昨日2011年1月3日(月曜日)…帰省していた息子はUターンラッシュの中、関東に戻って行きました。新幹線大変だったろうなぁ。
で、本日2011年1月4日(火曜日)は仕事始め。
…ちょいスロースタートめですね、このまま一年ってわけにはいかないでしょうけど
以下は映画観賞記録
昨年の残務整理です
「Disney's クリスマス・キャロル」
(監督:ロバート・ゼメキス、出演:ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、2009年アメリカ・パフォーマンスキャプチャーアニメ作品)
TSUTAYA DISCASさんから「ヒーローショー」と一緒に届きました。2010年12月6日(月曜日)の深夜に鑑賞しました(ブルーレイ)。
本当はクリスマスぐらいに記事アップしたかったんですけどねぇ。そう上手くもいきません
ストーリー
チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」の何度目かの映画化作品。で、Disney'sと銘打ってはいますが、ディズニーとしても「ミッキーのクリスマス・キャロル」に続いて二度目(多分)の映画化。
初老の商人エベニザー・スクルージ(ジム・キャリー)は人生は金が全てという守銭奴で、町でも嫌われている人物だった。あるクリスマス・イブの夜、スクルージの前にかつての共同経営者で数年前に亡くなったジェイコブ・マーレイ(ゲイリー・オールドマン)の亡霊が現れ、『お前の前に3人のせいれい亡霊が現れる』と予言する。予言の通りに最初は過去の亡霊(ジム・キャリー)が現れ、スクルージに過去のクリスマスの映像を見せる。
詳しくは…http://disney-studio.jp/disney/special/christmas-carol/
ピロEK的感想&点数
正直、このロバート・ゼメキス監督がここのところ作っているパフォーマンスキャプチャーという技術だけで作られた3GCGアニメは…今のところ…イマイチだし気色悪いのです。こういう手法を使いたいんだという気持ちは分かるけど、技術やセンスが追い付いていないというか…
映画雑誌のインタビュー記事などでロバート・ゼメキス監督の言葉を読む限り、この技術の目的・利点は動きがリアルな3DCGアニメを作る事では無く、普通の俳優の演技を容姿や年齢に関わらず、自由な設定で映画に出演させられる事だと、私は理解しております。
…例えば「羊たちの沈黙」と「レッド・ドラゴン」、前日談である筈の「レッド・ドラゴン」の方で俳優が老けている…なんて状況を回避出来る技術(俳優を若返らせたCGを実写のごとく作る事が出来る)…と私は理解しているのですがどうでしょう
で、そんなパフォーマンスキャプチャーという技術が、まだまだ技術が実写と見間違うまでには高くなっておらず未だ過渡期、まだまだアニメ然とした作品しか作りえない…ゆえに「Disney's クリスマス・キャロル」ぐらいの見せ方が関の山…とか開き直られちゃうとすれば異論があります
…だって同じ技術で作られた「アバター」は、かなり良い感じだったのですから
ロバート・ゼメキス監督は、この技術の(自称)最先鋒にも関わらず、全然不自然な映像しか作れていないのです。こういうのしか作る事が出来ないという事だったら、普通の3GCGアニメの方がよほど自然に感じてしまいます…センスが悪いんですかねぇ…この程度だと実写原理主義的な俳優さんや監督さんの意見を打ち負かすのは無理だと思うなぁ。パフォーマンスキャプチャー作品への出演とアニメの吹き替えをメリル・ストリープが混同しちゃうのも、このレベルだと仕方ない話です
パフォーマンスキャプチャー以外でも、ロバート・ゼメキスの最近の作品で気になる事は…
やたら空を飛んで、やたらと壁や窓ガラスをすり抜け…ってシーンが多く無いですか
要は本物のカメラワークだと無理な動きをCGだと出来る…ってヤツですが、それはアニメである時点で目新しい技術というわけでも無く、それにもう飽きちゃった感があるんですよね
パフォーマンスキャプチャーだの、自由すぎるカメラワークだの、技術をこれ見よがしに見せる事だけに主眼が置かれ、しかもそれ自体が実は大したこと無い…のだとすれば、止めるべきでしょう
