
朝は寒かったけれど日中は気温が上がり、洗濯物もまあまあ乾きました。
今日も家にいて、外に出たのは近所のコンビニまでお昼ごはんになるものを買いに行ったくらいです。
紅玉がまだ残っているので、午後は念願のアップサイドダウンケーキを作りました。
大原照子さんの『一つのボウルでできるお菓子』の「アップルスライスケーキ」のレシピで作ったのですが、また焦げてしまったし、全体にパサパサした感じになってしまいました。昔作った時にはもっとしっとり美味しくできたのですが……オーブンレンジの設定温度がいけなかったのか、小麦粉もベイキングパウダーも古くなっていたせいでしょうか。オーブン機能は暫く使っていなかったけれど、レシピより低めの温度設定にした方が良かったような記憶も……
基本ブリティッシュケーキなので恐るべき高カロリーですが、責任をもって一切れずつ食べます。常温で一週間くらいは保つそうなので。小麦粉はなくなったし、粉とベイキングパウダーを買い直して、次はまたスコーンかソーダブレッドにトライしてみます。
他の時間は本を読んだりEテレで【子育て まち育て 石見銀山物語】を観たり。今日は「夏編」再放送に新作「秋編」と、2作放送されました。
夕食はソース焼きそば。買い置きした冷凍肉や冷蔵庫の野菜をせっせと使っていかないと、すぐギュウギュウになってしまいます。
夜は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。サブタイトルは「将軍になった女」。
実朝亡き後、空位となった鎌倉殿の座を我が子・時元に継がせたい実衣。三浦義村に相談するなど画策するが、相談した相手が悪かった。クーデター計画は直ちに義時に筒抜けとなり、時元はあっと言う間に討ち取られ、実衣も幽閉されてしまう。宿老たちの詮議に於て、当時の女性にはまず下されることのない死罪に処すと断じる義時。都の後鳥羽上皇はそのまま鎌倉の自滅を高みの見物するのも良いかもとほくそ笑む。
思えば、こうして鎌倉が政権崩壊寸前になることは判りきっているのだから、実朝暗殺の黒幕を義時とするのは実際無理があるんですよね。小説など幾つかのフィクションで見られるように、後鳥羽院その人が糸を引いていたとする方がまだ理解できます。
ともあれ、将軍職後継者問題に於て後鳥羽院と義時の駆け引きは続く。更に、義時が就任している或る荘園の地頭職に朝廷が物言いをつけて来るに及び、いよいよ時房が軍勢を率いて上洛。後鳥羽院に揺さぶりをかけることになるが——
出立前「蹴鞠で決着をつけたいものだ」などと呟いていた時房だが、実際その通りになる。後鳥羽院が時房に勝負を挑み、互角の真剣勝負はレフェリー藤原兼子の采配で後鳥羽院の勝ちということに。その結果、親王ではなく摂関家ゆかりの者を鎌倉に下向させることで手打ちとなった。
2022年12月、時はまさにサッカーワールドカップの真っ最中ですからね。と言うより、だからこそこの放送時期にこのネタを仕込んできたのでしょう。陰惨な物語の中でもちょいちょい遊び心のあるところが面白いです。
程なくして慈円僧正が鎌倉を訪れ、九条家から鎌倉に送られる三寅についての由来を立て板に水の如き早口で語る。このあたり「寿限無」じゃないか、と言われていました。あれだけ早口でも発音明瞭なのは、さすが山寺宏一さんです。
しかし、その慈円の「出過ぎた真似」に不審を抱く者が。後鳥羽院に仕える西面の武士・藤原秀康である。長身の堂々たる体躯で武芸(特に弓)にも秀でたこの人を演じるのは星智也さんです。文学座のかたらしく、失礼ながら自分は存じあげなかったのですが、渋い美声も素敵です。
やがて鎌倉に送られて来た三寅はまだ二歳。鎌倉殿に就任するのは元服後ということになるが、後ろ盾として執権が存在するとは言え御家人たちがそれに従うかどうかが危ぶまれる。
その頃、鎌倉で自分のできることは何かと迷っていた政子は、鎌倉の町の民と触れ合うため、またも義時に追い出された泰時らと共に施餓鬼を催す。その催し自体は大江広元の提案によるものだったが、民百姓に分け隔てなく接する政子は、民の正直な声に触れ、自分が(かつて亀の前が諭したように)彼らから憧れられ慕われる存在でもあることを知って、逆に力づけられた。
「鎌倉は誰にも渡さん」「わたしの考えが鎌倉の考え」と言い放ち、ますます独裁色を強める義時に、政子は三寅が元服するまで後見役は自分が務める、自らが鎌倉殿の代わりとなると宣言する。
かくして政所始が行われる。居並ぶ御家人たちの前で、自ら首座に着いて三寅の御披露目を行う政子。尼将軍・北条政子の誕生である。
そして「尼将軍」としての政子の最初の仕事が、囚われの身となっていた実衣の解放であった。いろいろな葛藤を経ながら再び心を通わせ合う姉妹は、共にかつて大姫の唱えた呪(しゅ)「ボンタラクゥソワカ」を唱える。
「正しくはオンタラクソワカである」と、ナレーター長澤まさみさんの冷静なツッコミでエンド、となりますが、このシーン思わず涙が出ました。いつまでも正しく唱えられない呪。しかしそれは時政パパを中心として一族が揃っていた時の象徴であり、家族の温かい思い出そのものなんですよね……
そして、姉と妹からはもはや「家族」とも思ってもらえなくなった義時自身の家族にも、不穏な影が忍び寄りつつあります。泰時を廃し、自分の子である政村を嫡男に据えたいと野望を抱くのえ。実際それを義時その人にも訴えるも当然却下。祖父・二階堂行政(隠居はしてもご健在だったんですね)にも焚きつけられ、彼女も三浦義村に知恵を借りに行く気配が……だから、その人はやめておいた方が良いです

残すところ後2回。来週はいよいよ承久の乱でしょうか。ますます見逃せません。
大河の後はEテレで【クラシック音楽館】。今月は【NHK音楽祭2022】特集のようです。本日はマーラーの5番が聴けました。そう言えば、数々のクラシック名曲アレンジで知られる『鎌倉殿の13人』劇伴ですが、この曲は使われていませんね。第1楽章など使われてもおかしくないと思いますが。