
東京都墨田区で建設中の新タワー「東京スカイツリー」が1日午後、高さ607メートルとなり、自立式電波塔としては世界一の高さとなった。2008年7月の着工から約2年7カ月。
運営会社の東武タワースカイツリーによると、これまでの世界一は中国の広州タワー(600メートル)。スカイツリーの工事は最高到達点の634メートルに向け最終段階に入る。
東武タワーによると1日は、地上デジタル放送用のアンテナなどを取り付ける、タワー先端部の「ゲイン塔」のつり上げ。10年12月に高さ500メートルを超えて以降、地上で組んだゲイン塔を週約10メートルのペースでつり上げてきていた。
近く、634メートルに達した後、タワーの足元にオープンする商業施設や最寄り駅からの通路の工事が進められる。12年春に開業予定。