#拾遺和歌集 新着一覧
貫之集 549
ゆくすゑは つひにすぎつつ あふことの としつきなきぞ わびしかりける行く末は つひにすぎつつ あふことの 年月なきぞ わびしかりける 将来逢おうと言ったのに逢うこともなく年月が
貫之集 548
なみだがは おつるみなかみ はやければ せきぞかねつる そでのしがらみ涙川 落つる水上 はやければ せきぞかねつる 袖のしがらみ...
貫之集 504
かりにのみ ひとのみゆれば をみなへし はなのたもとぞ つゆけかりけるかりにのみ 人の見ゆれば 女郎花 花の袂ぞ 露けかりける...
貫之集 432
山里に時鳥鳴きたりこのさとに いかなるひとか いへゐして やまほととぎす たえずきくらむこの里に いかなる人か 家ゐして 山時鳥 たえず聞くらむ...
貫之集 426
古里の花を見るあだなれど さくらのみこそ ふるさとの むかしながらの ものにはありけれあだなれど 桜のみこそ ふるさとの 昔ながらの ものはありけれ...
貫之集 417
おなじ年、宰相の中将屏風の歌、三十三首元日、ふるき男の女のもとに来てものなどいふあたら...
貫之集 396
七月七日ひととせに ひとよとおもへど たなばたの あひみむあきの かぎりなきかな一年に 一夜と思へど たなばたの あひ見む秋の かぎりなきかな...
貫之集 379
家に、女月を見るおもふこと ありとはなしに ひさかたの つきよとなれば いこそねられね思ふこと ありとはなしに 久方の 月夜となれば いこそ寝られね...
貫之集 360
馬、車に乗りて、人おほく野に出でたり。さまざまの花咲きまじりたりあきくれば はたおるむ...
貫之集 352
おなじ七年、右大臣殿屏風の歌梅の花、若菜あるところ、女、簾の前に出でて見るのべみれば ...
貫之集 338
おなじ六年春、左衛門督殿屏風の歌冬おもひかね いもがりゆけば ふゆのよの かはかぜさむみ ちどりなくなり思ひかね 妹がり行けば 冬の夜の 川風寒み 千鳥鳴くなり...