講習会余談

ルールの説明が一通り終わったあと先日行われた全日本パワーのムービーを見ながら模擬ジャッジを始めた。音声はなかったけど、試技してるのは日本・世界チャンピオンクラスの選手ばかりで先生が「クリアだと思う人」「ファールだと思う人」と言ったら挙手をする。正確性と瞬時に判断しなければならない。これは試合で経験を積まなければ慣れないけど、せめてルールは完璧に覚えないと。何人か動画を見ているうちに少しなれてきた。挙手をするとたまに先生から「理由を言って」と聞かれる。その時は一旦画像は静止してから実際どんな判定を下されたか再生するけど、僕は八割ぐらいの正解率。いよいよ超有名選手のベンチプレスの試技になり見た後でクリアかファールの挙手。九割がクリアと手を挙げてたけど僕と段平がファールで手を挙げた。そしたら先生から「何故？」って降られてこっちを見てた。「俺ですか？！」みたいなリアクションしたら、うなずいていたから「バーが胸に付いてない」と答えたら正解だった。パワリフをしていない人には意味不明だろうから説明します。パワリフにはノーギア（あくまで自力）とフルギア（反発力あるギアを使える）に分け
られていてベンチシャツ（画像）は着ると猫背の姿勢になり使い方によっては凄い重量を挙げれる。普通はベンチプレスで限界の重さになって潰れると胸の上にバーを乗せたまま挙がらなくなる。でもこの試技は300kg以上のバーベルなのにラックから外して胸に下ろそうとしてるのに、胸からちょっと上で止まってしまい胸に付けて静止する事ができなかったのだ。重量も信じられないけど、ベンチシャツの反発力も信じられない。