Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

日記です

2022-11-06 21:51:07 | 雑記

卿も晴天。
体調も比較的良いし、買いたいものもあったため、昼少し前に散歩がてら駅前へ。ランチは久しぶりに寄った町中華的なお店で、五目あんかけ焼きそばと餃子をいただきました。どちらも意外と美味しいんですよ。お気に入りメニューの一つです。



食後は探していた本やNHKテキストを書店で買い、スーパー等で食料品も買って帰りました。
出かけた時には薄地コートを着ても肌寒く感じましたが、帰る頃には日差しも強く汗をかきました。
帰宅後はまず洗濯。しかし、このところ日がどんどん短くなっていて、3時過ぎるともう夕方という感じです。日中と朝夕の気温差も拡がっています。

夕食はベーコンをダシにしてシャウエッセンも入れたポトフ風スープ。野菜を大ぶりに切って煮込むだけで簡単にできるうえ体も温まる、秋の宵向けの鍋物です。もう一品、生協で買っていた冷凍のドイツ風マスタードクリームソースのミートボールも温め、カンパーニュを添えました。ポトフにはカブも入れれば良かったと、後で思いました。そろそろ塩豚のシチューも作りたいです。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、本日のサブタイトルは「夢のゆくえ」。
アバンタイトル、頼朝の夢にしばしば現れた後白河院のごとく、実朝の夢枕に立つ後鳥羽院に爆笑。上皇様たちは代々、源氏の棟梁の夢にヘンな登場の仕方をするならわしなんでしょうか?

夢のせいばかりではないけれど、上皇様にどんどん傾倒していく実朝に危機感を覚える義時。
そんな折、源仲章が宋の工人・陳和卿を伴って鎌倉に戻って来る。この出会いを互いの夢で知っていたという奇跡を喜ぶ実朝と陳和卿は、宋の国まで渡れる大きい船を造ろうと計画する。正式に執権の座に就いた義時は、御家人たちの反撥もあろうし、上皇の息のかかった船など必要ないと反対する。この「夢」の話には、仲章が実朝の日記を盗み読みして伝えていたのではないかとの疑惑も。
陳和卿さん、東大寺大仏を再建した功労者であり、その節には頼朝の寄進を断ったりしていた人物なのですが(そのエピソードも以前描かれました)、このたびは仲章と同じく都の回し者としての胡散臭い登場だったのが気の毒です。
史実の実朝は、割と真面目に宋との貿易を考えていたようですが、今作では海の向こうの「夢の国」への憧れが勝っていたように見えました。そして、その旅には泰時、御台所の千世と共に行きたいと——鎌倉殿が真に心許せるのは、もうこの二人だけなのでしょうね。
これが最後のご奉公と、八田知家(推定73歳)も設計・建造に携わるが、義時の密命を受けた時房による妨害工作(設計図の書き換え…って、そんなバカなと思うけど)もあり、美しく立派な船は由比ヶ浜から動かず、やがてそこで朽ち果てる——
葉室麟さんの『実朝の首』でも、進水が失敗したのは義時の手の者による工作のせいということになっていましたが、実際は由比ヶ浜が船を動かすには遠浅過ぎたためだったようです。

深く落胆しながらも、高潔な人間でありたい、頼朝にも頼家にも作れなかった理想の鎌倉を作りたいと、自ら政を執り行おうとする実朝を支えるのは、今や側近となった泰時、そして母の政子。政子自身も、大江広元や鎌倉を訪れた丹後局から、覚悟を決めて鎌倉を引っ張っていくべきと背中を押されていた。
しかし、その二人をも実朝の傍らから排除しようとし、モラハラ的言動や恫喝、脅迫を繰り出す義時。やり口は陰険陰湿だし、「鎌倉は北条のものではない」という泰時の正論を「黙っていろ!」と圧する様は、専横どころか今や完全に悪役です。
一方、鎌倉に対して同じように次々と陰謀を巡らせ、実朝を犬扱いし義時を「ゴミ虫」とさえ呼ぶ後鳥羽院ですが、実は院と義時はよく似た存在なのではないかということも暗示されます。

やがて実朝は、将軍職を退き大御所となって鎌倉を支える、そして次の鎌倉殿は出家した公暁ではなく、朝廷に連なる血筋からもらい受けると宣言。政子や泰時の後押しもあって義時の反対は却下、都への仲立ちは仲章が担うこととなる。怒りに震える義時。
折しもその頃、公暁が鎌倉に戻って来る——

不穏な空気のまま次回へ続くかと思いきや、最後に意外な人物が再登場。伊豆に流された、と言うより隠居した時政です。泰時を実朝から遠ざけたい義時が、平康頼を付けて見舞いに行かせたのでした。愛妻りくは既に都に戻り、権力の座から降りた時政は、新たに身の回りの世話をしてくれるサツキという若い現地妻(?)と仲睦まじく平穏に暮らしていました。久しぶりに心安らぐ時を過ごす祖父と孫。この後、時政が伊豆の地で78歳の生涯を閉じることが伝えられます。

史実に鑑みると、この頃の義時には(もちろん鎌倉も)朝廷や院に敵対する意思はなく(敵対したところでその時点では特にメリットもない)、またここまでの「悪人」でもなかったはずですが、クライマックスの「その時」に到るための、ドラマ構成上の都合なのでしょうね。
しかしこうなると承久の乱は「正義対悪」ではなく「正義対正義」でさえなく、「悪対悪」の様相になりそうです。義時へのヘイトが溜まる一方の今日この頃ですが、まあ一応、この先どうなるの?と言っておきます。

大河ドラマの後は【クラシック音楽館】。コロナのため暫くN響との共演がかなわなかったマエストロ・ブロムシュテットが、久しぶりに戻って来ました。事故で脚にも負傷したということで、椅子に座っての指揮。マーラー9番でした。立ったり座ったりにもご苦労されていましたが、それ以外はお元気そうで何よりです。

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