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地産地消を考える…

2012年04月24日 18時33分41秒 | グルメ
『地産地消』と言う言葉を耳にする事が多い。
新東名が開通して、各NEOPASAに地元食材使用を売りにした
店舗が数多く出店している。
確かに、今まで脚光を浴びる事の無かった山間部に高速道路が通る事で、
大きなビジネスチャンスになる事は間違いない。

しかし…少し違和感を覚える。

数年前、B1グランプリなるもので富士宮焼きそばが優勝し、
その時の経済効果(その時の影響は、未だに残っている)は凄まじいモノがあった。
会場の富士宮浅間大社周辺は、数日で富士宮市の人口と同じ位の人出があったから、
田舎としては、大騒ぎだった。
その後…TVで取り上げられ、遠方から態々富士宮焼きそばを食べに来られる方が
後を絶たなかった。
そして口々に「美味しい富士宮焼きそばのお店を教えてください」と聞かれる。

一番困る質問だ。
だって…家で焼く焼きそばが一番美味しいもの!
多くの富士宮市民はそう思っていたと思う。

焼きそばの麺やキャベツその他諸々加味しても、100円弱で出来る品物が
店では450円や500円…それ以上の価格で売っている。
学校の夏休みや冬休みなど、長い休みの時は1週間に1度や2度は昼飯か夕飯に
食卓に上がるモノが…何だか別物になってしまった。

それだけなら、まだ序の口。
定食とすることで、やたら高い値段設定にしたり、挙句の果てに不味かったり…
きっと、不味い富士宮焼きそばを食べた人は
『静岡の人間はこんな物が名物と言って、お金をとっているとは…』
と思われた人も居るに違いない…。

先日、新東名でソレと近い感じを受ける体験をした。
『地産地消』ってなんだろう?
富士宮で東京でも有名な○○と言う方がいて、自然の味を大事にすると
言うコンセプトで、「皮ごと」「丸のまま」「茹でただけ」「塩味のみで」
といった具合の料理を提供していて、若しかしたら都会の人はソレが
新鮮に写るのかも知れないが、要は「鮮度のいい素材」を「手抜き料理」で
提供して「高いお金を取る」様にしか見えないものもある。

「皮ごと」「丸のまま」「茹でただけ」「塩味のみで」…そんな料理なら、
小学生にでも出来る。

外食をするからには、やはりプロの技術を付加価値として見せて欲しい。

ましてや、そこら辺のおばちゃんが「地元食材」を適当に調理して
「地産地消」の名の元に高い価格で販売する行為はいかがな物か…。

人に食べ物を売ると言う仕事の重さを、もう一度考えて欲しい…と思う。


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