

雨は降ったり止んだり。
息子が帰省しているので、お昼ごろ一緒に母の入居している施設へ行きました。電車とバスの乗り継ぎです。
母はいつもよりぼんやりした感じでした。なんとなく皆でお茶を飲んだりTVドラマの再放送を観たりして過ごしましたが、ちゃんと憶えていてくれるでしょうか……
帰り道もバスで電車の駅まで行き、駅ビル内の書店で何冊か本を買ったのが夕方5時頃。そろそろ帰ろうと思ったところで──
背負っていたはずのリュックサックがないことに気がつきました!
バッグとしてはもう一つショルダーバッグを肩から掛けていて、財布やカードケースなどはそちらに入れていたので、うっかり油断してしまったようです

リュックは施設を出た時は確かに背中にありました。しかしバスに乗った時、座席脇の荷物置きにひょいと置いたことを思い出し、駅前の案内所で営業所の電話番号を教えてもらって即問い合わせ。が、その時点ではまだそれについての連絡はないとのこと。バスを降りてから20分ほど経っていましたが、路線バスの終点なので、次の発車まで待機している車体がまだ何台もありました。片っ端から覗いたり、これから発車するバスの運転手さんに尋ねてみたり……でも、出て来ませんでした。
リュックの中身としては、そこに入れていたもう一つの財布には大した金額は残っていなかったし、他の荷物もカーディガンや帽子くらいでしたが、両手杖使いの自分がどこへ行くにも愛用していたものなので、ショックで気が気ではありませんでした。また、お化粧ポーチや買い換えたばかりの携帯端末電源ケーブルも入っていたことを後で思い出し、地味にダメージが大きかったです。
営業所の話では、バスがそちらへ戻るのは夜9時近くなるとのこと。しかし営業所が開いているのは8時まで。ちょっと別行動をとっていた息子と再会し、その場で気を揉んでも仕方ないので、いったん自宅近くまで電車で戻ることにしました。
最寄駅に戻って娘とも待ち合わせ、とにかく駅前の飲食店で夕食。それから7時ちょっと過ぎに再び営業所へ電話してみたところ──
ありました!
こちらで説明した特徴や内容物と合致する物が届けられたそうです!自分の脚では覚束ないので、営業所へは息子に行ってもらうことにしました。と言うより、自分から「ぼくが行って来るよ」と言ってくれたのです。ありがとう!!

雨がパラつく中、傘も持たずに出かけてくれた息子を見送り、わたくしは娘と共に一足先に帰宅。8時過ぎ、無事受け取れたと連絡があり、彼が帰って来た時は9時近くになっていました。
愛用の物が戻って来た嬉しさ、息子に対するありがたさ、申し訳なさ……
母のことをどうこう言えない。自分こそしっかりしなくては、と思い知った出来事でした。