心の法則と現象界(霊脳研究1986年12月号より抜粋)
人間の運命成立の原因と改善
あなたは救われる縁がありそれに必須な、人格・品性・徳が充分に備わっておられますか。
人間は基本的な人権から見れば誰であろうと全て平等なのですが、現実には皆それぞれ違った(健康、寿命、知識、財産、地位、人格など)一生を送っています。
人間は、それぞれ特定の気候や風土、歴史や習慣をもった国に、特定の人種や民族として、また男女の違いを以って生まれ生活しています。
さらに学問や職業や経歴などによって、道徳(倫理)観や人生観(生き方)なども異なっています。
この各人の人生の違いや運命の違いは一体どうして出来るのでしょうか。偶然に違ってくるのか。或いは原因が有って必然的にそうなるのか。
また運命は変えることが出来るものか。或いは出来ないものか。と、この様に重要な問題を考察して明らかにすることも大切でしょう。
運命を決定する要因の構成表
人間を心霊科学の立場から考察しますと、エッセンスである心(精神)から魂(幽体)や霊体、及び頭脳や肉体とからなる、次元的な多重多層界から構成する霊的な存在であり、単に身体のみに非ず、多次元に跨り繋がっている複合体の存在であります。
人間の運命を決定する要因の内で要約しますと、約3分の1は先天的な原因として前生からの業因縁(カルマ)があり、誕生した時には社会や文化、環境と遺伝、境遇や財産などの違いとして現れてきます。
他の約3分の1は後天的な原因として、生まれた時から今日までの自らの精神作用と、言葉遣いや行為が影響します。
残りの約3分の1は先祖からの業因縁と守護霊などからの導きとか、周囲の人々の念(心の思い)作用によっても変化します。
つまり、人間の運命は決して偶然に出来たものではなく原因があり、さらに決して固定したものでもありません。
大切なことは自分の運命が成立した原因を自覚し、その運命改善の責任を負って利他の愛念と感謝・報恩の生活をすることです。
(財)モラロジーでは「途中には困難あって最後には必ず勝つ」と云う、格言の心境を以って、この掛け替えのない人生を喜びに溢れた、永続性のある安心と幸福な人生にし、生き甲斐のあるものにすることが出来ます。
それらを導く運命改善の鍵は、これから何気ない毎日の生活上で起きる様々な人々や物事などに対して、自分の精神作用(心遣い)と言葉遣いと行為を、天意である真理に叶う様に進むことが大切でしょう。
さらに父母を始め先祖への感謝と報恩に対して心を込めて、お陰信仰の神社仏閣への参拝とか家の神棚や仏壇やお墓の祭祀や頼みに手を合わすのではなく、日常の暮らしの中で自然の営みとして行うことで、真理は生活の中に生かすのです。
運命と心の働き
私たちは良いに付け悪いに付け「運命、願望、富、健康も思いの儘」とか、人生上の健康も幸福も繁栄も正に心(意識)に思う通りに展開して行くことは、心の法則によっても明らかなのです。
私達が毎日、心の中で考えていることや思っていることが、少しづつ積み重なって意識の奥底へ浸透します。
それはやがて潜在意識の力となり、時期を経て表面に浮かび上がって顕在化して来ると、三次元の世界では何らかの形となって現れて来ます。
心(潜在意識)の力は積み重なると人の性格となり、繰り返して年月を経ると人格や品性を形成し、特有の雰囲気や容貌を作ります。それにより健康も幸福も境遇も運命も左右されて来る訳です。
私達は毎日の生活上に於ける様々な出来事の中で、何時も何を考えたり思っているだろうかと、時には自らを見つめる時間を持ち自問し振り返ったことは有りませんでしょうか。
あなたの何気ない普段の日々に於いて、一瞬一刻の心の働き(心遣い・意識)や言葉や行動が、あなたの大切な一生の運命や幸福度や境遇を決定しているのです。
不運を嘆いたり必要以上に不安がったりする前に、先ずは世界の諸聖人が示された共通する教説の真理を求め、知り学ぶことから全ての物事は始まります。
イエスの「真理は汝を自由ならしめん」と言われていることは、人間の本質を知り「心の法則」に従うことです。
運命と円滑現象
格言とも言える「生活に於ける円滑現象は必ず起きる」は、誰でも日常的に難なく起きています。
即ち、毎日の在り来りの生活が本当は円滑現象だと言えます。
それはどの様に起きているかと述べますと、人間の本質である魂・霊性の向上(心・魂の体験学習)の為に、必要に応じて起きているのです。
ですから、三次元的な現象のみを観た場合には調子の善いことばかりでなく、一見すると悪現象として病気や事故や事件や災害などの、災難の苦しみや悲しみを一時的に受けることもあります。
しかし、その試練・痛手により自己反省して乗り越え心機一転することにより、自分の運命・境遇を修正し改善することが出来るのです。
何故、この様なことを述べたかと言いますと、高次元的な観点より眺めて観ますと、私達の地上生活の究極的な目的は、自己の秘められた能力を引き出して、自己実現を目指す学習過程にあることであり、個人として自らの人格即ち品性を高めることが大切です。
瞑想は自己の願望や能力開発のみに用いるのでなく、自らの運命や境遇についての観想をして反省と自覚も必要であり、使命・役割を見い出して世の中へ貢献・奉仕する心構えも大切です。
人々の幸せや平和・安全・安心の生活を祈ることも善く、これが天道に従うことであり、安心し立命するポイントです。
つまり、本当に円滑な繁栄や供給を得たいと思ったら、それなりの正しい知識と努力が必要だということなのです。
財産を建設的な事業に投資したり、働いている人は社会への貢献と、多くの人を幸福や便利にするアイデア商品を開発したり製造したり、皆様の幸せを願い真心を込めて事業・仕事に従事し働きましょう。
