メソメソ星人がやって来て滞在中の日々
小さいころ、まだ幼稚園だったのか??
毎年桃の節句の頃、洋上にいる父の安全を願って母は陰膳をしていた
キッチンのテーブルの上に桃の花が置かれて美しかったのを覚えている
その光景はしっかり覚えていて、同時に「陰膳」という言葉を覚えた
なに?なに?ちゃんだった私はしつこく母に聞いたのも覚えている
不思議だったから
東京でぽかぽか陽気の中、外を歩いている時に
今年の桜を見ずに逝ってしまうなんて家族の誰もが思っていなかった
お父さんは勝手だ!そして未だに夢にも出てこない
言いたい事がたくさんある
スプーンが持てないほどだったらしいが、いなくなる前日には丁寧なメールも来たし
返信はメールでなく電話すれば良かったと大後悔している
下の弟は本当にお父さん自身がメールを送っていたかを看護士さんに確認していた
お花見弁当を買って、陰膳をした
4日前くらいから再び、メソメソ星人がやってきて滞在している
桜を見れなかった父の為に啓翁桜を買ってきた
つぼみが硬かったのに朝起きたら開いていてびっくりした
まるで喜んでいる感じすらした
飲み友達だった、親友だった父がいなくなってからなぜか私も日本酒を飲むようになった
仕事で長刀をふるっていた私がたまにおとなしくなるので
みんなが気を使ってくれて、誘ってくれる
年度末にあたりお誘いも多く、皆でわいわいやっていても
心のどこかで毎日泣きたい気持ちを抑えている
つくづくめんどくさい女だと自分にうんざりする
ただ、今回はめそめそ星人の滞在期間が長くて長くて
桜は綺麗な花だけどもしかしたらさみしい花なのかもしれない
年度末が終わりました POPO