 | TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ <ファースト> ブルーレイセット(3枚組) [Blu-ray] |
| マシュー・マコノヒー,ウディ・ハレルソン,ミシェル・モナハン | |
| ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント |
True Detective Season 1 #1 The Long Bright Dark
2012年5月。かつて世間に衝撃を与えた連続殺人事件を担当した２人の元刑事ラスト・コール（マシュー・マコノヒー）とマーティン・ハート（ウディ・ハレルソン）が、最近発生した殺人事件の参考人としてルイジアナ州警察署に呼び戻される。10年近く音信不通だった彼らは別々に事情聴取され、17年前に遡る事件の経緯をそれぞれの視点で語り始める。1995年1月。畑に立つ一本の木の下でドーラ・ラングという女性の異様な死体が発見され…。（スターチャンネルより）
※以下、ネタバレです。
ラストはテキサスから来た刑事で、皆から“税務署”と呼ばれ、痩せすぎで神経質。それに対し、マーティンは同僚や部下から慕われる人格者。相棒になって二週目にラストの家を訪ねたマーティンはベッドしか置いてない殺風景な部屋に、彼を哀れに思ったと言う。
ふたりが事件現場に駆けつけると、ドーラは頭に鹿の角を付けられ、裸で祈るような姿勢で死んでいた。両手首と足首、膝に縛られた痕があり、腹部に刺された痕、喉の周りに出血、肩と太腿、胴回りに死斑、それに背中には渦のようなシンボル。それをラストが事細かに書き記す。メモ帳ではなく大きな帳面で、それを持ち歩く姿がまるで税務職員だったことから“税務署”とあだ名がついた。遺体の周りには木で作られたまじないのようなものが置かれたり、吊るされていた。
ラストは超心理学的異常性と考え、既に犠牲者が出ているかまた犠牲者が出ると推測。この死体は儀式、呪物崇拝、イコンがみられ、社会的に禁じられた幻想を実行していると読み取る。被害者は娼婦だと主張すると、マーティンは一握りの証拠に仮定を加え話を都合よくねじ曲げていると反論。その日の夕方にマーティンから夕食に招かれたラストだったが、その日は娘の誕生日でもあり気が滅入った。
ラストにクリスチャンだろうと指摘すると、部屋に十字架を置いていたのは磔を受け入れる感じを瞑想するためと言われる。自分は悲観論者だとか、おかしなことばかり話すラストに車の中では沈黙しろと告げる。署に戻りマーティンが報告を終えると、署員たちが鹿の角について話しているとラストが「王冠だ」とつぶやく。ラストは遺体の身元を調べるべくひとりで娼婦の溜まり場へ。聞き込みしながらドラックを何処で買えるか聞き出し、身元を特定。
ラストは泥酔した状態でマーティンの家を訪ねる。誰かに呼び出させるまで頑張れと言われ、食卓についたラストは娘たちから人を撃ったことがあるかと尋ねられる。マーティンは一度もないらしい。テキサス南部で生まれアラスカで育った、89年まではヒューストンの強盗課でここ12年は南部で麻薬捜査をしていたと身の上を話す。マーティンが呼び出しで席を外している時に、娘がいたが死んでから妻とは離婚したとマギーに打ち明けていた。助け舟を出したハズのマーティンだったがラストは帰ろうとしなかった。
翌朝にはラストが被害者の身元を特定していた。被害者はドーラ・ケリー・ラングで万引きや薬物所持に売春の前歴があった。別れた夫がいて詐欺で服役中。検死によると膣性交の痕跡があり、リゼルグ酸とメタンフェタミンを検出。ドラッグをやらされ縛られ、ナイフで拷問を受け絞殺され木の下に置かれたと分かる。王冠らしきものはバラの棘にサトウキビの茎、スイッチグラスを枯れ枝に巻いてあった。どれにも指紋はなくシンボルの意味も分からない。
またラストが精神圏のにおいや、失われゆく記憶の中の町とか言い出しマーティンは刑事らしくしろと諭すが効果なし。事件をオカルト殺人と新聞が騒ぎ上層部も注目していることから捜査チームを編成。聞き込みに向かう途中でラストは娘の幽霊を見る。聞き込みで教会を訪ねると猫が2～3週間で2匹、切り裂かれ扉に打ち付けられていたという。木の王冠は悪魔の網と呼ばれるものだと分かる。そしてその教会の十字架にはキリストがなかった。
5年前に10歳の子供マリーが失踪しているのに地元警察は放置。担当したテッドは薬物所持に売春の前歴がある母親よりも父親といるべきと考え、父親が連れて行ったと言う。同じ年の12月に森の中で少女が追い回され、緑の耳のスパゲティー怪物と少女が証言していたことが分かる。警察は犯人の手掛かりを掴み、容疑者の逮捕も間近かだと会見を開く。ドーラの前夫チャーリーに面会すると「尼になる」とか「王に会った」と支離滅裂なことを言っていたという。
ドーラは金が必要になると体を売っていて、マリーのおじは大学野球のダニー・フォンテーノと聞き込みで分かった。そこへタトル牧師を紹介され、反キリスト教的犯罪の捜査班を組むことも考えていると署長から告げられる。州知事のエディ・タトルは牧師のいとこだった。フォンテーノを尋ねると脳卒中の一種で寝たきりだった。マリーの父親はレン・ストローゲスで母親のデビーは事件当時の恋人とは別の男と再婚しベガスにいると分かる。そしてラストは廃墟化した納屋で例の王冠を見つける。
ラストとマーティンは7年コンビを組んでいたが2002年に仲違いしたことがあったという。マーティンが最後にラストと話したのはもう10年も前のことだった。ラストが事件解決に導いたという過程を知りたいと言われる。一方のラストはレイク・チャールズ事件の資料を見せられ95年の事件に酷似していることを知る。95年に犯人を捕まえたハズが犯人は誰かと聞かれ、まともな質問をしろと答える。
マコ兄の陰鬱なラストがいいですねぇ。それとは正反対のマーティンも味があっていい。
税務署ってあだ名がぴったり過ぎるww実は娘を亡くし、奥さんと離婚していた過去があったのね。
マーティンがラストと仲違いしたと言っていたのは奥さんがラストへの同情から恋愛に発展したとか？
そしてマーティンは書類を持ってきた事務員と浮気しているのは明らか。
2012年のラストはまるでダラスバイヤーズクラブのロンぽいけど。マーティンはちゃんとハゲてて時間の経過が分かりますね。
ドーラの死体の鹿の角がハンニバル！最初の事件が同じような死体だとは！
そしてラストが睨んだ通り他にも被害者が。犯人は殺した相手が悪魔にでも取り憑かれると思っているかのような犯行。
12年前に解決したはずの事件なのに同様の事件が起きたから模倣犯か犯人は野放しなのかってことか。
このドラマ巧妙に作りこまれてるので、じっくり見ないと大事なところを見落としそう。
そんな訳でレビューも長くなりました。
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