そうすれば、商品を利用する人も恩恵を受けることになり、それを提供した人たちも、恩恵を受けることになるからです。
人間性を構成する相関(霊脳研究1995年6月号より抜粋)
人間は日々の思考や心境という心の習慣や行為が積み重なって性格となり、性格はやがて人格を形成します。人格は人相や容貌となって現れ、特有の雰囲気を発して幸福、家庭、職場という環境を造ります。人格は品性として形成され、やがて年月を経ると運命という境遇さえも左右するようになります。
人格と品性や運命の成立が形成されるプロセス
人間は余徳が少ないと人格や品性も低くなり、品性が低いと「智徳一体」から思考力は限定されて、能力は十分に発揮できないものです。
人格や品性を高めるには真理を学び、真理に基づいた思考をして積徳の実践(行為)として、功徳(愛行、布施、報恩)をすることです。
愛行には感謝と愛念で伝道(真理を伝える)を始め奉仕や仕事を通して社会へ貢献し、布施は寄付や献納があり、報恩には先祖の供養や恩人へのお礼をすることが望ましいでしょう。
様々な能力は人格や品性が高くなるに従って獲得できる副産物であり、別称に「知徳一体」とも言い、高徳な人ほど品性は高く、必要に応じて良い知恵が湧いて社会で応用が利き、自他共に生かすことで幸福となれます。
品性とは、人間として日常における心遣いと行為による功徳の実践で徳を積む程度が、各自の人柄として現れているものを指し、品性の完成を目的とします。
余徳とは、人間として日々の生活における善き想念としての思考と行為の累積が、ついにその人の人格より発する光輝となった品性の副産物として、天の倉にある宝庫(財産)であるのです。
当旧掲示板(サービス終了)2007年12月29日、「人々は幸せを掴もうと無駄な努力をしている」で、紹介しました様に、多くの人々は人間としてこの世に生まれて来た以上は、安心と平和と幸福は勿論のこと繁栄や成功や富を得なければ、何の価値もない様な錯覚に陥るのです。
本来は、自らの内面を強くする精神修養を積んで徳を備える必要があるのに、世間の人々は見た目の上辺な物質的な面のみを取り繕い、上流社会に暮らす振る舞いの無駄な努力をして、それらの獲得に躍起になり競争心から欲望や嫉妬などにより、他人の足を引っ張ったり蹴落としたり罠に嵌めてでも平気な感覚に陥って、知らない内に生き方を誤り不幸へと向かっているのです。
つまり、自らの人間性を高めないで「心の影」である現象的な金品の富を始め、成功・地位・名誉・名声などを幾ら掴んでも流動する存在は夢や幻であり、身に付かず「砂上の楼閣」であり、天災・地変や人禍の嵐が来れば水の泡の如くに消え去るのです。
人格や品性が高くなれば高徳となり「知徳一体」とか「富徳一体」と言うのは、それなりの徳が備われば智恵とか富が得られる事を意味して、天の倉に徳を積むと現世に智恵や富や幸せが訪れることです。
これが、(財)モラロジーで言う実践の根本原理・精神を表現する、主要事項の「天爵を修めて人爵これに従う」という修養の一条件に通じるのです。
これは中国の古典である、四書五経の中の『孟子』から引用してあり、「修天爵而人爵従之」の言葉です。
私たちは一度、この天爵を修めて人爵を得たならば、その根本は大変に堅固となり様々な自然災害・病禍や人禍・犯罪・事故に逢っても、容易に滅びることはありません。
あなたも真理を実践して徳を高めましょう。そして、多発する危機から逃れて生き延びましょう。
高次の宇宙存在や意識を信じる者や気付く者は神と縁ありき者であり、神意を受け取り実践する者が救われるのです。
ところが、人は金品や物事に執着すると心は迷い、生き方や判断を見誤る傾向があります。
一方では、人というのは努力して修得した知識や技能でも人格(品性)が低いと、思考は限定されて利己的で不純・邪悪なことに使いたくなるものです。
人格(品性)が低くて徳が乏しいと折角と素晴らしい真理に触れても、気付けずに見逃したり理解できずに、ましてや実践も儘ならず幸せは程遠いものです。この様な人々を「縁なき衆生」と云います。
人格(品性)を高めないで霊能力を開発すると魔に入り込まれます。
霊能力の開発には真理に基づく思想と人生観が大切であり、霊能力の獲得に比例した功徳を実践する必要があります。さもないと超人ではなく廃人となります。
本サイトのように重要な真理の話を紹介してきた訳です。が、それに気付けない人もあり遺憾なことです。
(財)モラロジーに於ける講習会テキストと講話内容などから引用してあります。
最新の画像もっと見る
最近の「真の幸福を掴む心の法則」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 太陽光発電、停電時マイクログリッド、蓄電式(7)
- 上位の階層領域帯へシフト(6)
- 篩い分け、パラレルワールド(8)
- アセンション、五次元世界へ移行(32)
- 遺伝子を活性化して変容させ修復(7)
- コロナ禍、自壊作用、浄化と清算(35)
- 不思議な夢の話し(132)
- 真の成功と富を掴む心の法則(4)
- 真の幸福を掴む心の法則(13)
- 科学的な考察(9)
- 人生の問題を解決する(3)
- 創造神話と大和の甦生(6)
- 潜在能力、脳力開発、脳の働き、瞑想と悟り(12)
- これからの動向(82)
- 感じたこと(122)
- 旧HPより移転し再掲(65)
- 未来の世の中(2)
- 世の中の動向(630)
- その他(52)
- Profile 使命に目覚め開始(5)
バックナンバー
人気記事