて、これから書くことを読んでください。

 

生き物を飼う時にそれ相当の覚悟がいることは確かですが、果たしてそこまで考えて飼いはじめる人がどれほどいるでしょう。

それは、人間が結婚したり、こどもを産んだりするときと同じように、縁やタイミングもあるのではないでしょうか。

あなたも結婚するとき、ある程度の覚悟をしたとは思いますが、そこまで先々の事を事細かく予定したり、計画したりしたでしょうか。

まずは、お相手とのご縁から始まり、この人とずっと一緒にいたい、という思いがなければ、結婚などしなかったでしょう。

結婚してこどもができたとき、やった!でかした!うれしい♪

普通の人間なら、まずそこですよね。

そこから、金銭的なことを思い、将来設計をする。

生まれたら、泣く、ウンチをする、お熱を出す、わがままをいう。

それはもう、初めての子はもちろん、何人産んでも子育ては大変です。

ふたりしか、産んでませんが。

お金もかかり、自分の時間はなくなり、夫の協力がないとか、思い通りに行かないストレスもたまり、ノイローゼになる人だっています。

だけど、「普通の」人たちは、それを何とか乗り越えます。

それは、愛おしい我が子であり、幸せで楽しい時間も沢山あるから。

責任とか覚悟とか、そんな難しい事が念頭になくても、「普通」の人たちは、そうやって家族になり、親はこどもとともに、成長していくのです。

ワンコやにゃんこも同じではないでしょうか。

私は先代ロッキーをたまたま通り掛かったペットショップでみつけ、たまたま同じ誕生日で、たまたま好きな犬種だった事で、言うなれば衝動買いをしたようなものです。

そんな覚悟なんて、ほとんどありませんでした。

ただ、ワンコを飼ったこともなく、ちゃんと面倒をみて、ちゃんとやっていけるのだろうかと、「手付金」を払った夜に悩んだことは覚えています。

確かに、思った以上に大変でした。

粗相はするし、ほえるし、こどもは二人とも小学生だったので、日常の手はかかりませんが、まだまだ躾やら学校の問題やら、大変な時期でもあり、ワンコを迎えたことを後悔する日も少なからずありました。

でも、それ以上の素敵なものも、沢山与えてもらい、変人ではありますが、私もまあ「普通」の人間ですから、ワンコとの暮らしを楽しみ、悲しい時は、ロッキーと長い散歩に出かけて、気持ちを切り替えたりもしました。

そんなときに、何も言わず反抗もせず付き合ってくれるのは、ロッキーだけでした。

 

そう、普通の人間なら、そこまでの覚悟をしなくても、困ったり悩んだりしながら、共に暮らして行けるのです。

殺処分にされる命。やむを得ない事情も、確かにあるでしょう。

でも、数字はわかりませんが、ほとんどの場合、ブリーダーや飼い主の身勝手、「普通」の人間ではない人の数と、多分同じ位なんです。

こどもを危める、捨てる、親もいますが、命は、人間も生き物も同じ、尊いものなんです。

 

今は、ネットなどで、生き物を飼うときの覚悟、なるものが発信され、それを読む機会も沢山あります。

でも、そこまで言わなきゃいけないのは、「普通」じゃない人間が増えたからです。

たぶん。

私たちも、周りの生き物も、親の愛情を受けて育ち、それを我が子や周りに引き継いで生きていくもの。

 

動物を飼おうとしている皆さん。

人も動物も、ご縁でつながります。

普通の愛を持つ人間なら、よほどの事情がない限り、パートナーとして、最後まで、共に生きられるはずです。

 

星の王子様のキツネの言葉を知っていますか?

面倒をみた相手には最後まで責任がある。って。

 

人間の子は、普通、そのうち自立していきます。

でも、飼い馴らした動物は一生面倒をみてあげないといけません。

普通の人間なら、きっとそこまでの覚悟がなくても、一緒に生きていけるはずだと思います。

特別じゃなくても、普通の愛があれば。

 

反論もあると思いますが、ロッキーとの最期を思って、二度とワンコは飼えないと思った私が、いまこうしてこたろうとくらしています。

ある程度の覚悟と責任感は普通にありますが、自分の身体のことも含め、これから先、何が起こるかわかりません。

何か起こったときに、私の真価が問われるんでしょう。

 

相当な覚悟を持って、この世に生まれてきた人はいないはず。

(スピリチュアルな話はおいといて)

愛を受けて日々を重ね、覚悟や責任や倫理を学んでいくのではないかな、と思います。

日本に殺処分ゼロの日が、来ますように。

私にできることは、ちゃんとしたNPOへの多少の支援と、こうして祈ることだけです。

ずるい言い方かも知れませんね。


人間は裏切るけど、動物は決して裏切りません。

 

長くなりました。

10月に入ったというのに、今日も暑いです。

明日は私の初出産記念日。

いやはや、沢山心配をかけてくれたフーテン息子も、28歳です。

 

今日も笑顔で過ごせますように

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
ぽんたんさん
このような記事にコメントいただくのは、とてもありがたいことです。
反論とか同意とか、いずれにしても勉強になります。
同じ文章を読んでも、受け止め方に違いもあります。
ぽんたんさんお一人にでも、思いが通じれば、何かできたって事になりますね。
ありがとうごさいます。
こたろうくんがしあわせかどうかはわかりませんが、私はこたろうくんといて、幸せです✨
ライブですか!今度の出し物はなんですか?
誰かと一緒に何かをやりとげるのは、素晴らしいことですね。
私にないものは、それ、です。
プシュ、は夕方です😁
夜は遅くても、8時以降、水と養命酒、歯磨き粉以外は口にしません😊
よい1日をお過ごしください🎶
ぽんたん
つる姫さん、こんばんは😃
プシュ‼️中ですかね😅

そんな映画あったんですね🐶
秋は下手なライブ予定があってバタバタしてます。
おちついたら、セバスチャン共々観てみます。

動物に限らず人もみんな、助け合ったり分け合ったりして少なくとも苦しむ人や動物がいなくなれば
いいなと思います。
覚悟も必要かもしれませんが、来てくれた犬と一緒にいつまでも暮らしたい気持ちがあればそれでいいかなと思います。
だって可愛いし間違いなく幸せを運んでくれるし😃
つる姫さん、何も出来ないなんて事ないですよ。
つる姫さんの思いを表現されることでその波紋は
例え小さくても広がります。‼️
私も波受け取りましたよ😃
第一コタロウ君、幸せそうだし⤴️⤴️⤴️

長くなりすみません。
素敵な夜を、つる姫さん😃
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