1.
督脈は少腹(下腹部)から起こり、
以(も)って、骨(恥骨結節)の中央を下る。
女子は、繋廷孔(外尿道口)に入る。
その孔(口)は、尿口の端になる。
2.
その連絡路は生殖器を循って、
簒間(会陰部)に合し、
簒後(会陰部後方・肛門)を繞(まと)い、
別れて、臀を繞い、
少陰(足の少陰腎経)に至り、
巨陽(足の太陽膀胱経)とともに合する。
少陰は股の内側の後廉(後面)を上り、
脊(脊椎)を貫き、腎に属す。
3.
太陽(足の太陽膀胱経)とともに、
目内眥(内眼角)に起こり、
額を上って、巓(頭頂部)で交わり、脳に絡す。
脳内から還り出て、別れて項を下り、
肩髆(肩甲骨)の内を循(めぐ)り、
脊を侠んで腰中に抵(いた)り入りて、
膂(脊柱起立筋群)に循り、腎に絡す。
1.
さて、男子は、茎(陰茎)に循り下り、
簒(会陰部)に至ること女子と等し。
4.
その少腹(下腹部)より直上するものは、
臍の中央を貫き、上りて心を貫き、
喉に入り、頤に上り、脣(唇)を還(めぐ)り、
上りて両目の下(目下網・下眼瞼縁)の中央に繁る。
5.『難経』
督脈は、下極(会陰部)の兪より起こし、
脊裏(脊柱内)に併行し、上りて風府に至り、脳に入る。
『甲乙経』
還り出て、巓に上り、額を循り、鼻柱に至る。
『黄帝内経「素問」骨空論篇 第六十』
次回は、
衝脈をお伝えします。
公益社団法人 大阪府鍼灸師会
スポーツ鍼灸プロジェクトチーム 若杉昌司
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督脈は少腹(下腹部)から起こり、
以(も)って、骨(恥骨結節)の中央を下る。
女子は、繋廷孔(外尿道口)に入る。
その孔(口)は、尿口の端になる。
2.
その連絡路は生殖器を循って、
簒間(会陰部)に合し、
簒後(会陰部後方・肛門)を繞(まと)い、
別れて、臀を繞い、
少陰(足の少陰腎経)に至り、
巨陽(足の太陽膀胱経)とともに合する。
少陰は股の内側の後廉(後面)を上り、
脊(脊椎)を貫き、腎に属す。
3.
太陽(足の太陽膀胱経)とともに、
目内眥(内眼角)に起こり、
額を上って、巓(頭頂部)で交わり、脳に絡す。
脳内から還り出て、別れて項を下り、
肩髆(肩甲骨)の内を循(めぐ)り、
脊を侠んで腰中に抵(いた)り入りて、
膂(脊柱起立筋群)に循り、腎に絡す。
1.
さて、男子は、茎(陰茎)に循り下り、
簒(会陰部)に至ること女子と等し。
4.
その少腹(下腹部)より直上するものは、
臍の中央を貫き、上りて心を貫き、
喉に入り、頤に上り、脣(唇)を還(めぐ)り、
上りて両目の下(目下網・下眼瞼縁)の中央に繁る。
5.『難経』
督脈は、下極(会陰部)の兪より起こし、
脊裏(脊柱内)に併行し、上りて風府に至り、脳に入る。
『甲乙経』
還り出て、巓に上り、額を循り、鼻柱に至る。
『黄帝内経「素問」骨空論篇 第六十』
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