#長編恋愛物語り 新着一覧
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百三十六)
「五平、いままでありがとうな。おまえとの日々は、じつに楽しかったよ。軍隊時代にであえたことは、天の配剤以外のなにものでもない。-「五平、いままでありがとうな。おまえとの日々は、じつに楽しか...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百三十五)
時間がさかのぼって、朝の七時を少し回ったときだ。正面玄関ではなく、横手にある救急窓口か...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百三十四)
翌朝、けたたましく電話が鳴った。その音に武士が敏感に反応して、大泣きしはじめた- 翌朝、...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百三十三)
時計を見ると、もうかれこれ一時間は経っている。いやもっとだ。廊下をゴロゴロと配膳車が通...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百三十二)
“だれかとまちがえてる……”。怒りではなく、哀しい気持ちが一気にこみ上げてきた。しかし武蔵...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百三十一)
「小夜子。おまえは、ヴァイオリンだ」 突然に己のことをふられて、なんと答えれば良いのか...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百三十)
「もう良い、もういいわよ。武蔵の優しさは、あたしが一番知ってる。武蔵がどれだけ頑張って...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百二十九)
部屋の照明は落としたまま、ベッドぎわの灯りだけを点けた。上向きの灯りは、うす暗くはあっ...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百二十八)
「おお、来たきた。俺の、観音さまだ。富士商会の姫であり、そして俺の守護天使さまだ。さあ...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百十七)
「いえ、わたしごときが口にするようなことではありませんでした。沢田さん。いまのことばは...
水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百十六)
雑多な商店の建ちならぶ一角に、その沢田商店はあった。まだ従業員はいないものの、早晩店を...