昨日の午後から夜にかけて、gooブログ全体で、トップページの表示が著しく崩れるという障害が発生しました。
現在は復旧したようですが、ご迷惑をおかけした皆様、申し訳ありませんでした。その時間帯に、あり得ないくらいの数アクセス頂いたのは、びっくりした方が何回もリターンキーを押して下さったからかも…と思うと、ますます申し訳ないです。
気を取り直して、デイヴィッド・ウェナム・インタビューの4回目を。
最後は、尊敬する監督のこと、そして『ロード・オブ・ザ・リング』のことです。
「監督志望者として、これまで一緒に仕事して来た多くの監督たちの中で『勉強になった』と思える人は?」
という質問に対しては、良くも悪くも、全ての人に学ぶべきものはある、としながらも、ピーター・ジャクソンとバズ・ラーマンの名前を挙げています。
「PJの途方もない才能と、信じ難いほどの偉業には敬意を抱かずにいられない。『ロード・オブ・ザ・リング』のセットで、彼がものすごい数のモニターを前に、メイン・ユニットの監督をするだけでなく、国中のセットやロケ地から衛星を通じて送られて来る映像を見て、どこで何が起きているか全て把握している姿には、本当に感嘆したし勉強になったよ。
バズ・ラーマンの、周囲に影響を及ぼすエネルギーや、素晴らしいイマジネーションや独創性も畏怖の念を起こさせる」
何だか、パワフルで、勢いとそれを制御できる力を併せ持った、「絵」作りが綺麗な監督が好きなのかなあ、という気がします。
それと、昨日の「プロデュース」の話でも思ったんですが、ロバート・コノリーの名前が出て来ないのがちょっと意外です。ジョン・メイナード製作、デイヴィッド・ウェナム主演映画と言えば、プロデューサーまたは監督として、ほぼ洩れなくコノリーもくっついて来る筈なので。
ロブくんはあくまでも「友人」「身内」であって、こういう所では名前を挙げられないということなんでしょうか?
「LotRを振り返ってみて、これでトップに立ったみたいな気持ちはありますか?」
「プロジェクト同士を比較はしないようにしているんだ。(でも)あの映画は、これからも特別な存在であり続けると思う。
或る日このLAでジムに行った時、隣のローイング・マシーンに、偶然あの映画のスタッフの一人がいてね。それで、あのプロジェクトについて話したんだけど、自分があれの一部だったなんて未だに現実とは思えない気がするということで、意見が一致した。既に人生の一部となっていると言うか、或る意味それ自体より大きい存在になっていると言うか。これからも映画史上に残る素晴らしい作品だし、自分たちはそれに関わっていたんだ。本当に夢みたいだよ」
まあ!仕事絡みじゃなくてもちゃんとジムとか行ってるんですね!(すげー失礼)
…じゃなくて、やはり『指輪』はそれに関わった人たちにとって「特別」なんですね。あの映画のその他の出演俳優さんたちのことを考えても、後にも先にも、どんな映画でも見せたことのない演技や表情や魅力を見せてくれていたと思います。
SEEの特典のメイキング等を観ると、単なるオマケの製作裏話の域を超えて、「プロジェクトRing」とでも呼びたくなるような「偉業」に感動してしまいます。
ただ観るだけの私のような者にとっても、あれは特別な映画でした。デイヴィッド・ウェナムという俳優を知るきっかけになったという意味でも。
という訳で、4回に分けてお届けして来ましたが、おつきあい下さった皆様、ありがとうございました。
"300" 公開は来夏としても、"The Proposition" 日本公開は是非にと願いたいところです。アメリカではNY、LAに続いてシカゴでも公開が決まり、その後は順次各地で公開して行くようですし、映画自体、私は本当に素晴らしい作品だと思いますので。
付記:また(まだ?)障害が出るようですので、出にくそうなものに(?)テンプレートを変更しました。
Propositionメインとはいえ、その他の部分も充実したインタビューでしたね。発言がアメリカ向け(というか豪国内のインタビューとはなんだか違う)な所もなんともいえない味わいだなー(^^;)などと思いながら読ませていただきました。ありがとうございました。
ロブ監督に関しては、プロデュースの所でちょっと話が出た「ジョンと彼のビジネスパートナー」のビジネスパートナーがロブ君の事なのかもなどと思いながら読みましたが、どうなんでしょう。まあ印象としてはロブ君は、大学で一緒だったし、「一緒に映画を作る」盟友であって、敬意を捧げる対象としては違うんだろうなという感じですが(^^;)
やはりいちばん驚いたのは、300の内容や衣装を知らずに引き受けていたということで…
本当にどういう理由やきっかけで出演することになったのか知りたいところです。
ジョン・メイナードの「ビジネス・パートナー」こそロブくんでは…というお説、「ああ、そうかも」と思いました。だったら彼が監督する時には、さぞ張り切ってプロデューサーとしての手腕を発揮してくれることでしょう
でも、そういう所が、以前ドミニク・パーセル氏が言っていたように「いつも同じメンツで仕事を回し合っているだけ」に見えてしまう側面もあるのかも…という気もします。