一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

ラファエッロ展→大歌舞伎展→ベーコン展→ミュシャ展→会田誠展→実験工房展

2013-03-10 | 展覧会
2013年3月前半の展覧会行。

ラファエッロ展:予想以上に○。微妙な色合いは、生で見る価値はあり。あの人受けのよさで、なぜ凡庸さに堕しないのか、考えさせれる。

大歌舞伎展:阿国歌舞伎や、野郎歌舞伎時代の屏風などが多数でていて、興味深い。観に来ているお客さんが、手や扇子で顔を隠しているのが微笑ましい。


ベーコン展:大きさに衝撃。ベーコンは作品をガラス越しにみたときの反射や見にくさを気に入っていたらしい。距離感が生じるから。何にせよ、対象との距離感がほしいらしい。


ミュシャ展:チェコに帰ったあとの素描の力強さに衝撃。


会田誠展:会場の一部でゴムが焼けたような匂いがして、くらくらする。壁の塗料かなにかのせい? それに、イメージから喚起されるものが強烈すぎる。ちょっとぐったり。


実験工房展:なにかをやりたかったのはすごくわかる!ムーブメントを生み出したかったのは。でも、今からみると全体のイメージはやっぱりセピア色……、ガラス越しの距離感。そもそも、Vitrineという作品名からも顕著だけれど、「ガラス」のイメージがひとつの核になっている? 対象にじかに触れない、じかに見ない、常に曇りガラス越しの距離感。その点がベーコンに通じる? 同時代の感覚なのだろうか?





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