どちらかというと、よりリアルに感じられる絵作りを目指す際に、実写の撮影だけでは重大な弊害となるものがあるシーンにこれらを使う…という感じの奥ゆかしいスタンスの方が良いと思うんだけどなぁ
…結局、実写で作るよりも低予算だったりするなんて考えがありそうな気さえしちゃいますしね…出演者だって、ほとんどがジム・キャリーとゲイリー・オールドマンだしなぁ
という事でもちろん低評価の2点(5点満点中)。
…本気でパフォーマンスキャプチャーの素晴らしさを訴えたいなら、もっとちゃんとした作品をお願いします
補足・蛇足
凄く昔には、実写のフィルムからトレースしたセルアニメとかあったよねぇ…40年かそれ以上前の海外の作品だと思う。子供心に気持ち悪いなぁとか思った憶えがあります…だれか共感できる方は居ないだろうか
…あれってアニメとしては(多分)手抜きの手法だと思います。
ロバート・ゼメキスってコンピューターを使って、あれと同じ事をしてるんじゃないのでしょうか…気が付いていないだけで
では、今日はこのあたりで
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で、本日2011年1月4日(火曜日)は仕事始め。
…ちょいスロースタートめですね、このまま一年ってわけにはいかないでしょうけど
以下は映画観賞記録
昨年の残務整理です
「Disney's クリスマス・キャロル」
(監督:ロバート・ゼメキス、出演:ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、2009年アメリカ・パフォーマンスキャプチャーアニメ作品)
TSUTAYA DISCASさんから「ヒーローショー」と一緒に届きました。2010年12月6日(月曜日)の深夜に鑑賞しました(ブルーレイ)。
本当はクリスマスぐらいに記事アップしたかったんですけどねぇ。そう上手くもいきません
ストーリー
チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」の何度目かの映画化作品。で、Disney'sと銘打ってはいますが、ディズニーとしても「ミッキーのクリスマス・キャロル」に続いて二度目(多分)の映画化。
初老の商人エベニザー・スクルージ(ジム・キャリー)は人生は金が全てという守銭奴で、町でも嫌われている人物だった。あるクリスマス・イブの夜、スクルージの前にかつての共同経営者で数年前に亡くなったジェイコブ・マーレイ(ゲイリー・オールドマン)の亡霊が現れ、『お前の前に3人のせいれい亡霊が現れる』と予言する。予言の通りに最初は過去の亡霊(ジム・キャリー)が現れ、スクルージに過去のクリスマスの映像を見せる。
ピロEK的感想&点数
正直、このロバート・ゼメキス監督がここのところ作っているパフォーマンスキャプチャーという技術だけで作られた3GCGアニメは…今のところ…イマイチだし気色悪いのです。こういう手法を使いたいんだという気持ちは分かるけど、技術やセンスが追い付いていないというか…
映画雑誌のインタビュー記事などでロバート・ゼメキス監督の言葉を読む限り、この技術の目的・利点は動きがリアルな3DCGアニメを作る事では無く、普通の俳優の演技を容姿や年齢に関わらず、自由な設定で映画に出演させられる事だと、私は理解しております。
…例えば「羊たちの沈黙」と「レッド・ドラゴン」、前日談である筈の「レッド・ドラゴン」の方で俳優が老けている…なんて状況を回避出来る技術(俳優を若返らせたCGを実写のごとく作る事が出来る)…と私は理解しているのですがどうでしょう
で、そんなパフォーマンスキャプチャーという技術が、まだまだ技術が実写と見間違うまでには高くなっておらず未だ過渡期、まだまだアニメ然とした作品しか作りえない…ゆえに「Disney's クリスマス・キャロル」ぐらいの見せ方が関の山…とか開き直られちゃうとすれば異論があります
…だって同じ技術で作られた「アバター」は、かなり良い感じだったのですから
ロバート・ゼメキス監督は、この技術の(自称)最先鋒にも関わらず、全然不自然な映像しか作れていないのです。こういうのしか作る事が出来ないという事だったら、普通の3GCGアニメの方がよほど自然に感じてしまいます…センスが悪いんですかねぇ…この程度だと実写原理主義的な俳優さんや監督さんの意見を打ち負かすのは無理だと思うなぁ。パフォーマンスキャプチャー作品への出演とアニメの吹き替えをメリル・ストリープが混同しちゃうのも、このレベルだと仕方ない話です
