リタイヤおじさんの日々

日常のほっとする風景を描いています

湯治 湯村温泉

2010-02-17 10:12:43 | 
 信州を拠点とした「古道を歩く」会の仲間と湯治ということで3日間(2月14~16日)ゆっくり過ごしてきました。

 同仲間と年初に湯治の計画があり今年は甲府湯村温泉に逗留しました。
宿泊した宿は太宰治が昭和十四年に泊まり執筆活動した宿というのをウリにしていました。
少しでもそんな有名人の当時の雰囲気を味わいたいという主催者の気持ちでしょうか、
昨年は島崎藤村が泊まった信州田沢温泉、藤村が明治32年に宿泊した温泉宿でした。

 「古道を歩く」会の主催者は信州の歴史、文学に造詣の深い白馬在沖の八十に近い方で、尊敬をこめ、みなさんから先生と言われている方です。この先生を中心に20年になるという「古道を歩く」会、最初から参加者も多いといいます。(ちなみに私は参加して3年目です)

 古道を歩く、直近では昨年「奥の細道」を2年間で2~3泊で10回近くに分けその足跡を辿っています。
参加メンバーは白馬~安曇野、木曽、松本、名古屋、東京など、私より年配者が多いグループです。メンバーを一言でいえばみなさん、非常に前向きで行動的なのが特徴です。

 参加者は年齢からくる体力の衰えはありますが、神社仏閣などの階段を上り降り等はみなさんでカバーし合っています。(私はしんがりで交通整理)

 ところで信州は漬物や干し柿等がおいしいところ。その「ほんとの」味を楽しむことができます。時折、参加のご婦人が持参する端正を込め作ったそれらをいただく時はほんとに日本の質素で深みのある味をご婦人の笑顔とともにごちそうになります。
ほんとにおいしいです。

 その日歩いた後、宿での夕食の前に、時には食後ですが、、。先生を囲んで座学を行い、その地にちなんだ歴史上の人物の紹介談、ときにはその日の行動の神社仏閣・歴史街道など先生の解説とともにみなさんのユニークな体験談などが語られます。

 発言者は先生の采配ですが、年配の方の実体験からの話は感動を伴う場合が多いです。先生の20年の引率指導が表れているからでしょうか。

 平凡な温泉・飲み・語らいの旅もいいですが、この会のように歴史足跡などを実際に楽しみながら歩きその背景を勉強し合うのも楽しい旅の過ごし方です。

 7,8回の年間計画のうち、今はお年になった方が参加しやすいように湯治を中心に年1回、今回のようにゆったり計画があります。何回も温泉に入りお部屋で先生と語らいを持たれるのがすごく楽しい時間のようでした。

 20年続いた「古道を歩く」はまだ若輩の私ですが年輪・歳月を、今は(客も少なくなった温泉街の)静かになった古い温泉宿で感じた旅でした。

(関連続く)
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