一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

素浄瑠璃の会@国立劇場小劇場

2012-10-27 | 文楽
首を長くして待ってました、文楽素浄瑠璃の会

本日は、以下のような公演。

源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
 九郎助住家の段(くろすけすみかのだん)

      豊竹 咲大夫
      鶴澤 燕 三
 

大塔宮曦鎧(おおとうのみやあさひのよろい)
 身替り音頭の段(みがわりおんどのだん)
 
      竹本 文字久大夫
      野澤 錦 糸

壷坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき)
 沢市内より山の段(さわいちうちよりやまのだん) 

      豊竹 嶋大夫
      豊澤 富 助
   ツレ 鶴澤 寛太郎

どれもよかったなあ。

今回は素浄瑠璃で人形がないので、太夫の語りと三味線だけで物語を表現するわけですが、視覚的な具体性がないぶん、語りわけや三味線の音の弾きわけに集中できて(もちろん、過去にみた人形や歌舞伎などの映像の記憶がフラッシュバックするわけですが)、ある意味、ダイレクトに聞き手の想像力が刺激されるような気がします。

今回は、特に嶋大夫さんの語りの力に圧倒されました。

まあ、文楽のときでもそうなんですが。今回は本当に語りと三味線だけなので、嶋大夫さんの全身を使った表現力が、前面に出て、ただ、ただすごい。


三味線もねえ。いやもう、ほんとに、あの力強さ。

ため息。





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