 | American Crime Story: The People v. O.j. Simpson Blu-ray |
| 20th Century Fox | |
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The People v O.J. Simpson：American Crime Story
1994年、元妻とその友人殺害の罪を問われた元人気アメフト選手Ｏ・Ｊ・シンプソンの“世紀の裁判”。「Glee」や「アメホラ」のライアン・マーフィーが製作総指揮を務め、エミー賞ではリミテッドシリーズで「作品賞」「主演男優賞（コクラン役コートニー・B・ヴァンス）」「主演女優賞（マーシャ役サラ・ポールソン）」「助演男優賞（クリス役スターリング・K・ブラウン）」「脚本賞」ほか計9部門受賞！
エミー賞総ナメしただけあって、実に見応えのある作品でした。
※以下、ネタバレがあります！
OJシンプソン事件は世界中が注目した有名な事件ですが、実はOJがカーチェイスしたとか判決結果しか知らず中身がどんな事件だったのかドラマを見るまで知りませんでした。
正直、法廷ドラマは得意じゃないので今までは敬遠してましたが、このドラマは結末を知っていても最後まで楽しめました。
OJはあまりに有名になっていたし、周囲の友人たちも白人が多くて自分を黒人とは思ってないように見えました。コクランが弁護団に加わると人種問題を主張しだし、殺人事件とは別の方向へ逸れていきます。最初はOJも人種は関係ないみたいな態度だったけど、コクランの有能さを知ると任せるように。
実際にLA市警のファーマン刑事が人種差別者だったり、OJが犯行に使ったとされる手袋のサイズが合っていなかったり、弁護側に有利に働いていきます。
陪審員も長期に渡る裁判で疲労困憊していく中、検察と弁護側はそれぞれ陪審員を解任。判事の私情が絡むような証言テープが見つかって、審理無効の恐れまで出てきてしまうんだから一筋縄では行きません。
検察の証拠を見ているとOJが犯人だと示しているけど、決定打になるような物的証拠はないんですよね。弁護側は人種問題を取り上げて無実を主張してるけど、真犯人の存在が見えてこなし証拠を反証しきれていないんです。
人種問題がヒートアップしていく様子を見ていると20年前のことなのに、こんな最近まで人種問題が根強かったのかと驚かされました。
＜最終回では＞
検察側と弁護側の最終弁論が終わると陪審員たちはまず投票を行い、10対2で無罪が優勢となり、話し合いを持つ。検察は立証できていないと意見が多かった。長時間かかると思っていた評決が4時間で決まる。評決を読み上げるのを待つ間は結果を知っていてもドキドキするものだった。街の反応は無罪に喜ぶ黒人と、落胆する白人に分かれているように見えた。
「警察は黒人を逮捕し殴り、殺し続ける。何も黒人のためになっていない。有名でリッチな黒人は別だ」とクリスがコクランに向けた言葉は印象的だった。でも警察の闇に焦点を当てたコクランの行動により、司法省はロス市警の倫理基準を調査する意向を示し、クリントン大統領も人種によりものの見方が異なることに遺憾だと会見。これはコクランにとって本当の勝利だった。無罪を勝ち取ったOJだったけど、世間の目は冷たく、無罪を信じられない友人たちも離れていく。
マーシャもクリスも検事局を辞め、ギルは検事長の再選に失敗。ゴールドマン一家は民事訴訟でOJに勝利し賠償金3300万ドルを得た。OJは資産を隠しフロリダへ行くも、2008年に誘拐と武装強盗で有罪になり懲役33年の刑になり2017年に仮釈放資格を得られる予定だそう。
この時、実際に事件に関わっていた人物と演じた俳優の写真が並べられていましたが、本人そっくりに演出されているなと知って驚きました。一番似ていたのはイトー判事だったけど。
ドラマでは刑事訴訟しか描かれませんでしたが、民事裁判も見せて欲しかったなぁ。民事では証拠の優越性が問われ、陪審員の全会一致は必要がなく70％の意見が採用されるんだそうです。他にも敗因はあったそうですが、コクラン弁護士を雇えなかったのも痛手かも。結局、誘拐と武装強盗なんかやって実刑を食らってしまったので、ニコールとゴールドマン殺害も彼に違いないと思えてしまいますよね。
アメリカン・クライム・ストーリーってアメホラと名前も似てて紛らわしいけど、アメホラみたいにシーズン毎に内容が異なるシリーズだったんですね。
シーズン2ではハリケーン・カトリーナが題材で、更新されたシーズン3ではジャンニ・ヴェルサーチの殺人事件を扱うそうで、ガガがヴェルサーチの妹役を演じるそうですね。
何人くらいがOJ事件から続投で演じるのかも気になる！
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視聴環境：スターチャンネル
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