「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

旧横浜大口病院の不審死の真相が明らかになるか ~看護師逮捕「20人くらいに消毒液を」

2018-07-07 | 雑記
横浜市神奈川区の大口病院(横浜はじめ病院に改称)で相次いで患者さんが中毒死で亡くなられた事件、状況からしておそらく医療従事者が関与していることがもともと疑われていましたが、先日、看護師だった容疑者を殺人容疑で逮捕したという報道を知りました。どこまで殺人罪に問われるのかは判りませんが、本当に20人くらいに消毒液を投与したとしたら、医療従事者による大量殺人として記憶に残るものでしょう。

私は大口病院には行ったことはありませんが、神奈川区には中高の友人も住んでいましたし、かなり地元に近い場所で起きた事件だったので気になっていました。まずは迷宮入りせずに事件が解決に向かいつつあることを嬉しく思います。捜査関係者の方々はお疲れ様でした。

手塚治虫の名作漫画『ブラックジャック』の中で、テロリストが院内で手術中の医師と患者を人質にして院内を停電させ、患者を死なせる話があるのですが、その回の捕まったテロリストに向かってブラックジャックが語りかけるシーンがあります。
「たいした奴だな…簡単に5人も死なせるなんて」
「こっちは…ひとり助けるだけでせいいっぱいなんだ…」

ある程度予想されたこととはいえ、いざ本当に看護師の容疑者が逮捕されたとなると、色々と思うところがありますね。「ひとり助ける」ことさえとても大変だということをよく知っている医療従事者が故意に患者を死なせるなんて…

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