本日、以下リンク先に画像を一枚追加した。
「富士山~矢倉岳ミステリー(仮題)」・・・南足柄・開成 - ムラカミの公開制作的ブログ (goo.ne.jp)
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昨日同様、本日の内容は、今まで紹介してきた富士山と矢倉岳の頂上を結んだ線上の謎と直接かかわることではない。ただ、古事記や日本書紀での記述に関わる近隣地なので紹介する。
神奈川県厚木市小野は、小田急線「愛甲石田」駅が最寄り駅だろうか。とは言っても、徒歩で1時間は掛からないかもしれない3km強程度の道のりになる。近くには玉川が流れ、その川を挟んで「小町(小野)緑地」という小高い丘があるが、そこには社があって「小町神社」がある。この地域は「小野小町」の出身地と言われる。
それはともかくとして、本題は「小野神社」である。この神社の祭神は日本武命( やまとたけるのみこと )である。
日本書紀では〈・・・日本武尊は、初めて駿河に行かれた。そこの賊が従ったように見せ、欺いて、「この野には大鹿が多く、その吐く息は朝霧のようで、足は若木のようです。おいでになって狩りをなさいませ」といった。〉そうして賊に火を放たれた話がある。その現場としては二つの説があり、一つは静岡県の焼津、そしてもう一つがこの神奈川県厚木の小野とされる。
そうした不一致の理由は定かではないが、古事記にある「相武国(さがむのくに)」とは相模の国(現在の神奈川県相当)と考えるが、景行紀には「駿河(静岡県中部)」とあるらしい。日本武尊が賊の放った火を「向火(むかひび)」つまり迎え火によって逃れたという野火を防ぐ方法を用いたことから「焼津(やきつ)」という点からすると、この厚木市小野説は弱いようには思われる。
だが、一つの説の場としての小野の地には、「小野神社」がある。
神奈川県神社庁/神社検索/小野神社 (kanagawa-jinja.or.jp)
次回に続く。
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