日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

上浜田6号墳|神奈川県海老名市 ~秋葉山勢力と同じく東海出自の人物の墓か~ 【歴史を歩こう協会・第1回歩く日 ⑦】

2019-02-11 19:26:58 | 歴史探訪
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 海老名市内で最大規模の瓢箪塚古墳を見た後は、上浜田6号墳へ向かいます。

 かつては古墳がポコポコとあったこの丘陵も今では完全な住宅街ですね。

 その住宅街を歩き、わずかに残る6号墳の墳丘を発見しました。



 丘陵の縁という立地ですね。



 瀕死の状態ですが、よくぞ生き残ってくれていました!

 きちんと説明板もあります。



 復元すると一辺が22mほどの方墳ということで、秋葉山5号墳とほぼ同じサイズですね。

 秋葉山古墳群も現状みられる5基の古墳のうち、1基だけ方墳があります。

 ここ上浜田古墳群も現状みられる古墳のうち、形状が不明な古墳があるものの、方墳はこれ1基だけのようです。

 時代も4世紀だとすると、まだ秋葉山古墳群の被葬者がサガミの王として君臨していた時代と考えられ、この6号墳の被葬者は秋葉山と同じく東海に出自を持つ人物で、秋葉山勢力に嫁いだ女性か、もしくは秋葉山勢力をサポートした有力者の可能性があると思います。

 では、墳丘に登りましょう。



 削ってしまった部分はロータリーのようになっていてベンチも置いてありますが、いったい何の用途に使うんでしょうか。



 これ以上は壊さず、ずっと残しておいていただきたいですね。

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