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昨日の仙台は雨でした。
医局の壮行会に参加するために再び仙台の地を訪れました。わざわざ私のような者のために壮行会をして下さるとのことなので、嵐の中、出かけてきました。せいぜい一週間くらいしか離れていないのに、仙台駅はとても久しぶりな気がしました。
横浜からお土産を携えて行きました。
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「なぜ留学するのか」というのは、このブログでも散々述べてきましたが、医局の皆さんに説明したことがあったかどうかよく思い出せなかったので、一言ご挨拶申し上げる際にすこしだけ想いを述べさせて頂きました。
「やらない善よりやる偽善がいい」と、かつて中高一貫校の同級生に言われたことを思い出しました。彼は東大に進みましたが、私よりもよほど精神的に成熟していたように感じます。
思春期の私は、どうも偽善者に対して懐疑的でしたから、ボランティア活動などの類の善性をあまり信用していませんでした(それは今でもそうですが)。しかし、たしかに、やらない善よりやる偽善によって救われる人の方が多いでしょう。合理的に考えれば、偽善を否定する自己満足よりも「他者の為に自分を捨てて偽善でも行う」のが大人の流儀というべきでしょう。
かつて今太閤と呼ばれた田中角栄は言いました。
「大きな仕事を手掛ける場合に、批判は付きものである。結果的に評価を変える仕事をすれば良い。何もしないことこそ悪である」と。
つまり、私もまた、何かをしようと思ったから、留学するのです。やらない善は要りません。福島県浜通りの状況を直に見て、何もしないことこそ悪だと思うから。偽善でも何でもいいから、命を賭して、何かをやろうとすることが大事なのではないかと今は考えています。
幸い、留学先には恵まれました。放射線生物学の大御所のもとに留学できるチャンスはそうそうありません。だから、このチャンスをなんとか活かしたい。日本のためにも、福島のためにも、相双地域のためにも。たとえ、自分自身は報われなかったとしても、ね。
応援してくれる人がいるとしたら、ありがたいことです。
私は、照れくさいと偽悪的に振る舞う癖があって、相馬に居た頃に「センセ、そういうところがガキだよね。照れてるのが判りやすい」と言われたことがあります。
自分でも判ってはいるのですが、まあ、それでもいいかなと思うことにしています。立派な言葉を吐く聖人君子として振る舞うよりも、雨の日に子犬を拾っちゃうチンピラみたいに振る舞う方が性に合っているというか。いつも真面目だと息が詰まるというか。
まあ、要は、壮行会も十分に楽しませて頂きました。羽目を外していたら、申し訳ないです。
宴もたけなわでしたが、その日のうちに実家に戻ろうとして慌しく退席したのに、雨やら浸水やらで最終の東京行き新幹線に乗れませんでした。仕方なく、仙台駅東口を抜けて、夜行の高速バスで首都圏に戻りました。
留学まであと数日しかありません。
医局の壮行会に参加するために再び仙台の地を訪れました。わざわざ私のような者のために壮行会をして下さるとのことなので、嵐の中、出かけてきました。せいぜい一週間くらいしか離れていないのに、仙台駅はとても久しぶりな気がしました。
横浜からお土産を携えて行きました。
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「なぜ留学するのか」というのは、このブログでも散々述べてきましたが、医局の皆さんに説明したことがあったかどうかよく思い出せなかったので、一言ご挨拶申し上げる際にすこしだけ想いを述べさせて頂きました。
「やらない善よりやる偽善がいい」と、かつて中高一貫校の同級生に言われたことを思い出しました。彼は東大に進みましたが、私よりもよほど精神的に成熟していたように感じます。
思春期の私は、どうも偽善者に対して懐疑的でしたから、ボランティア活動などの類の善性をあまり信用していませんでした(それは今でもそうですが)。しかし、たしかに、やらない善よりやる偽善によって救われる人の方が多いでしょう。合理的に考えれば、偽善を否定する自己満足よりも「他者の為に自分を捨てて偽善でも行う」のが大人の流儀というべきでしょう。
かつて今太閤と呼ばれた田中角栄は言いました。
「大きな仕事を手掛ける場合に、批判は付きものである。結果的に評価を変える仕事をすれば良い。何もしないことこそ悪である」と。
つまり、私もまた、何かをしようと思ったから、留学するのです。やらない善は要りません。福島県浜通りの状況を直に見て、何もしないことこそ悪だと思うから。偽善でも何でもいいから、命を賭して、何かをやろうとすることが大事なのではないかと今は考えています。
幸い、留学先には恵まれました。放射線生物学の大御所のもとに留学できるチャンスはそうそうありません。だから、このチャンスをなんとか活かしたい。日本のためにも、福島のためにも、相双地域のためにも。たとえ、自分自身は報われなかったとしても、ね。
応援してくれる人がいるとしたら、ありがたいことです。
私は、照れくさいと偽悪的に振る舞う癖があって、相馬に居た頃に「センセ、そういうところがガキだよね。照れてるのが判りやすい」と言われたことがあります。
自分でも判ってはいるのですが、まあ、それでもいいかなと思うことにしています。立派な言葉を吐く聖人君子として振る舞うよりも、雨の日に子犬を拾っちゃうチンピラみたいに振る舞う方が性に合っているというか。いつも真面目だと息が詰まるというか。
まあ、要は、壮行会も十分に楽しませて頂きました。羽目を外していたら、申し訳ないです。
宴もたけなわでしたが、その日のうちに実家に戻ろうとして慌しく退席したのに、雨やら浸水やらで最終の東京行き新幹線に乗れませんでした。仕方なく、仙台駅東口を抜けて、夜行の高速バスで首都圏に戻りました。
留学まであと数日しかありません。
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