この本の著作者/横田安正氏が本日、日大芸術学部において特別講義され、盛況のうちに終了しました。レジュメは以下の通りです。
(講義する横田安正氏、下は同大大学院:映像教育研究◇宇佐美昇三先生)
{2006・6・28(水)―1}
13:00~14:30 大学院生
今回のテーマは・・・
●ドキュメンタリーはドキュドラマとは違う!
★質量構成法(リアリティ構成法)とは何か?
★全ての映像はドキュメンタリーか?
(佐藤真、森達也氏など)
★ドキュメンタリー作家の現場で要求される態度とは?
“信頼関係を築く”、“謙虚さ”、“言語の重要性”
★BBC方式と質量構成法の対比試写
ケン・ローチ「ピケをこえなかった男たちThe Flickering Flame」
横田安正(よこたあんせい)「Love Works a Miracle 翔べ愛しの大五郎」
質疑応答
注:
★佐藤真氏の意見(映画美学校)について
「事実はそもそもフィクションを内包している。無垢の事実がそっくり映像に収 まったとしても、それを再構築したとたんにフィクションになる。これが、ドキ ュメンタリー・コースの基本的立場である」
★森達也氏の意見について(ドキュメンタリーにおける大幅な規制緩和)
「全ての映像はドキュメンタリーだ。テレビ業界でも“ドキュメンタリーは事実 のみで構成されるべきだ”と臆面もなく唱える人がいる。むしろ多数派かもしれ ない。この貧困で浅薄な思い込みが、ドキュメンタリーという表現を痩せさせ、 特に日本においては、このジャンルを衰退させた大きな要因となっている。」 「“撮る”と云う意思と行為がドキュメンタリーの本質だ。フィクションかノン フィクションかという明確な区分けは不可能だし、実は意味はない。なぜなら “撮る”と云う作為は、事実に干渉し変性(フィクション化)させる。言い換え れば、事実をフィクショナライズする作業がドキュメンタリーなのだ。」
★カンヌ映画祭2006年 パルムドール賞
The Wind That Shakes the Barley (バーレーを揺らす風)Ken Loach 監督
{2006・6・28(水)―2}
14:40~16:10 学芸員生
今回のテーマは・・・
●ARTとは自分の手でつくるもの!
★質量構成法(リアリティ構成法)の要約
★質量構成法の応用について
私の手作り小物入れ
ソロモン・グッゲンハイム美術館の話
絵画・彫刻の鑑賞を時間の芸術鑑賞に変えた→質量構成法と相似
新しい試みに対する抵抗(グッケンハイム美術館・イタリア文化会館の美観論 争)
★ARTとは自分の手(肉体)で成就するもの。他人のセオリーは出発点・踏み台 に過ぎない。
★BBC方式と質量構成法の対比試写
ケン・ローチ「ピケをこえなかった男たちThe Flickering Flame」
横田安正(よこたあんせい)「Love Works a Miracle 翔べ愛しの大五郎」
質疑応答
注:
★カンヌ映画祭2006年 パルムドール賞
The Wind That Shakes the Barley (バーレーを揺らす風)Ken Loach監督
★静止画と動画について
ある若手書道家の述懐:“外から内への収斂”+“内から外への拡がり”
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