日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

鶴窪古墳|千葉県市原市 ~後期の築造らしく前方部が異様に発達した前方後円墳~ 【梅雨の晴れ間に上総古代史探訪 ⑲】

2019-12-15 18:59:29 | 歴史探訪
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 釈迦山古墳を見た後は、鶴窪古墳を目指します。

 視界が開けました。



 姉崎古墳群の多くの古墳はこの台地の上にあり、釈迦山古墳から鶴窪古墳へは台地の上を歩いて行けます。



 おや、ここじゃないかな?



 そうだ!



 5分くらいで着いてしまいました。

 説明板がありますね。



 墳丘長60mの前方後円墳で二段築成、埴輪が見つかっています。

 先ほど見た姉崎二子塚古墳は中期の古墳でしたが、今度は後期(前方後円墳集成10期)の古墳ということで、前方部が異常に発達してしまっていますね。



 右側が前方部ですからね。

 この図を見ると、墳頂の高さは前方部の方が全然高そうです。

 では、墳丘へ登ってみましょう。

 結構草茫々ですが、これくらいならまだ大丈夫でしょう。



 後円部を見ますが、あまり後円部らしく見えないですね。



 前方部側は道路となっています。







 眺望は全然効いていません。





 古墳の前方部側の道路はこのように切通になっています。



 これを見ても鶴窪古墳は丘の尾根の上に立地していることが分かると思います。

 なお、この方向のすぐの場所に原1号墳という後期に属する70mの前方後円墳がありましたが、破壊されてしまいました。

 ではつづいて、姉崎古墳群で最大の天神山古墳へ行ってみましょう。

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