Bunkamura ル・シネマで上映中の「ノーコメント by ゲンスブール(GAINSBOURG BY GAINSBOURG: AN INTIMATE SELF-PORTRAIT)」。
この映画を見て(見なくても)セルジュ・ゲンスブールに興味をもった方にぜひ聴いてみていただきたいのが、初期の、つまりジェーン・バーキンとデュエットして有名になった(もとはブリジット・バルドーとだった)「ジュテーム モワ ノンプリュ(Je t'aime... moi non plus)」以前のゲンスブール。
特におすすめなのが、1961年に発売された3枚目のアルバム“L’étonnant”と、1962年に発売された“No 4”です。

(“L’étonnant”のCDジャケと付録)
このアルバムは、「ジュテーム……」より数年前のもので、全曲ゲンスブールが一人で歌いきっており、ほとんどの曲は自ら作詞作曲しています。
“L’étonnant”の失恋を歌った曲「Les amours perdues」のどよーんとした暗さもおすすめですし、
“No 4”には、有名な「ジャワネーズ(La Javanaise)」(「ノーコメント by ゲンスブール」の予告にも使われている)が収録されています。
個人的には「Quand tu t'y mets」の変則的なリズム感や「Les Cigarillos」「Vilaine fille, mauvais garcons」(セディーユ抜けてます)のようなアップテンポな曲が気に入っております。
なんといいますか、単なる歌というより、歌詞に物語性があるところもおフランス的といいますか、シャンソンの流れなのでしょう。
どちらのアルバムも、iTunesでも試聴できるので、ぜひ試してみてください。
とにかく、あの頃(30代前半)のゲンスブールは声がいい。低いけれど、ちょっととがっているので甘すぎないあの声は、なかなか聴かせます。
それ以後のゲンスブールはフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」で大うけしたり、ジェーン・バーキンを「プロデュース」して話題をさらったり、娘のシャルロット・ゲンスブールのアルバムを作って世界中の注目を浴びたりと、
なんというかまわりの女性に歌わせたり演技させたりして話題を集めて儲ける……みたいなイメージがなきにしもあらずなのですが、この頃のゲンスブールは自分の歌と才覚で世の中をあっといわせようという気概を感じさせます(もちろん、その後も基本的にはそういうつもりだったのでしょうけど)。
それに、いつのまにか酔いどれの「汚いおじさん」が板についてしまったけれど、この頃はまだぱりっとしてます。
2001年に発売されたCDでは、ジャケット等の写真もついていてiTunesで曲をダウンロード、では味わえない雰囲気も楽しめます。

(“No 4”のCDジャケと付録)
実はこのCD、どうしても欲しくて、2004年ごろパリに行ったとき、あちこちのCDショップを探し回り、やっと最後にシャンゼリゼ通りのヴァージン・レコードで見つけたという個人的には思い出の深い2枚。
今では、さくっと検索してiTunesで1曲ずつ変えちゃうんですから、楽チンではありますが……。
わたしにとってセルジュ・ゲンスブールはもう久しく「過去の人」だったのですが、「ノーコメント by ゲンスブール」のチラシをみていて急にゲンスブールの声が聴きたくなって、久しぶりに聴いてみました。


(チラシがてかっててすみません)
この上映をきっかけに、「ジュテーム……」以前のゲンスブールももうちょっと脚光を浴びるようになるといいな、と思っております。
この映画を見て(見なくても)セルジュ・ゲンスブールに興味をもった方にぜひ聴いてみていただきたいのが、初期の、つまりジェーン・バーキンとデュエットして有名になった(もとはブリジット・バルドーとだった)「ジュテーム モワ ノンプリュ(Je t'aime... moi non plus)」以前のゲンスブール。
特におすすめなのが、1961年に発売された3枚目のアルバム“L’étonnant”と、1962年に発売された“No 4”です。

(“L’étonnant”のCDジャケと付録)
このアルバムは、「ジュテーム……」より数年前のもので、全曲ゲンスブールが一人で歌いきっており、ほとんどの曲は自ら作詞作曲しています。
“L’étonnant”の失恋を歌った曲「Les amours perdues」のどよーんとした暗さもおすすめですし、
“No 4”には、有名な「ジャワネーズ(La Javanaise)」(「ノーコメント by ゲンスブール」の予告にも使われている)が収録されています。
個人的には「Quand tu t'y mets」の変則的なリズム感や「Les Cigarillos」「Vilaine fille, mauvais garcons」(セディーユ抜けてます)のようなアップテンポな曲が気に入っております。
なんといいますか、単なる歌というより、歌詞に物語性があるところもおフランス的といいますか、シャンソンの流れなのでしょう。
どちらのアルバムも、iTunesでも試聴できるので、ぜひ試してみてください。
とにかく、あの頃(30代前半)のゲンスブールは声がいい。低いけれど、ちょっととがっているので甘すぎないあの声は、なかなか聴かせます。
それ以後のゲンスブールはフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」で大うけしたり、ジェーン・バーキンを「プロデュース」して話題をさらったり、娘のシャルロット・ゲンスブールのアルバムを作って世界中の注目を浴びたりと、
なんというかまわりの女性に歌わせたり演技させたりして話題を集めて儲ける……みたいなイメージがなきにしもあらずなのですが、この頃のゲンスブールは自分の歌と才覚で世の中をあっといわせようという気概を感じさせます(もちろん、その後も基本的にはそういうつもりだったのでしょうけど)。
それに、いつのまにか酔いどれの「汚いおじさん」が板についてしまったけれど、この頃はまだぱりっとしてます。
2001年に発売されたCDでは、ジャケット等の写真もついていてiTunesで曲をダウンロード、では味わえない雰囲気も楽しめます。

(“No 4”のCDジャケと付録)
実はこのCD、どうしても欲しくて、2004年ごろパリに行ったとき、あちこちのCDショップを探し回り、やっと最後にシャンゼリゼ通りのヴァージン・レコードで見つけたという個人的には思い出の深い2枚。
今では、さくっと検索してiTunesで1曲ずつ変えちゃうんですから、楽チンではありますが……。
わたしにとってセルジュ・ゲンスブールはもう久しく「過去の人」だったのですが、「ノーコメント by ゲンスブール」のチラシをみていて急にゲンスブールの声が聴きたくなって、久しぶりに聴いてみました。


(チラシがてかっててすみません)
この上映をきっかけに、「ジュテーム……」以前のゲンスブールももうちょっと脚光を浴びるようになるといいな、と思っております。
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