金木犀の香りがそこらじゅうに漂う季節になりました。
つる姫城の片隅にも、大きな金木犀の木があります。
私は会った事がありませんが、義父がなくなったのは10月16日。
「金木犀の香りがすると、お父さんを思い出す」
義母が、独り言のようにつぶやいていたことがあります。
その義母も、クリスマスの頃に亡くなってしまいました。
庭の片隅の金木犀が薫り始めると
義母の言葉を思い出します。
人が生きて、そして亡くなる間に
花は、何度も咲いて散って、命を繋げます。
その花の色や香りに、私たちは様々な思い出を重ねて
命を生きていきます。
人も花も、生きているうちが華。
何度生まれ変わっても、生きていることが華。
花はただ咲くだけで、人の心を癒してくれるけれど
人は、そうも行かないことが多いものです。
金木犀のオレンジの花弁が散る頃
季節は少しだけ先に進みます。
私たちも少しずつ、前に進みましょう。
人生に花盛りがあるとしたら、それはいつ訪れるかわからない最期の時。
そう思えば、今この瞬間を花の盛りにしなければと思います。
そのうちに咲く、とお日様に憧れたままで生きて行くのもそれぞれ。
咲くとも咲かないとも思わないで生きるのもまた。
私がいつか死ぬ時、その時はどんな花の季節なのでしょう。
どんな景色と重なって思い出してもらえるのでしょう。
どんな香りで、甦るのでしょう。
まだまだ、死にはしないとは思いますけど、それは誰にもわかりません。
久々の土日休み。
片づけ物で終わりそうですが、年末の大掃除の前倒しになるくらい
頑張っちゃいます!
素敵な週末をお過ごしください。
ご訪問ありがとうございます。
新ネタ考案中です(笑)
感謝をこめて つる姫
夜明けが美しい季節です
点灯夫の消し忘れた星がひとつ