


エアコンをつけたまま寝ると、冷えすぎて体の節々が痛む気がします。そんなわけで午前中はやはり冷房を切って窓を開けました。雨は一応やみ、湿度はありますが、あちこち開け放して過ごせるのはありがたいです。
仮面ライダーシリーズは『ガッチャード』が終わったので、今週から朝はまた【日曜美術館】をリアルタイム視聴できます。今回は先ごろ亡くなった田名網敬一特集。自分の母と同じくらいの歳で、子供時代をほぼ同じ場所で過ごしたことを知って驚きました。
天候が不安定なので洗濯はせず。今日も家にこもり主に読書して過ごしました。
午後はまたテレ東【日曜ミステリー】枠で『さすらい署長 風間昭平』シリーズを視聴。今回の舞台は阿波。後半に入ってから伊武雅刀、大杉漣、水野久美と、大物俳優さんがワラワラ(?)出てくるのに、ちょっと笑ってしまいました。失われた命は決して戻って来ないけれど、前回よりはまだ僅かながら救いがあった気がします。
ドラマを流しながらの作業は、冷蔵庫の野菜で二種のサラダ作り。まず塩もみきゅうりと塩昆布、ツナ缶の簡単サラダを作りました。レシピの「塩昆布ひとつまみ」を「ひとつかみ」と見間違えてドバッと入れてしまいましたが、減塩タイプだったおけげで、時間が経ったら味がなじんで美味しくいただけました。また、キャベツが半玉、使わないままになっていたため、四分の一を千切りにして、玉ねぎや塩もみにんじんと合わせてコールスローも作りました。こちらは漬け込んで、明日以降に食べます。これで野菜がだいぶ消費できました。
日本列島をさんざん騒がせた迷走台風「サンサン」こと台風10号は、午後には熱帯低気圧となって消滅した模様。まだ雨は残るでしょうし、地盤がゆるんで土砂災害の危険も残っています。ともあれ陽射しが戻り、気温もまた上昇してきたため、再びエアコンを入れました。
台風については今後も秋まで油断できませんが、これほどひどいケースはないことを願います。
晩ごはんは上で書いたきゅうりと塩昆布とツナサラダに、小さい冷奴や買い置いたままになっていたあじ南蛮漬けで軽めに。
食べながら、NHK【ドキュメント72時間】再放送を視聴。千葉の花見川団地編ですが、いろいろ考える部分もありつつ楽しい回でした。元気なお年寄りや、秘密基地など作っている小学生たち(みんないい子)、海外からの移住者。商店街もちゃんと動いていて、住民高齢化に伴う新たなサービスあり、若い世代の試みあり——団地が「生きて」いると、別地域ながらニュータウン住民として嬉しく、元気をもらえた気持ちです。
シャワーの後は今週も大河ドラマ『光る君へ』。
サブタイトル「式部誕生」そのままに、中宮彰子の藤壺に仕えることとなったまひろは、さっそく「藤式部(とうしきぶ)」との名をもらう。
物語執筆のため一室を与えられるも、「物語を書く」役目のためだけの新参女房には、身分の高い古参たちからの反感も強い。それだけでなく、個室があるとは言え他人との初めての共同生活、人が行き交う職場内での執筆は気が散って進まず、式部は道長に宿下りを申し出る。藤壺で物語を書き、そこに帝の御渡りと願う道長は強硬に反対する。このままでは再び伊周が権力を我が物にしてしまう、と。
しかしその懇願にも関わらず、既に構想もできているし続きは必ず書くからと約束して、まひろはわずか八日で実家に戻る。
その前、中宮に挨拶に行った式部は、初めて二人きりで言葉を交わしたことで、彰子の秘めた思いを知ることとなる。冬が好き、いつも桃色の着物を召しているけれど、本当は空のような青が好き——と。
