昨年秋から何度も殺されかけてた食道静脈瘤破裂。二時間サスペンスドラマのごとく、犯人と推理しては容疑圏外に去っては新しい犯人と思われる星が現れる。最終的に動脈内にできた血栓と門脈圧亢進症で決まりと思われたが、どうして門脈圧亢進症になったかは原因不明で決め手には弱かった。その証拠に血栓は順調に小さくなってるのに体調が良くならないし、圧力が減ってる感じが全くない。二週間前の造影剤ＣＴで驚きの事実が判明した。黒幕の名前は「ジェント」聞き慣れない…消化器科の先生の話によると肝臓内に左右に平行に四本通っている動脈があるが、上二本の血管を自力で動脈同士バイパス血管でつないでしまい、倍の血流が集中して門脈の圧力を増やしてしまい、行きどころを失った血液が食道静脈に逆流してできた瘤を次々に破裂させていた…まるで死ぬ気ゼロの自殺行為だったわけだ。ちなみに動脈同士を血管で結んでしまう行為は病気ではなく稀に起こる体質の変化だと説明してくれた。来週火曜日に内科・消化器科・放射線科でチームを作りカテーテルによるバイパス血管併合手術（できてしまった血管に詰め物をする）をする事にした。それにより血液を元の正常に戻せば門脈の圧力が劇的に下がり食道静脈瘤の再発を防止するのは間違いないと言われれば、その方針を受け入れるしかない。くたばってから入院する今までと違い、比較的安定した状態で手術するので術後の回復は早く、予定では一週間で退院・入院中の食事制限は無し・点滴は１日だけとちょっとは楽な入院になるそう。手術担当は放射線科の先生で局所麻酔で１時間程度で終わるとの事。もう入院予約入れられた…誕生日に入院なんて凹むわ。しかも会計済ませて院外薬局で薬受け取って文章科に書類取りに行ったら、顔見知りのナースと会って立ち話したら、もう僕が入院する話を知ってた…ディープインパクトな１日だった。