パフォーマンスキャプチャー以外でも、ロバート・ゼメキスの最近の作品で気になる事は…
やたら空を飛んで、やたらと壁や窓ガラスをすり抜け…ってシーンが多く無いですか
要は本物のカメラワークだと無理な動きをCGだと出来る…ってヤツですが、それはアニメである時点で目新しい技術というわけでも無く、それにもう飽きちゃった感があるんですよね
パフォーマンスキャプチャーだの、自由すぎるカメラワークだの、技術をこれ見よがしに見せる事だけに主眼が置かれ、しかもそれ自体が実は大したこと無い…のだとすれば、止めるべきでしょう
どちらかというと、よりリアルに感じられる絵作りを目指す際に、実写の撮影だけでは重大な弊害となるものがあるシーンにこれらを使う…という感じの奥ゆかしいスタンスの方が良いと思うんだけどなぁ
…結局、実写で作るよりも低予算だったりするなんて考えがありそうな気さえしちゃいますしね…出演者だって、ほとんどがジム・キャリーとゲイリー・オールドマンだしなぁ
という事でもちろん低評価の2点(5点満点中)。
…本気でパフォーマンスキャプチャーの素晴らしさを訴えたいなら、もっとちゃんとした作品をお願いします
補足・蛇足
凄く昔には、実写のフィルムからトレースしたセルアニメとかあったよねぇ…40年かそれ以上前の海外の作品だと思う。子供心に気持ち悪いなぁとか思った憶えがあります…だれか共感できる方は居ないだろうか
…あれってアニメとしては(多分)手抜きの手法だと思います。
ロバート・ゼメキスってコンピューターを使って、あれと同じ事をしてるんじゃないのでしょうか…気が付いていないだけで
では、今日はこのあたりで
前は気色悪くてたまらなかったパフォーマンスキャプチャーですが、この作品はあまり感じなかったのでよーやく慣れたかなぁ~と(^^ゞ
ただ、慣れたからといって作品自体の面白さは別問題なわけで・・・
この作品に限らず、技術を見せよーとしすぎる映画は大抵面白くないですよね^^;
と、ちなみにワタクシはトレースどころか『おもいでぽろぽろ』ぐらいのシワの描き込みでも多少気色悪く感じてしまいます(^^ゞ
ではでは~、これからもよろしくお願いします♪
いつもコメントありがとうございます
>ただ、慣れたからといって作品自体の面白さは別問題なわけで・・・
このグレードでしか作れないのだったら、慣れちゃうまで観続けたくも無いなぁ…とか思ったりして。
ゼメキスはもう普通の映画を作ってくれないんですかねぇ?
>と、ちなみにワタクシはトレースどころか『おもいでぽろぽろ』ぐらいのシワの描き込みでも多少気色悪く感じてしまいます(^^ゞ
「おもいでぽろぽろ」は、キチンと観た事無いのですが、ダグラムに出てくるデイジーの頬とどちらが気色悪いのでしょうか?
では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
今年もよろしくお願いします。
さて、3DCGについて
>容姿や年齢に関わらず、自由な設定で映画に出演させられる
これは同感です。
一人何役も出来ますしね。
そのほかに利点としては、
大勢の出演シーン(雑踏、スタジアム、集会など)が場所/時間/人の制約なく実現できる、
超望遠から接写までの連続した撮影が可能、
など従来の方法では実現が難しいものを、
表現できる、などがあるかな、と思っています。
いずれにしても奇を衒うものではなく、
こういうアングルでこういうシーンを撮りたいけど、
実写では難しいからCG化するという事だと思っています。
いつもコメントありがとうございます
>昨年はお世話になりました。
>今年もよろしくお願いします。
こちらこそ昨年はお世話になりました。
様々な情報をコメントで頂き勉強になったり、盛り上がったり、感謝しております。
>さて、3DCGについて
CGは使い始められた当初から、そのうち実写と見分けが付かなくなると言われていましたが、人間の再現はまだまだ難しいんですかね。
このレヴェルで落ち着いてもらっては本当に困るんですけどねぇ。
観たいのは『どうだ、このCG』っていうものではなくて、面白い映画ですし。
では、また来てくださいね。重ねて申しますが、本年も宜しくお願い申し上げます。