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映画『ホビット』エルロンド卿決定?

2009-06-14 23:19:01 | 指輪物語・ホビット・トールキン
のち
このカテゴリは久しぶり。既にあちこちのサイト様が取り上げていますが、ピーター・ジャクソン製作、ギレルモ・デル=トロ監督『The Hobbit(原作邦題/ホビットの冒険)』のエルロンド卿役として、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに続きヒューゴ・ウィーヴィングさんの出演が決定したようです。情報は The One Ring.net より。
Hugo Weaving confirmed to return for 'The Hobbit'

BBC放送のインタビューで監督自身が語っていたとのことですが、記事を読んだ限りでは、はっきり名前を出して発表してというわけでもないような……?もっともそれは、噂されるガンダルフ=イアン・マッケラン、ゴラム=アンディ・サーキスのご両名についても同じですが、出来ればそうであってほしいと思います。

『旅の仲間』の予告を劇場で観た時には、多くの原作ファン同様、私も「なんでエージェント・スミスがエルロンド卿なの!?」などと思ったものですが、三部作通して観終えれば、適役だったと言えるのではないでしょうか?背も高いし、人間離れした雰囲気だし、何よりヒューゴさん自身の演技力もあるし。『王の帰還』最後の灰色港のシーンなんて、本当にエルフっぽかったです。

思えば、エルロンド卿こそは(もしかしたらガラドリエル様やガンダルフ以上に)中つ国の要と言うべき存在でした。
ノルドール、シンダール、人間、それにマイアの血まで引き、英雄エアレンディルの子で、更にフェアノールの子マグロールに引き取られていた時期や、ギル=ガラドの副官格だった時代もあり、第三紀に到るまであらゆる種族に目配りし、苦労が絶えることなかったのですから、そりゃ少しくらい「後退」もしようと言うものです。
なんてことはともかく、娘アルウェンと弟の遠い子孫であるアラゴルンが結婚し、再び血筋が一つになったことで、ようやく次の世代に世界を託すことが出来たのだと考えると、まさに中つ国の歴史を一身に担ったようなおかたです。
『ホビット』では、そういうところは文字通り背景に引っ込めて(でもゴンドリンに言及する個所はありましたよね)、『指輪』より少し気さくな感じで登場していましたが、映画ではどれくらいの扱いになるんでしょうね?

ところで、TORn にはもう一つ嬉しいニュースが掲載されていました。
大の指輪ファンであり、出演者の中では唯一トールキン教授その人に実際に会ったことがある、白のサルマン様ことクリストファー・リー氏が、ついに「サー」の称号を授与されるそうです!→こちら

映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のキャスティングには、いま思うといろいろ不満もありますが、原作イメージ通りと言うより「原作を超えた」とさえ思える数少ない一人が、リー様のサルマンです。もう一人挙げるなら蛇の舌グリマことブラッド・ドゥーリフもそうでした。
映画で「ホビット庄の掃蕩」が全カットされてしまったのはショックでしたが、リー様とドゥーリフさんでサルマン&グリマコンビの落ちぶれっぷりを観たかったかと言うと、またちょっと微妙だったりします。
『王の帰還』SEEでの「末路」も、ちょっとどうかと思いましたが、リー様自身は「ピーター(・カッシング)と出た映画でこういうシーンがあったね」などと語っていたそうで、今でも事あるごとにカッシング氏のお名前を口に上らせる友情の深さに、目頭が熱くなります。

何はともあれ──
Congratulations, Sir Christopher Lee!
できれば、白の会議の長だったサルマン様も、ちょっとでいいから『ホビット』に出てくれますように……

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