*** 本ページの目次 *** 1.基本情報 2.諸元 3.探訪レポート 4.補足 5.参考資料 |
1.基本情報
所在地
群馬県高崎市倉賀野町661ほか
現況
墳丘登頂可能
史跡指定
国指定史跡
指定日:昭和2年4月8日
出土遺物が見られる場所
2.諸元
築造時期
前方後円墳集成編年:4期
墳丘
形状:前方後円墳
墳丘長:123m
段築:後円部3段、前方部2段
葺石:あり
埴輪:円筒Ⅱ式、鰭付円筒、器財形、家形
主体部
竪穴系のはず(未調査)
出土遺物
周堀
盾形(あるいは馬蹄形)
3.探訪レポート
2017年10月25日(水)
この日の探訪箇所
水殿瓦窯跡 → 金鑚神社 → 本郷埴輪窯址 → 白石稲荷山神社 → 皇子塚古墳 → 平井地区1号古墳 → 七輿山古墳 → 藤岡歴史館 → 吉良上野介陣屋跡 → 伊勢塚古墳 → 前橋市総社歴史資料館 → 綿貫観音山古墳 → 浅間山古墳 → 大鶴巻古墳
⇒前回の記事はこちら
おっと、また見事な墳丘が現れましたよ!
大鶴巻古墳でしょう。
後円部側へ回ってみます。
大鶴巻古墳も先ほど見た浅間山古墳と同じで前方部を南東方向へ向けていますが、軸線は微妙に違ます。
標柱と説明板を発見。
ここに可能性が書かれている通り、段築は後円部が3段で、前方部が2段ではないでしょうか。
実際、現状の復元ではそうなっていますね
サイズ的には123mで浅間山古墳より小さいですが、それでも十分な大きさであるので普通であればこの地域の首長の墓と考えられるものの、時代的には浅間山古墳と同じ時期ですから、浅間山古墳の被葬者の次席の地位に居た人物か、他勢力に嫁した浅間山被葬者近親の女性かもしれません。
性別は副葬品を見れば分かることがありますが、大鶴巻古墳も未調査なのです。
大鶴巻古墳の北側に隣接してある古墳は小鶴巻古墳です。
小鶴巻古墳は墳丘長87.5mの2段築成の前方後円墳ですが、時期は大鶴巻と全然違って6世紀初頭(前方後円墳集成では8期)とされており、主体部は舟形石棺です。
しかし、大鶴巻古墳もきれに整備されていますね。
こういう綺麗な古墳を見ると気持ちよい!
またいずれ来ますよ。
今日のところは引き上げだ!
(つづく)
4.補足
5.参考資料
・現地説明板
・『東国から読み解く古墳時代』 若狭徹/著 2015年
・『群馬の古墳物語 下巻』 右島和夫/著 2018年