太平洋戦争を考える……尊い犠牲があり、今を生きている。故に平和に暮らせる国で有り続ける

2024-10-13 15:53:08 | 呟き

 太平洋戦争開戦前で大日本帝国とアメリカでは、資源や工業力の差がありすぎた。最初の軍艦の数等は、後に意味をなさなくなる。それを連合艦隊司令長官山本五十六大将は理解していただろう。故に海軍は、あまり開戦に賛成ではなかったと考える……。

 持っている書籍に書いてあった。国家の総力戦では、国家の持つすべての資源が戦争に向けて投資、消費されたようだ。1944年の軍事支出は国家予算の90パーセントに達した。軍事的敗北より前に国家の経済状態が破産間際だったのだ。

 それに比べて、アメリカは、いくら兵器生産しても市民生活になんら負担が無い余裕があったようだ。

 アメリカと比べて、兵器生産の基本である鋼材生産量20分の1、石油70分の1であった。兵器の火砲10分の1、砲弾524分の1。航空機は、約29万機で大日本帝国6万8000機の4分の1以下だったようだ。戦車は、ソ連8万3000、アメリカ7万6000、イギリス2万8000、ドイツ2万7000、大日本帝国4000!? って……やる気あんのか!? 帝国陸軍は機械化されてないので歩兵は、重い荷物を持っての長距離行軍でバテバテになったか。もう問題にならない戦争としか思えないのだ……。

 何故に戦争突入か? 思うに、世界大恐慌が有った事や日独伊三国同盟という出来事が運命を決定したのだろう。世界大恐慌の影響で不況から帝国の仲間である朝鮮や台湾と本国の民。その全てを守るために、領土に基づく資産や世界的認知の獲得が必要。思うに、これには大儀も必要だったと考える。清王朝を守るため、建国された満州民族の国を共に守るということか!? まぁ、強引過ぎるかもな陸軍に大日本帝国内も歓迎していたようである。あと、ナチスからユダヤの民を守る人物が存在している。虐殺を許せない心を持っている。

 しかし、1939年にドイツが電撃作戦をすれば、追従してしまう。これが同盟というものだからな……石油を止められていたので確保せねばならなかった。満州から手を引く決断をすれば、国民の批判は避けられないと考える。

 ならば、東南アジアの国々を植民地から開放し、大東亜共栄圏を実行するのだ! アジアの楽園をつくる大儀である! 知らんけど。 

 大日本帝国は、明治維新から戦争をして、兵士を犠牲にした。なれど、靖国神社の英霊と祀られるから大丈V 的な発想を植え付けている。故に、命を大切に思う仏教は廃止にしたかったと考える。まぁ、そんな事も有り最後は、講和条約で勝利的になって賠償金や領土を得た。その味が忘れられない軍とマスコミ、何よりも国民が存在していたのかもしれない……。まぁ、アメリカも初戦で勝利すれば、休戦協定や講和できるかも? と最終決定した感じなのかも? 

 何より複葉機でない戦闘機や爆撃機を開発している。世界最大の戦艦大和も有るのだ。零式艦上戦闘機と空母も開発。負ける事などは、あり得ないと慢心も有ったか……陸軍の青年将校は、血気盛んに暴れて政治家も暗殺事件も起こし、天皇陛下の御身を案ずる事も有っただろう。陸軍と海軍は仲が悪かった。情報等も教えなかったとか? しかし、それで戦争するかねぇ。

 まぁ、アメリカは戦争を望んでいた説も有るけども。真珠湾攻撃に宣戦布告通知が間に合わなかったのは汚点である。しかし、ハワイへの攻撃だが、民間施設や民間人を攻撃目標にはしていない。これが、武士道精神である! のだが、奇襲攻撃となり、アメリカ国民の心に火をつけてしまった……これも敗因の一つであろうか? ハワイに上陸作戦とかもしてないのだが……。

 思うに、太平洋戦争で艦長は戦艦や空母等が攻撃され大破すれば、艦と共に海に沈むを美徳とされた。靖国神社に祀られるのが影響しているのか? しかしアメリカは違ったであろう。生き残り、一部の艦は修復され? 再び戦いに望んだようだ。零式艦上戦闘機も軽いのは良いが防御装甲が弱い。被弾すれば火が付く事もある、通称マッチ箱。故に貴重なベテラン操縦士である国の宝が散っていった……。

 ミッドウェー海戦で急降下爆撃が出来る者や空母を失う。そして、遂に若い未熟な操縦士を特攻さすという無謀な作戦をしだすのだ。陸軍も銃剣突撃や玉砕作戦。命を何だと思ってやがる! と今なら言いたい。

 そして、想像しなかった本土を大空襲され民間人の女性や子供も多く死に、巨艦主義という時代遅れの戦い方で(このこだわりも敗因だったかも?)出番のないホテルと言われた? 戦艦大和も菊水一号作戦で一億総特攻の先駆けとして、沖縄に出撃したが攻撃されて沈没されてしまう。まぁ、なんと言われようが、世界最大級の戦艦を建造した国である事は重工業国として誇りに思うところである……。

 大日本帝国は、沖縄を占領されても戦いを止めることが出来なかった。青年を特攻させたり、裕福な家庭の学徒も出陣させて貧しい国民との差を無くして不満を抑える。死ねば英雄で靖国で祀られる。そんなある種の魔法にかけられた様な国民達。大地震が起きても、戦意損失を防ぐ為に隠ぺい? そして、特攻という時間稼ぎに若き国の宝である命を犠牲にしていく帝国首脳部達。こうなると戦犯で有ると言われても納得なのだ。

 ついに人類に初めて核兵器が使用されてしまう国となる悲劇が起こってしまい、終戦へ……。

 こんな歴史が有り、現在の日本国が誕生した。戦争が駄目だった事は理解する。しかし、大日本帝国が無くなってから生まれた僕達には、戦争責任は無いと考える。だから反省や謝罪は、しない事とする。しかし、その代わりに二度と無駄に命を散らす国民達が出ない様に努力し、考えなければならない! 現在の民主主義の日本に生きていて良かったと思う。昭和天皇陛下は、御立派に人間宣言をされた。国民主権ならば、天皇陛下と日本の歴史を尊く思いながら、憲法を自分達の最良にし、平和に豊かに暮らせる国で有り続ける様にする事が可能だ。もしも、国民が願うならば、王は君臨すれど統治せずとする英国の様にも出来るだろう。

 ただ、悲劇の歴史を繰り返す原因は取り除かなければ。自由の為に……もう明治維新からの大日本帝国主義の様には戻らない為に!