これは、式部だけが、彰子様のご意思(寒くないか、というようなことだけでも)を尋ねて気遣ってくれたことで、これまで周囲から腫れ物に触るように、また自分の意思や判断などない者のように扱われてきた中宮が、やっと心の内を吐露できた——ということなのだというツイッター解説に納得しました。
実家で、いとや弟・惟規、乙丸たちに心配されつつ執筆を続けた式部は、書き上げた原稿を携えて再び藤壺を訪れる。自分もその物語を読んでみたいと言う彰子に、式部は「桐壺」の簡単なあらすじを話す。その主人公の名を問われた式部は「光る君、と呼ばれました」と答える。
宿下り前の会話もあり、そして実家で弟から聞かされた「亡き定子様は賢かったのに、今の中宮はうつけと噂されている」という言葉にムッとして思わず言い返すなど、式部と彰子、孤独な二人の心が少しずつ通い始めたようです。
やがて物語を読んだ一条帝は、その作者に会うため藤壺を訪れる。かつてその学識に感心した為時娘との再会を喜ぶ帝。「光る君」の物語を皆にも読ませたいとまで仰せになる。
自分が桐壺帝なら光る君は敦康親王かと問う帝、帝こそが光る君ではないかと思う中宮。誰もがそんな風に思えて、感想も解釈も自由であること、それが「物語」の醍醐味でもあります。
後日、道長は式部に褒美として扇を贈る。そこには幼き日の三郎とまひろが描かれていた。二人の出会いと変わらぬ想いが伝わって感動しましたし、これが後の「若紫」に活かされるのかと思うと、更に感慨深いです。
さて、藤式部と源氏物語誕生と共に、不穏な未来への暗示も描かれました。
除目の議に際し、伊勢守・藤原為度の辞表が提出され、右大臣・藤原顕光が平維衡を伊勢守に推挙。しかし為度は維衡だけは後任にしてくれるなと奏上していた。左大臣・道長も「維衡は伊勢国をめぐり同族で争っていた者」と反対する。が、知らないうちに(何者かが公文書に勝手に手を入れたそうだけど、そんなことってある?)維衡は伊勢守に任命されていた。結局、数ヶ月で解任されるのだが……
その時の道長の反対理由が、維衡が争いを起こした者であるということ。「武力による力争いを許しては瞬く間に戦乱の世となってしまう」武力で土地を取り合う時代が訪れ、朝廷をないがしろにする者が現れ、やがて血で血を洗う世界となる。「すべてはささいなことから始まる」と——
なんだか、過去の様々な大河ドラマが走馬灯のように脳裏を去来します。本当に、清盛も頼朝も義時も、また数多の戦国武将たちもどれほど血を流し、またどれほど苦しんだことか。そしてこの平維衡なる人物こそが、まさに伊勢平氏の祖なのですね。
しかし道長様のこの「未来予知」能力は、亡き晴明が乗り移ったか?とも言われてました

そんな遠い未来のことはともかく、左大臣道長には現実に「武力」の脅威が迫っていた。興福寺別棟・定澄(じょうちょう)が大和守・源頼親との所領争いの詮議を求め、僧兵三千人を率いて強訴に及び、願いが叶わなければ屋敷を「焼き払い奉ります」と脅してきたのだ。
「やれるものならやってみよ」と言い放つ道長だが——
というところで次回に続く。いやぁ、今回も面白かったです。
大河の後は【クラシック音楽館】。N響の桂冠名誉指揮者ウォルフガング・サヴァリッシュ特集です。前半は前田昭雄先生との対談およびサヴァリッシュ自身のピアノ演奏も交えてのブルックナー講義。後半は1980年演奏のブルックナー8番。自分のような「N響と言えばサヴァリッシュ」と思っている世代には嬉しく、また充実の内容でした。
11時からは、近々地上波再放送が始まるドラマ『坂の上の雲』のスペシャル番宣も視聴。現在の本木雅弘さんへのインタビューを中心に、本編の見どころを解説する内容でした。遅い時間の放送になるようですが、また観るのが楽しみです。