第12話「後宮の毒」
ごめんなさい~ どうしても長くなっちゃったから、頁分けちゃった。
さてさて、話の続きをね。
イブラヒムが、偶然通りかかったニギャールを大声で呼び止めると突然片手で首を絞めて、
そのまま壁に打ち付ける。
ニギャール、すっごい苦しんでるの。いや、もがき苦しんでいるって言った方がいいかも…。
突然の出来事にビックリ。どうしてこんな事になるの?
そして、更にどうしてニギャールが知っていると思い込んだのだろう…。
「言え、言うのだ」
「料理に毒を入れたのは誰だ」
そして、また壁に押し当てられる。なんたるお門違いな光景と、ワタクシは思う。
「息が…」
「息の根を止めてやろうか」
……なんていうやり取りをしている時にギュルシャーが、まるで「家政婦は見た」のように
物陰から首だけだしてのぞき見。
「お前ごとき、簡単に殺せるのだぞ」
「後宮がなくなってもいいのか。誰が毒を?」
苦しみながらも「知らない」と言って漸く首絞めから解放されたニギャールの体には
新鮮な空気が入り込むけど、可哀想なことにむせ込みの方が強いかも。
その場にズルズル…と座り込んでいる。
ハディジェは、どうしてこの男を好いたのかしら、と不思議に思う。
バイオリンが弾けるから?
やっぱり、男と女っていうのは分からないわねぇ。
そして、ギュルシャーはハシベを探して宮殿内をウロウロしていると、物陰に隠れてコッソリと泣いていハシベを漸く発見。
ここで、言い合いをしている2人は、興奮しているハシベに静かに、と言って洗濯室に連れて行くと、
全てを打ち明けると泣きながら言い出すハシベにイライラし始めるギュルシャー…。
この時、ハシベに殺意を覚えたのか、何やら決断したような面持ちに。
さようなら、ハシベ。
執務室に、スンビュルと料理長らを集めてデザートの検証を始める。
本当に、これは毒なのか、と。これに対して、どう見ても毒だ、という結果になって、
「何故こうなったか」と問いただすイブラヒム。
それに料理長シェケルは「厨房の者ではない、毒見もした。神が知っている」と言う。
厨房の責任と思っていたのでしょうね。イブラヒムは。
そして今度の疑いは、デザートを持ってきたハシベに。
ハシベを探してこい、とスンビュルに言うと何故かいつ合流したのかダイェも一緒に探している。(あれ? 違うの?)
「ハシベはほんの小娘。毒殺など企てない」とダイェ。…よくわかってるじゃない。
それに、スンビュルが同意するように言うんだけど。「誰かの指示ですよ。どこから毒が?」
そう会話をしながらギュルシャーとばったり。内心ギュルシャーは焦っただろうねぇ。
あぁ、この回は何て目まぐるしいのだろう。
ドキドキしてしまうぅ~。
陛下は母后さまに
「間違いなく毒だとイブラヒムから報告があった。食べ物に当たったのではなかった」と言い放つと、
母后さまは「お前が無事でよかった」と母親の本音を伝えるが…。
その言葉って、陛下以外はどうでもいいって事よね。
そう感じたのか、「ヒュッレムと赤子の命が脅かされた。犯人が誰だろうと死刑にします」
と怒りのこもった表情で見つめると、流石の母后さまも頷いていましたが、感覚的には、
「折れた」のかなぁ、と思いましたね。ワタクシは。
そうして、ついに洗濯室に入ったスンビュルとニギャールが、首を吊った状態のハシベを発見。
それを報告しにイブラヒムの元へやってきたダイェとスンビュル。あれ? ニギャールはどこへ?
しかし、冴えているイブラヒムは、「その娘と親しい者は? 友人だった者をここへ」と命じました。
ダイェは、あの娘は遊ぶことがない、と言っている言葉を遮ってしまう。
この時点でどちらが位が上なのだろうか。と疑問に思ったワタクシ。
年齢で言うなら、ダイェなんだけど…。やっぱりイブラヒムは、ちょっと苦手。 (←っていうかムカムカちゅうなんです)
そのやり取りを見ていたスンビュルが、
「ハシベを探していた途中に、ギュルシャーに会い何やら慌てていた」と報告をするのを聞いていたダイェは、少し怪訝な面持ち。
思うに、余計な事を報告しおって!! って感じなのかなって。
だけど、イブラヒムは本人をここへ連れてこい、と命ずるわけで。段々と核心に迫ってくるのを見てハラハラしてしまうワタクシ。
さて、ハディジェが戻ってからのギュルシャーとマヒデブランとの会話ですが…。
もう可哀想…としか言えない。
主を思い、自らの手を汚したギュルシャー。もう大きな瞳にあふれる涙。
そんな姿をみても何とも思わない、激高のマヒデブラン。おまけに酷い追い打ち。
「お前1人の罪。私は皇帝妃。それを忘れるな」
可哀想な、ギュルシャー。
仕える主を間違えたんじゃないか。(でも、今後あの人が拾ってくれるもんね、頑張れ)
呼び出されたギュルシャー。イブラヒムは二人きりにしてくれと頼み…。
ここから、更に可哀そうに平手打ちを喰らう。
あんまりだよ、イブラヒム。力づくで聞き出すなんて。
