Stay Gold・鍼灸整復一花院・ 若杉昌司

鍼灸整復を生業として、食べること・歩くこと・生きることを大事にしている自由人

思うツボ:続 背兪穴

2017-04-05 07:18:23 | 東洋医学
兪とは、丸太を刀でくりぬいて造った丸木舟のこと。
転じて、病原をえぐり取って治療する意味を持つ。
すなわち、背兪穴は治療点である。

また、丸木舟は艪で舟体や水面を叩いて通信をする。
転じて、背兪穴は反応点としての意味も持つ。
すなわち、背兪穴は五臓六腑の気の集まるツボである。

 ※注釈
  背兪穴:いずれも背部・腰仙部の
      足の太陽膀胱経の一行線(第1側線・椎骨棘突起の両傍ら1.5寸)上にある。

      肺・・・・・肺兪・・・・・第3胸椎
      心包・・・・厥陰兪・・・・第4胸椎
      心・・・・・心兪・・・・・第5胸椎
      肝・・・・・肝兪・・・・・第9胸椎
      胆・・・・・胆兪・・・・・第10胸椎
      脾・・・・・脾兪・・・・・第11胸椎
      胃・・・・・胃兪・・・・・第12胸椎
      三焦・・・・三焦兪・・・・第1腰椎
      腎・・・・・腎兪・・・・・第2腰椎
      大腸・・・・大腸兪・・・・第4腰椎
      小腸・・・・小腸兪・・・・第1仙骨孔
      膀胱・・・・膀胱兪・・・・第2仙骨孔



次回は、歩行時の筋活動:背兪穴をお伝えします。

公益社団法人 大阪府鍼灸師会 スポーツ鍼灸プロジェクトチーム 若杉昌司
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