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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

六月暴動の日に

2021-06-06 22:30:12 | レ・ミゼラブル
一時
今日もお天気は今いち。朝のうち、ちょっと晴れ間が出かけたかな?と思ったけど、結局雨になりました。
何だか妙に疲れて、午前中は本を読んだりゲームしたりしながらゴロゴロと。

さて、今日は『レ・ミゼラブル』で描かれたことで有名な「六月暴動」の日です。いつの頃からか、毎年この日はツイッターでも、当日の時系列に合わせた実況ツイートで盛り上がります。正しくはラマルク将軍が亡くなった4日あたりから、バリケード攻防の翌朝、ジャベール警部入水頃までお祭り状態になります。ファンの間では「ジャベール警部救出作戦」なども行われたりして。
しかし、自分は今年はそちらはざっと眺める程度で、2007年にBSフジで放送されたアニメーション作品『レ・ミゼラブル 少女コゼット』DVDを観ることにしました。ファンの間での通称「アニレミ」。実は公式サイトがまだ残っています。

世界名作劇場「レ・ミゼラブル 少女コゼット」

バリケードデイを描いた11巻の後、13巻ラストまで、少し飛ばし飛ばししながらも一気に観ました。ずっと前に買っていたものの、まとめて観る機会がなかなか無く、これを機にちゃんと観ようと思ったのです。
タイトル通り、原作やミュージカルよりもコゼットの出番や活躍の場は多くなっていますが、原作のイメージやテーマを損なうものではなく、基本的に群像劇であることには変わりありません。
バリケードの片隅でバルジャンとアンジョルラスが二人だけで語り合うシーンや、重傷から復活したマリウスが優しく微笑むアンジョルラスの幻を見たりするシーンなどは原作にはありませんが、思わず涙がこみ上げました。
重要な改変として、ガヴローシュ生存とジャベール生存があります。ガヴローシュの場合は、市街に様子を見に行ったコゼットが負傷したガヴローシュ(かつて姉弟同然に育った関係)を救出するのですが、後者はジャベールが自死しない選択をするのです。
後者はみなもと太郎さんのコミカライズでもなされていた改変であり、どちらにも、信念や人生観を打ち砕かれても彼には生き直してほしい(another story must begin!)という願いがこめられているため、さほど違和感なく、むしろ良脚色だと思います。「朝日ピカーッ」で死を思いとどまる所もみなもと版と同じですが、冷血、エキセントリック型のジャベールさんがこの選択をしたことが感動的でもありました。
「人は変わることができる」——バルジャンの言葉を胸に、新たな視点で警察官としての任務を全うしようとするジャベール。人から人へ思いが繋がり、意志が、信念が、そして愛が伝わっていくことも『レ・ミゼラブル』のテーマの一つなのですから、これはこれで「正しい」と思います。
マリウスとコゼットに見守られてバルジャンが召されるシーンでは、ミュージカル同様、やはり泣いてしまいました。
ああ、やっぱり『レ・ミゼラブル』は良いなぁ——と、どんなバージョンを観ても思うのです。

「ただの日記」に話を戻すと、夕方頃、娘と息子それぞれから電話。上記DVD鑑賞がたびたび中断させられました。娘の方は怪しい電力会社と契約させられそうになったとのこと。調べたところ、会社自体は悪徳でも詐欺系でもなさそうですが、いきなりの訪問は胡散臭いとしか言えません。何とかクーリングオフできれば良いのですが……一人暮らしは物理的なものでなくても危険がいっぱいですね。
息子の方は近況報告ですが、気づけば何だかんだで30分近く話していました。うちの方こそ老女(?)一人暮らしになるのだから、用心するに越したことはないと言われました。

夕食後は大河ドラマ『青天を衝け』視聴。平岡円四郎さん暗殺から、禁門の変、そして水戸天狗党が各地で引き起こす騒乱と、時代の流れは一気に加速し、とどめようがありません。この先も当分、胸痛む展開が続くことになるでしょう。
その後はEテレで【クラシック音楽館】を流しつつこのブログを書く、といういつもの日曜日の夜でした。

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