![]() | 300: The Art of the FilmDark Horse Comicsこのアイテムの詳細を見る |
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という訳でやって来ました『300 The Art of the Film』。
表紙はフランク・ミラーの原作とそっくりですが、こちらの横顔は実写です。
アマゾンのページには、あらんどぅあさんのレビューも載っていますよ。
今回ネタバレ回避のため、いつにも増して反転部分が多いですが、煩わしいとお思いでしたら、さくっとスルーして下さい。
構成としては、レオニダス王の誕生から大体のストーリー・ラインに沿って、まず、ストーリーボードとそれが実際の画面でどう表現されているかを見開きで示し、続くページで、キャラクターや背景、コスチューム等の詳細が、多数の画像と解説で判るようになっています。
ブルースクリーンに背景をどう当てはめて行ったか、また、自然の景色や風景を作品に相応しいようにどう加工して行ったか、特に空や雲の描写に力を入れていることが判って興味深かったです。
本当に大部分がブルースクリーン撮影の中で、スパルタ市内や議会場だけは、ちゃんとセットを組んでの撮影だったことも判りました。あと大王様のお乗り物も。
ジェラルド・バトラー氏がレオニダス王になるまでや、ロドリゴ・サントロくんが美麗クセルクセス大王になって行くメイクの過程なども見られて楽しいし、噂のエフィアルテスの造形(メイクなんてもんじゃないです)も明らかになりました。
但し、当然のことながらネタバレ満載、加えて血は飛び散る刃物は刺さる、死体の山(文字通り)や「木」は出て来る──と、かなり血腥くグロい画像も満載です。
こういったメイキング本の多くがそうであるように、ネタバレが平気なかたでも、これを購入するのは実際に映画をご覧になってからでもいいかも知れません。
さて、我らのデイヴィッド・ウェナムさんですが、彼の演じるディリオスがどういうキャラクターであるか解説したページもあり、1ページ大アップ写真も見られます。既にweb上や雑誌でも見たことのあるものですが、あれって実は、彼が片目を失い、一人だけ帰されるシーンだったんですね。
原作絵と実際の画面を並べて置いてあったりもしますが、原作の、あのキャラクター・デザインからすると、デイヴィッド・ウェナムというキャスティングはやっぱりびっくりです。だからなのか、その原作絵のディリオスはシルエットです(笑)。
ディリオスについては、最後の方、王の形見を王妃と王子に手渡したり、議会で報告するシーンも見られます。これまた既に海外サイトでスキャン画像が出回っているボロボロマントのディリオスは、そのシーンのものだったんですね。
更に、この本とは直接関係ない話ですが、ディリオスに関しては、かなり初期の頃からビデオジャーナル等で見ていた或る画像(シーン)が、実はとんでもないネタバレであったことが、デイヴィッドへのインタビューから判明しました。
その件については後日。
ところで、個人的なことを言うと、私がこのアートブックを注文したのは日本アマゾン経由ではなく、米Amazonからですが、その時一緒に頼んだのが、"One Night with the King" という、旧約聖書「エステル記」をベースとした史劇のDVDです。
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いえ、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにご出演の、ジョン・ノーブル、ジョン・リス・デイヴィス両氏が出ていると聞いたもので……
出演者の一人であるオマー・シャリフ氏にノーブルさんが殴られた、なんていう物騒な噂も伝わって来ていた映画です。
ペルシア帝国に於いてユダヤ人の危機を救った王妃エステルの物語ですが、日本人には馴染みがない題材ということで、日本公開もなさそうだし、米版を購入してしまいました。
で、注文した時は全く意識していなかったんですが、この映画と『300』とは、(エステルが実在したか否かはともかく)時代背景がほぼ同一だったんですね。これはなかなか嬉しい偶然でした。
実は、そのタイトルも "The Bible - Esther" なる2000年度映画(テレビムービー?)も、ついでに購入しました。
→こちら
こっちの方で『300』と共通する「とある人物」を演じているのが、今をときめく(?)トマス・クレッチマンだったというのも(個人的に)ツボ。
いやぁ、いろいろ繋がって行くものですね
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