Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

『探偵/スルース』から『Sleuth』へ

2007-09-15 18:22:40 | 映画・舞台等関連情報や雑感

今日は晴れて、真夏のように暑かったです。

さて、昨日のエントリー、トロント国際映画祭関連記事で取り上げた『Slueth』のことを少々。
ケネス・ブラナー監督、サー・マイケル・ケイン&ジュード・ロウ主演のこの映画は、ミステリ映画の傑作と言われる1972年作品『探偵/スルース』のリメイク作品です。
と言うより、元がアンソニー・シェーファー作の舞台劇なので、「二度目の映画化」と言う方が適切かも知れません。余談ですが、アンソニーと『アマデウス』の原作者ピーター・シェーファーとは双子の兄弟です。

老探偵作家が、妻の浮気相手である美容師を自分の屋敷に招き、様々なトリックを駆使して復讐を図る──という話で、オリジナルの監督はジョゼフ・L・マンキウィッツ。主演二人は、老作家がサー・ローレンス・オリヴィエ、そして美容師役が若き日のマイケル・ケインその人でした。
かつてオリヴィエが演じた役を、今やご本人の名前にも「サー」を冠したケイン氏が演じるのも見所の一つと言われています。

元映画は「本格ミステリファンなら絶対観るべし!」映画の一つとされていますが、残念ながら私は未見です……
本格ミステリ・マニアのための作品、究極のミステリ・オタク映画の呼び声高く、本格ファンの端くれである自分としては、観ていないことが悔しくてなりません。(このジャンルで、同様に「観ていなくて悔しい」もう一つの作品は『テキサスの五人の仲間』ですね。)
だって、日本でも海外でも、昔ビデオが出たもののDVD化はされていないし、後は公開時に観たか、小まめに名画座をチェックするか──くらいしか、実見の機会はなかった、或る意味幻の映画でもあります。
舞台では日本でも何度か上演されていたと思いますが、これも未だ観る機会を得ていません。
でも、この新作が日本で公開されるなら、今度こそオリジナルの方もDVD化してくれないか、とひそかに期待しております。

Sleuth 公式サイト

コメント (9)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第32回トロント国際映画祭 | トップ | ヴァン・ヘルシング健在なり... »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も (すなみ)
2007-09-15 23:53:23
わくわくしながら公開を待っています。
舞台も前回の映画も未見。巷のうわさでものすごくおもしろい、というので、今回のリメイクを楽しみにしているところです。
舞台は最近では2004年に上演されたようですが、またそろそろやってくれないかしら>四季さん。
今年エクウスを上演していたことですし、来年あたりにでも(笑)

しかし兄弟で共にトニー賞受賞というのもすごいですねぇ
返信する
楽しみ (Qまたはレイチェル)
2007-09-20 02:23:42
これは日本公開間違いなしの筈なので、観に行きたいですね~。
四季では日下武史さんが老作家を演じていましたっけ?映画公開に合わせて、再演や旧作DVD化に期待したいです。
旧作のケインさんは、舞台版の俳優さんを蹴落として(と言うと表現がきついですが)役を得たそうで、この作品への思い入れもありそうです。
それにしても『アルフィー』と言い、ジュード・ロウはケイン氏の演じた役の再演が続いていますね。「後継者」とみなされているんでしょうか?

シェーファー兄弟合作の(劇ではなくて)ミステリ小説は、日本でも翻訳されていたと思います。自分も呼んだ筈なのに、内容は殆ど憶えていません
でも、ピーターの『アマデウス』も『エクウス』も構成はミステリ的で、やはりご兄弟揃って「マニア」なんでしょうね。
返信する
オリジナル版スルース (みす音)
2007-09-23 11:03:48
レイチェルさん、すなみさん、ご無沙汰しております。
シェーファー・ツインズ、凄すぎますね。才能ってやっぱりDNAなのかとため息が出てしまいます。
アンソニーさんは「スルース」だけでも凄いのに、「ウィッカーマン」まで・・・もう参りましたとひれ伏す私です。

ジュード・ロウは「アルフィー」でもM・ケインと同じ役でしたが、イメージがM・ケインに似ている分、比べられて損をしている感じがするので、「スルース」はケインとは全然違うタイプの役者でやってほしかった気もします。

オリジナル版「スルース」は、以前にスカパーで放映されたやつならありますが、ご覧になります?
目の肥えたお二人ならきっと堪能されると思います。
返信する
同じ路線か違う路線か (すなみ)
2007-09-25 12:37:47
レイチェルさん、みす音さん

リメイクの時に同じタイプの役者さんを持ってくるか別のタイプの役者さんを持ってくるのかというのはなかなかに難しいところなんでしょうね。
観る側としては作品そのものを楽しむというのと、前作と比較する楽しみとで楽しみがかけ算になるわけですが、作る方は・・大変が二乗でしょうか?

>みす音さん
お申し出ありがとうございます。
メールしますね。
返信する
探偵たち (レイチェル)
2007-09-29 02:05:45
みす音さん、こんにちは。もしかして、こちらでは「はじめまして」ということになるでしょうか?
お返事が遅くなり、たいへん失礼致しました。

シェーファーズは「双子」というのが、またすごいですね。子供の時から、二人仲良く、または競うように本格ミステリを読みあさったりしていたんだろうか?などと妄想します。

それにしても、なぜジュード・ロウなんでしょう?確かにマイケル・ケインと似ていないこともないけれど……でもマイケルさんの方が、B、C級作品までこなす職人気質と言うか、懐の深さを感じます。

『探偵/スルース』について、お申し出ありがとうございました。
よろしかったら、サイドバー「プロフィール」欄に記載のアドレスにご連絡頂ければ幸いです。
返信する
リメイク (レイチェル)
2007-09-29 02:11:20
すなみさん、こんにちは。
マイケル・ケイン→ジュード・ロウの場合、2作続いたので、そういう形のリメイクも有りなのか、と不思議な感じです。
そう言えば『プレステージ』のアンジャー役って、当初は彼の名前が上がっていたんですよね。ボーデンはガイ・ピアースで。
『プロポジション』のガイピを観て、そっちの組み合わせもちょっと観てみたかったかも、と、ちょっと思いました。
返信する
確認ですが (みす音)
2007-10-10 19:14:04
レイチェルさん

先週メールを出しましたが届いてますよね?
短気ですみません。
返信する
すみません… (レイチェル)
2007-10-11 14:28:25
みす音さん、こんにちは。
先週メールをお送り頂いたということですが、未だにgooのメールアドレスまで届いておりません。
こちらでもいろいろな方法で調べてみましたが、確認できませんでした。
サイドメニューに記したアドレスで駄目なようでしたら、rachel2005☆mail.goo.ne.jp宛に再度お送り下さい(☆→@)。お手数をかけて申し訳ありません。
返信する
またすみません… (レイチェル)
2007-10-21 02:01:19
>みす音様
たびたび申し訳ありません。やはりこちらには届いていないようです。
「受信拒否ドメイン」設定に引っかかったのかも知れないと思い、一時的に全部解除してみたのですが……

せっかくお申し出下さいましたのに、ご好意を無にするような形になってしまい、お返事が遅くなったことと共に、本当に申し訳ありませんでした。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画・舞台等関連情報や雑感」カテゴリの最新記事