ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

【映画】ヒア アフター

2012-03-17 16:59:47 | 映画
映画タイトルの後に付ける“…”以降のサブタイトルは良いのが(震災の事と一緒に書くにはちょびっと不謹慎なものだけしか)思いつかなかったので割愛とします


本当は数日前に書くべきだった話から…

東日本大震災から一年が過ぎました…この一年間のことについて、自分なりの意見をゴニュゴニョと草稿もしていたのですが、実際には何も分かっていない私程度が書ける事も少なく、結局全部削除しちゃいました。
何にしても、被災地に普通の生活が一刻も早く戻る事は祈っております


次は自分の近況報告。

二週間ほど前から今までの仕事とは、少しだけ違う仕事を憶えております。ナカナカにストレスが溜まりやすいように思える仕事でして、それゆえか前任者がちょびっとだけ心を含めて体調不良を訴えちゃって、なんか精神的にもタフそうだという理由から私に白羽の矢が…まぁ多分期待(?)通りにはやっていけそうな気もするのですが、ナニブンにも40代も半ばに差し掛かった頃から新しい事を覚えるのは難しく苦戦中です。まぁ頑張るけどね

こんどは一週間ぐらい前の話。
嫁さんが新しい時計を(今月末の私の誕生日へのプレゼントという名目で)買ってくれました
国産メーカーのクォーツですが、割と良い感じの品物で満足しています…お返しだけが心配



以下は映画観賞記録です



「ヒア アフター」
(監督:クリント・イーストウッド、出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、2010年アメリカ)

TSUTAYA DISCASさんから「トゥルー・グリット」と一緒に届いた一本。2011年10月8日(土曜日)の夜観賞しました(ブルーレイ)。
「トゥルー・グリット」とコレは双方ともマット・デイモン出演作品。で、その次に観たモノもマット・デイモン出演作…で特に望んでいないのに、この時期はマット・デイモン祭りが開催されてしまいました。



あらすじ&概要
フランス・パリの女性ジャーナリスト、マリー・ルレ(セシル・ドゥ・フランス)は、休暇で訪れていた東南アジアで津波に遭遇、生死の境を彷徨い臨死体験をする。帰国後もそのときに見た不思議な光景が頭から離れない。しばらく休暇をとることになったマリーは自分が見たものの調査を始める。
アメリカ・サンフランシスコに住むジョージ・ロネガン(マット・デイモン)は死者と対話できる能力を持ち過去には霊能者として活躍していたが、その能力に疲れた彼は霊能者としての仕事を拒み工場で普通に暮らそうとしていた。通い始めた料理教室で知り合ったメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)と恋愛に発展しそうになるが、彼女とも能力が原因で上手くいかなかった。
イギリス・ロンドンに、母と三人で暮らす双子の兄弟マーカスとジェイソン(ジョージ・マクラレン/フランキー・マクラレン)。ある日ジェイソンが突然の交通事故で命を落とす。母とも別れ里親に預けられたマーカスは、もう一度兄ジェイソンと話したいと霊能者を訪ね歩くが本物の霊能者らしき人物とは会えないでいたが、ある日ジョージの古いウェブサイトに行き当たる。
詳しくは…http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/index.html





ピロEK的感想&点数
クリント・イーストウッドぐらいの年齢になってくると彼岸の事も気になってくるのか…っていうわけでもないのでしょうが、この映画は死後の世界について考察するお話。

あんまり得意じゃないジャンルというか、基本的に好きだとは言えないテーマなんですよね
私個人的には、無宗教・無神論者ではないけど、あの世については『そんな所は無い』と思っている人でして。あの世は生きている人のため(だけ)にある…と書いてあったのは京極夏彦の本だったかなぁ…その意見にモロに同感してしまうんですよねぇ。他にも…特にキリスト教徒は死後の世界に頼りすぎだろうとか否定的に思ってしまう人です。
無理に宗教に当てはめずとも、こういう事を考えさせようというテーマの映画なのでしょうが、と私の場合は親兄弟も含めて近しい人が亡くなった経験に乏しい(乏しいままで良いです)ですからねぇ。正直ピンとこないものではありましたね。

まぁ、そんな好みじゃないジャンルとはいえ流石はイーストウッド
いつもの何故か退屈させない映画作りによって引き込まれます。割と楽しく鑑賞できました

冒頭の大津波のシーンは…一年前の311以降の日本人としては、製作者が意図するよりも余計に恐怖は憶えてしまうのは否めないものの…圧巻される凄いシーン。映画館上映は震災の日から打ち切られちゃいましたが、映画館だと更に迫力がある映像であった事でしょう。

主な舞台であるフランス、アメリカ、イギリスの書き分け方も実にソレっぽくて上手いです
何であんな風に“らしい”描き分けが出来るんでしょうねぇ…そのあたりの腕がありすぎませんかイーストウッド(&そのスタッフ)って

死後の世界の描き方も(ファンゆえに欲目があるのかも知れませんが)、中道にして偏らず(少なくとも私には偏ったように見えず)といった感じで、私でも気分が悪くならない程度のものだったし

あとは…例によって鑑賞から時間が経過しすぎた事もあり…上手く評論できるところも、もうありませんが好きじゃないテーマなのに面白く観れるんだから、映画の作り方が上手いんだろうヤッパリ…という結論。

