ソードフィッシュ 特別版ワーナー・ホーム・ビデオこのアイテムの詳細を見る |
『プレステージ』改題(原題通りになっただけですが)に快哉を叫びつつ、The One Ring Celebration も気になりつつ、本日のお題は昨夜地上波放送されたヒュー・ジャックマン出演映画『ソードフィッシュ』です。
製作:ジョエル・シルバー、監督:ドミニク・セナ、主演:ジョン・トラヴォルタ。
ストーリイ:かつて世界一のハッカーと恐れられたスタンリー(ヒュー・ジャックマン)。今は隠遁生活を送っている彼のもとに、謎の美女ジンジャー(ハル・ベリー)が訪れる。彼女に連れられて、元エリート・スパイのガブリエル(ジョン・トラボルタ)に会ったスタンリーは、政府の闇資金95億ドルをコンピュータ回線を使って奪うという大胆な計画を明かされる。気乗りしないスタンリーだったが否応なくその計画に巻き込まれ、その先には驚くべき結末が…。 (アマゾンの商品説明より転載)
現在、ブルーレイディスク版やHD-DVD版も出ているようです。
でも通常のDVD「特別版」なら、オンラインじゃないお店にも普通に置いてあるし、レンタルもしていると思います。
という訳で、以下の文章は、前ブログでちょこちょこ書いていた幾つかの記事を大幅に改変、加筆したものです。
オープニングのド派手な爆発シーンはやはり見もの。FBI捜査官としてドン・チードルが出演していることも、今となっては話題の一つかも知れません。
ガブリエル(トラヴォルタ)の動機は、やはり今ひとつ不可解ですが、DVDを観ると、当初考えていたいかにも予定調和なエンディングにムカついた(から今の方に変更した)という監督コメンタリに笑ってしまいます。
話の持って行き方は『ユージュアル・サスペクツ』に似ていなくもない。けど、もうちょっとひねってもいいのではないかと思いました。
それと、サム・シェパードが出演していたことが、初めてDVDを観た時、事前にそれを知らなかった私には衝撃でした。だって、「サム・シェパードが演じる」ことに何の意味もない役なんですよ!わが最愛映画の一つ『ライトスタッフ』での彼(チャック・イェーガー)のかっこ良さを思い出すと、この扱いには泣けます……
さて、この映画のスタンリー=ヒューを「カッコいい!」という声は、男女問わず聞きますが、私は彼は「ヘタレ」だと思います
個人的なツボは、例のマルチスクリーンの前で、キーボードを叩き、そして「踊る」ヒュー・ジャックマンですね。ここは『The Boy From Oz』を彷彿させます(彼がピーター・アレンを演じるのは、この約2年後ですが)。
但し、このシーン「手」のアップは彼のものじゃないそうです。
また、スタンリーと娘ホリーちゃんとのシーンを見ると、「父性」を自然に表現できる人なんだなぁと思います。『X-MEN』のローガンとローグとの関係を見ても、そう感じました。
それと、この人って見た目は完璧に「いい男」なんだけど、演技はいわゆる二枚目演技じゃないんですよ。いや勿論それも出来るんですけどね。『ニューヨークの恋人』とか。基本的にはむしろ「地味な演技派」タイプで、そういう所も好きです。
で、TV放送バージョン、以前放映された時にも思いましたが、小山力也さんの吹替えにはやっぱり違和感があります。ヒュー自身が美声だし、それにああいう力んだ台詞の言い回しはしない人ですしね。
さて、スタンは上の画像↑みたいな感じなのに、この映画のプレミアの時のヒューはこんな→感じ。わーアイドルみたい(笑)。
これがまた、腰にタオル巻いただけの姿でゴルフ練習(?)していた人かと思うと、更に笑えます。
意味もないトップレス姿を披露していたのはハル・ベリーも同様ですが、そのシーンの撮影の時、ヒューは関係者以外が現場にはいって来ないように、ジェントルマンな気配りをしてくれたそうです。「お父さんみたいに守ってくれた」と、ハルはどこかで語ってました。
そんな訳で、共に「セクシー系」と言われているのに、この二人のツーショットって、なぜかあまりエロさや官能性を感じないんですよ。
これとかも、共に血統書付きの、毛並みのいい大型犬と子猫ちゃんが並んでいるみたいで。
この画像の「眼鏡っ子」ヒューも、また別人みたいですね。ヒューが眼鏡をかけている姿も(彼は近眼です)、私はけっこう好きです。
何だか映画自体とは殆ど関係ない話ばかりですね。私にとっては結局「ヒュー・ジャックマンを見るための」映画だったということで、失礼しました