樋口有介さんの柚木草平シリーズの特別編とも言うべき『刺青白書』を読了。主人公は「ぼんやり」が得意な大学生の鈴女(スズメ)ちゃん。彼女の中学時代の同級生が相次いで死ぬところから物語はスタート。スズメちゃんの父親の編集長の依頼でその事件を調べることになったのが柚木さん。柚木さんが三人称で描かれているので、特別編というわけ。今回の探偵役はスズメちゃん&柚木さん。柚木さんは相変わらず女性への甘い言葉がスラスラ口をついて出てくるおっさんです(笑)。スズメちゃんのかなり変わった性格が「むむむ」という感じですが、最後に彼女にも春がちゃんとやって来たのにはホッとしましたね。今回もあっという間に読み終わってしまいました。 刺青(タトゥー)白書樋口 有介東京創元社このアイテムの詳細を見る