で、ラストシーンは急速に恋愛へ発展。
ここはマット・デイモン演じるジョージが、死後の世界では無くて、生きている間の幸せ(?)が見えるようになったよ…的に解釈。
双子も亡くなっちゃった方がジョージを介して『もう頼るなよ』…みたいに言ってたし。

大切なのは死後の世界とかではなくて、生きてるときの人生、生き方だよ…というオチだと勝手に解釈して納得しておきます。


点数は5点…弱はヤッパリつけておこう(5点満点中)というところ。
“弱”の理由は私の解釈が間違っていたときへの保険ですね



補足・蛇足
興味がなかったり、否定的に思っているテーマのものでも上手い作り手が作れば鑑賞に耐える作品になることは前述したとおり。

似たようなテーマでも作る人が違ったら、まぁ…個人的には好みじゃないものにしかなりません

本邦でも、クリント・イーストウッドと同じように、大物俳優(更には海外有名シリーズ出演経験のある国際俳優)の方が総監督の「ヒア アフター」と同テーマ(?)の映画がありましたねぇ、え~っと、確か、なんかサブタイトルに「…死んだらどうなる」とか、「…死んだらおどろいた!!」とか付くやつが…



…今日はこのあたりで





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7 コメント

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スマトラ島沖地震 (KGR)
2012-03-17 17:37:59
ジャカルタでの津波で、瓦礫や車が道路を覆い尽くしながら流れてくる映像はいまだに記憶に新しいですが、まだあの波はきれいな水だったような気がします。

東関東では海岸付近から家や車を押し流し、田畑を飲み込んだ真っ黒な濁流が一帯に広がっていくのが恐怖でした。

死生観は多分に宗教に左右されると思いますが、「彼岸と此岸の狭間の世界」があるという考えはどこにでもあるのかなと思いました。
返信する
やむを得ない (sakurai)
2012-03-18 16:26:03
こととは言え、どこか予言めいたような津波には、実際圧倒されました。
あすこは、プロデューサーのスピルバーグの癖が存分に出てたんじゃないかと思わせました。
やはり見てて強く感じたのは、死後の世界とか、死者を厚く悼むとか、それは生きている人のため。
生きている人が、死ぬまで生きるために思う大事なことかもと感じました。
まだ死ななそうですが、死ぬまで生きたいと思いますって、めちゃくちゃ。
返信する
★★コメントありがとうございます★★ (ピロEK(KGRさん、sakuraiさんへ))
2012-03-19 12:48:15
★KGRさんへ★

いつもコメントありがとうございます

>東関東では海岸付近から家や車を押し流し、田畑を飲み込んだ真っ黒な濁流が一帯に広がっていくのが恐怖でした。

あの映像でさえ、放送に流して大丈夫なものしか私たちの目には届いていないんでしょうしね。
私は迫力のある映画の映像で十分です。災害映像はなるべく見なくて済むと良いです。

では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。




★sakuraiさんへ★

いつもコメントありがとうございます

>やはり見てて強く感じたのは、死後の世界とか、死者を厚く悼むとか、それは生きている人のため。
>生きている人が、死ぬまで生きるために思う大事なことかもと感じました。

死後の世界は生きている人の心の整理のためにあるんだと思いますが、そこに頼らずとも強く正しく生きていける人格形成を目指したいと個人的には思っています。
良い生き方をしないと天国やら極楽やらに行けないから良い生き方をするのでもなく、
ご先祖様が監視してるから良い生き方をするのでもなく、
良い生き方をするべきだから&今後を生きて行く子供ら後進者のために、良い生き方をする…となるべきなんじゃないかなぁと。

…とか書いてみたけど、40代半ばの大人にしては幼い発言でしたね。

では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
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Unknown (リバー)
2012-03-19 18:22:28
TB ありがとうございます。

テーマとしても好みが分かれそうですが
おっしゃるとおり イーストウッド監督の演出力、映画作りが上手いんですね。
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★★コメントありがとうございます(2)★★ (ピロEK(リバーさんへ))
2012-03-21 14:02:27
★リバーさんへ★

いつもコメントありがとうございます

>おっしゃるとおり イーストウッド監督の演出力、映画作りが上手いんですね。

イーストウッドは上手いですよねぇ。
どこがと言えば素人の私には説明できないのですが、観ていて退屈しないつくりは巧みです。

では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
返信する
TB有難う御座いました♪ (Aki.)
2012-05-18 02:19:49
こんばんは~♪
やっぱりイーストウッドはハズさないですよね~!
演出力の高さと人物描写の上手さは相変わらず流石で御座います^^
ただ・・・
脚本が多少微妙だったかなぁ~とか。
イーストウッド作品というだけで期待値がMAXになってしまうので、ちと、てか結構物足りない気もしちゃいました(^^ゞ

ではでは~、これからもよろしくお願いします♪
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★★コメントありがとうございます(3)★★ (ピロEK(Aki.さんへ))
2012-05-27 12:09:09
★Aki.さんへ★

いつもコメントありがとうございます

>やっぱりイーストウッドはハズさないですよね~!
>演出力の高さと人物描写の上手さは相変わらず流石で御座います^^

私にとっては得意じゃないテーマの映画だったのですが、それでも見せ方が上手いから、納得できるものになっていました流石です。

>イーストウッド作品というだけで期待値がMAXになってしまうので、ちと、てか結構物足りない気もしちゃいました(^^ゞ

期待度の高さゆえに…というのはやはりありますね。

では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
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