

先週、平日の夜に字幕版を観て来ました。
「歌って踊るペンギン映画」かと思いきや、案外メッセージ性が強く、そこに違和感を覚える、更には「つまらない」「退屈」との評や感想も聞いていたので、どんなものかと思っていましたが、私には面白かったし、少なくとも退屈はしませんでした。
だってこれは、神話に原型が求められるような「欠損または異能を持った主人公が(文化)英雄となる物語」でしょう?
そのことは、冒頭からのナレーションで理解できると思います。
主人公マンブルの声がイライジャ・ウッドであったことの意味は、そこにあったのですね。しかもマンブル、幼形成熟だし。
「野生動物の視点から見る環境問題」を扱ったアニメーション映画ということで、何となく『平成狸合戦ぽんぽこ』みたいな感じかな、とも予想していたのですが、あちらは「英雄なんて存在しない」というシニシズムを根底に秘めた、もっとずっとしたたかでビターな作品でした。
或る種政治的なメッセージを込めるにしては、『ハッピー フィート』はストレート過ぎる描き方だったとさえ思いますが、この映画の場合、そのために「英雄譚」の枠組みが必要だったのでしょう。
でも、いろいろな疑問や批判が湧いて来るのも、ペンギンさんたちの動きや踊り、そして声をアテた人たちの歌が素晴らし過ぎるからかも知れませんね。
もっと、そっちを中心に見せてくれ、という……
マンブル=イライジャと言い、ラモン&ラブレイス=ロビン・ウィリアムズと言い、本当にご本人の顔や演技が二重写しになるほどです。マンブルは目も青いし。
そして、メンフィスとノーマ・ジーンご夫婦を演じたヒュー・ジャックマン&ニコール・キッドマン!
ニコールのセクシーで可愛い声も素敵ですが、ファンとしては、あのメンフィス=ヒューがもう……
夜とは言っても、それほど遅い時間の上映ではなかったので、子供二人を連れて行ったのですが、メンフィスの素晴らしい美声が響きわたった途端、二人とも「ぷぷぷ…」と笑い出したんですよ。
「ヒューだよヒューだよ、これ」って……

彼らもすっかり親に毒され……いや、これも教育の成果と言うべきでしょうか。
皆さんおっしゃることですが、歌だけでなく、その後の「苦悩する(ちょっとヘタレな)パパ」の演技も合わせて、本当に笑っちゃうくらいヒューでした。
でもねぇ、「足をパタパタさせるな」とか「音楽にノレない」とかは、
「あんたが言うか!」
と、心の中でツッコミを入れまくってました。
だって、ご本人はこれでこれな人ですよ~

そうそう、それこそ「パタパタが止まらないよ~」画像もありましたね。
その他にも、長老ノア様がヒューゴ・ウィーヴィング、トウゾクカモメがアンソニー・ラパーリアと、監督がジョージ・ミラーだからか、けっこうなオージー・オールスターが出演しています。
今は亡き(ううう…)「クロコダイル・ハンター」ことスティーブ・アーウィン氏も出ているらしいけど、何の役だったんでしょう。ゾウアザラシの一人…じゃない一頭かな?
それやこれや、いろいろな意味で楽しめる2時間でした。
音楽や歌は楽しく素晴らしかったし、これはサントラを買ってもいいかな。ラモンとメンフィスの為だけにでも

いや、でも私サントラは持ってるんですよ。音楽だけは好きです。映画ではいきなり最初に出てくる二コールとヒューのデュエット。もっと長くやって欲しかったですねえ。やっと映画で歌ったと思ったらネズミやペンギン・・・(笑)
でも、本当に音楽は楽しかったです。うちの息子は、『マイウェイ』を携帯に落として毎日聴いています(笑)。
いつか、本当にヒュー本人が顔を出すミュージカル映画を作ってほしいですね。
引き続いてニコールと共演の『オーストラリア』もミュージカルじゃないですし。