ぼくぽてちん忘備録

a chainless soul
ずーっと夏休み

遁走記㉗(エス)

2023-08-01 18:51:00 | 日記
「逆恨みしてんのかてめー」

アクリル板は慣れっこなんだけど、こっち側は2回目くらいかな
私の証言に効用があったようでなにより
前科二桁のわたしに、刑事さんから御礼の電話をいただいた


私が口うるさい爺でいられるのは、
今の歌舞伎を冷静に見ていられるのは、
コロナの1乃至3年前に暴力を伴うアルコール依存症に陥り入院し、
断酒を始めて、かろうじて理性的な目で、従前の歌舞伎町を見ていたからだと思う
まぁここ10年は煙たい説教じじいを歌舞伎町で展開してきたけど、
暴力も伴うし私自身も冷静ではなかったと思う
やっぱり一番尊敬しているのは私を支持してくれている社員だし、
言葉に神経質で厳密すぎる私の一言一句を冷静に且つ的確に実践してくれている
今だって
一つの文化を作り上げたかなぁ
とも自負している


先日、うちの8階にあった「S」というお店がご退去なさり、
新しいテナントさんへ開店のご挨拶に行ってきた
若い男の子たちが、まさに今の歌舞伎町を展開しているといった感じかな。
礼儀正しく、目も意気揚々としている。

そう、この「S」という店
ここは私のアル中の犠牲ともいうべき店で、
兎に角迷惑をかけた
当時屋上に住んでいた私は、
営業時間外も侵入して、
鏡月直瓶して、
1万円札をカウンターに於いていく始末
営業時間中に、説教相手を耳がちぎれるまで瓶でぶん殴りまくって
他の客を帰らせる始末
因みに耳をちぎられた相手は、今でも慕ってくれていて
誕生日祝いにも来てくれた

「S」はそんな私の醜悪を表象させ損壊しまくったお店(「表象よ〜」のやつね。そんないとまもないのよアル中は)
そこの店主はKという男で、前述の出店挨拶の時、新しい男の子たちみて気が付いた
あぁあいつワンオペでここの店切り盛りしてたんだ
すげー男だな
やめる理由も大して言わずに寡黙な男だなぁと
現在貯金で宅建を目指しているようで、偶にラインなんかで話す
寧ろ、アル中時代顔を合わせているときより仲良い気がする
私もなんだかんだ毎日虫みたいに勉強しているから、なんか嬉しい
K。もういいや木村。すげー男だよ。


一方、目下進めている公権力への自白を作成中、分かったことは、
おれの入院で、
資金と大麻の供給源であり、
自身を否定できる唯一無二の存在が、
死にかけた ⇒死ななかった ⇒まともになった
ことが怖くて怖くて仕方なかったんだろう
だから直後にジタバタしたんだろう?
安心しろよ
ジブン、これから全開で否定していくよ
ジブン、間に合ってよかったね


冒頭の「てめー」はまだ若い
留置係、面会室
アクリル越しに直立不動すると、でかい(190cmくらい?)
ただ、若いで片付けられないんだよね
兎に角繰り返す
でかい体躯を折り曲げて謝っていたけど
まぁなにがあっても、仕返しでもいいから、またいらっしゃい
そういう町だから


脱力するのは結局男根主義、男根支持者なのよ
何をかっこつけて屁理屈書いてんだって
媚びへつらいすぎなのよ
わたしが一番嫌いなのは、
陳列されること
並べられることが何よりも嫌い
だから、かえって良かったよ
一生根を握りしめて後生大事に崇拝してな
決定的にわたしは違うから


また歌舞伎では
外販がサクラ雇い始めたようで、これやっちゃうと全ての循環が狂い始める
だから常日頃から固まれって、偽物に媚びへつらうなって、
これに関しては自ら陳列されにいく
ほんとは嫌なのよ
ただ私は唯一無二の煙たい大人だから
言うこと聞かないねほんとに
ここら辺が今の歌舞伎の限界かもしれないね
ダンピング合戦の果てに瓦解するよ
また馬鹿で溢れる良い歌舞伎に戻る


みな、
いくらでも逆恨みしなさい。
「だから言ったじゃねーかよ」
これは絶対言わないのが私のプライドだよ。
でもどこかでその鎖列を断ち切って、
わたしを超えてみなさい。


唯一、踰越した人




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