「言え、真実を言うのだ」と言わせて、遂にギュルシャーから話を事の全貌を聞き出したイブラヒム。
「マヒデブラン様がお望みになったのです。私は毒を渡されてハシベを言い包めて料理に入れさせた…」
となおも言えと言うから話しているのに、
余りに良くない内容だからか、イブラヒムは今度は「黙れ もういい」と切れ気味。
しかも…。
「あの方の名前を口にするな。分かったな、死ぬまで言うんじゃないぞ。」と言って
突き放したか思えば今度は「ハシベの死はお前の仕業だな」と何故かはぐらかす。
さーいーてーいー。
「マヒデブラン様の為です」と言っているギュルシャーの口をまるで聞きたくないという感じで塞ぐイブラヒム。
そして、部屋の外に控えていたスンビュルとダイェに部屋へと戻すように伝えた。
ヨロヨロなその後姿を偶然廊下に出ていた陛下は見てしまう。その瞬間に首謀者が誰だかを理解してしまう。
スゴイヨ、陛下。コナン君なみの推理力だね。
そのままの足でイブラヒムの執務室に足音が聞こえるかのように入る陛下は開口一番
「ヒュッレムは助かった。朝には回復しそうだ」と伝えるとここから物凄い発言がっっ
「私は、あの女に惚れたらしい。気が変になるかと思った」
へ、陛下ぁ~
イブラヒムに告白。
コレをマヒデブラン至上主義のイブラヒムはどう思ったかな。
とう受け止めたのかな。
表情から読み取ると「マズイ…」としか分からなかった。
イブラヒムのどんな胸中なのかはさておき、最も気になるのはやっぱりコレよね。愛しのヒュッレムに毒を盛らせたんですものね。
「犯人捜しは?」
「職務を怠った者は明日の礼拝後に処罰します。毒を持った側女は首を吊りました」
という報告のみで終わらせたイブラヒム。えっ、ちょっと待って。まだあるでしょうよ、と思ったワタクシ。
陛下も、渋い表情を浮かべているよ。
「……では、誰の命令か本人は口にできんな」と陛下が言うと、意味深な表情で軽く頷くイブラヒム。
もぅ、ムカツク。私情を挟まないでよっ、て言いたいよ、ワタクシは
だけど、陛下はお見通しなのさ。
流石ですね、陛下
「お前が隠そうとしても、誰のたくらみか私には分かるぞ」といって、ポンポンする。
「裏切者は身近にいる」と言い残して、母后さまの元に行く陛下。
「あの女を制御できないなら私がしますよ。皇帝妃であり、我が食事に毒を持った皇子の母親のことです。これが最後の警告です。もはや忍耐の限界ですぞ」
そう、まくし立てて言うだけ言って出て行った陛下。事実をこ時初めてしった母后さまは、完全に途方にくれていましたね。
そりゃあ、そうよね。
思っても居なかった者が黒幕なんですものね。
翌朝。
一夜の騒動がこんなにも長いなんて…。
ふと、目が覚めたヒュッレムは大きな息を吐く。その声に「どうした?」と敏感に反応し目覚めた陛下。どんだけ、過敏になっているんだよ…。
自分のお腹に手を当てさせるが、「なにも」反応がないというと、少し位置をずらすと、微笑んで「蹴った」とヒュッレムに言うその様に朝からイチャイチャ。
夕べの事がウソのよう。
そこへ、イブラヒムに呼ばれて執務室へ。
「鍵を閉めました。陛下には気付かれません」とマヒデブランに対して一定の配慮を示したイブラヒムに、意味ないよ風に装うマヒデブラン。
「お構いなく。陛下は私など忘れておられる。顔すら見ず、存在は無視、何年も連れ添い皇子を生んだ私を…」
と不満たらたらなマヒデブラン。
でも、それってさぁ…自分のせいなんじゃないの? と思ったワタクシ。そうしたらイブラヒムも。
「それゆえ、毒を持ったと?」
と、イブラヒムの発言に驚きを隠せないマヒデブラン。それに続けてなおも言い続ける。
「まずは、指輪騒動、そして暴行、今度は毒とは。……陛下の口にはいったら、どうするのです」
と、皇帝妃を諫めるイブラヒム。
そんな事が出来るのね…。オスマン帝国って。凄いわ……。
「毒は既に入っている。陛下の心と目を奪っあの蛇女こそ毒よ。皇統が侵されてしまう」
いやいや、それは妄想なのでは? と思ったのは何人いたのでしょう。
皇統が侵されるってどういう意味なのよ、と伺いたいよ。
結局陛下は、ムスタファ皇子のことを思って、母親であるマヒデブランの処罰を思いとどまると同時に、ヒュッレムの快復に安心した陛下は政務に向かう。
ここでも、なんか…いちゃいちゃしてますよ。
迎えに来た陛下を見送っているイブラヒムとヒュッレムはまたもや言い争いをしているんだけど…。
どうしてかな…。イブラヒムももう少し大人になりなさいよ、と言いたいね。ワタクシ。
やっぱり、お気に入りとそうでないのと違いなのかな…。
はー。今回は本当に長くなりました。
ワタクシ自身興奮しちゃったまま書いたので分かりにくいかも。
若しかしましたら、冷静になった時点で手直し入るかもしれませんので、ご了承ください。
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