日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

安芸国庁跡(田所明神社)|広島県府中町 ~阿岐国造後裔田所氏の本拠~ 【安芸・備後古代史探訪 ②】

2019-06-27 13:55:15 | 歴史探訪
 ⇒最初から読みたい方はこちら

 ⇒ひとつ前の記事が読みたい方はこちら

 安芸国の総社跡を見た後は、すぐ近くにある国庁跡を目指します。

 国庁跡には田所明神社があるようです。

 狭い道を走りますが、レンタカーが軽で良かった。

 しかもこれと同じような形の車をいつもダスキンで乗っているので非常に運転しやすいです。

 ナヴィに従って田所明神社に到着すると、何やら作業中のようです。

 小さい神社ですが駐車スペースが何台分かあります。

 ただ、空いているのは1台分のみだったので神社で作業をしていた方に断って停めさせていただきます。

 どうやら祭礼の準備をしているようです。

 邪魔にならないように素早く参拝を済ませましょう。







 律令国家の遺跡としては国府跡と並んで国分寺跡も有名ですが、どちらかというと国分寺の遺跡の方が残りが良く、国府跡の方が遺跡が見つかっていない国が多いです。

 安芸国の場合も当初は西条にあったのが後にこの地へ移ったと言われていますが、この地で具体的に遺跡や遺物が見つかったということはありません。

 あくまでも、推定地というわけです。



 この地域には古代の終わりくらいから安芸国府の在庁官人だった田所氏が盤踞しており、同氏の田所文書は広島県の重要文化財になっています。



 田所氏は阿岐国造家であった佐伯氏の末裔とも伝わっていますよ。

 今回の旅でめぐっている場所とその周辺の国府跡および国造支配地域はこんな感じです。



 まだ府中町歴史民俗資料館がオープンする時刻にならないので、もう少し付近をめぐってみましょう。

 ⇒この続きはこちら


最新の画像もっと見る