9月23日、台風17号の影響で強風が吹く中、無事に彼岸会法要を行うことができました。
当初、彼岸三連休は風雨が酷くなるとの予報でしたのでお参りの方が少なくなるかもと思っていましたが、
おかげさまで雨が降ることもなく、多くの方がお参りをすることが出来ました。
午前11時から本堂で行われた永代供養墓さんぜの合同法要では、60名余の方にお参りをいただきました。
さんぜにお休みになっておられる方の数も年々増えて、300名を超えています。
お経の間にお戒名の読み込みをするのですが、お経が終わるまでに読み終えることができなくなってしまいました。
次回からは読み込みを3名で行うことになりそうです。
お家の後継者や子孫の方がみえられなくても、お寺が責任もってご供養を続けさせていただいているわけですが、
それでもこんなにたくさんお参りに来てくださると、故人様方もうれしいのではないかと思います。
当日は朝から、法要後の懇親会のためのお料理作りが行われています。
秋のお彼岸はいつも山形の「芋煮」を中心にしたお料理。
先日山形に帰った際、寒河江にある農協直売所で注文した里芋「子姫芋 こひめいも」を使った芋煮。
つるりとした食感が美味しい芋です。
写真はないけど献立だけご紹介。
- 芋煮
- もってのほか菊の酢の物 刻み胡桃
- アケビのゴマ味噌和え
- 甘長獅子唐の天ぷら わかめの天ぷら
- サツマイモのオレンジ大学
- 胡瓜の辛子漬け ぺそら漬け
- 枝豆(秘伝豆)
- お酒(浦霞「禅」 あら玉「玉彦」)
山形のお料理、ですね。ま、自分が食べたいのでこんな献立になってしまうのですが・・。
法要の前に藤沢在住のハープ奏者・八木健一、ピアニスト・ゆみ子夫妻によるハープデュオ「カノン」さんにミニコンサートを行っていただきました。
八木さんご夫妻は2回目の出演になります。
穏やかなお人柄ではありますが、なかなか男気のある八木さんであります。
東日本大震災のときも、がれきの中で鎮魂のハープ演奏を行ってくださいました。
11月に発売される新しいアルバム「suisaigaku 2」からの新曲を含め7曲を演奏してくださいました。
演奏曲目は以下の通り。
- パッヘルベルのカノン
- 自然賛歌(オリジナル)
- 秋のメドレー
- ロミオとジュリエット(ニーノ・ロータ)
- 灯籠流し(オリジナル)
- 赤とんぼ
- 想い出(オリジナル)
CDが出たら皆さんお買い求めください、ココロ洗われる演奏が収録されています。
ご本堂での演奏のあとは、秋彼岸合同供養法要。
今年も遠近の友人僧侶のお手伝いをいただき、無事にご供養をとりおこなうことができました。
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昨日(24日)は保田の昌龍寺に出かけてきました。
お寺は無事だったのでよかったのですが、お檀家さんの様子が気になります。
連絡が取れない独り暮らしや、高齢の方が多いので、お彼岸の準備をしていてもやはりいろいろと気になっていました。
幸い死者や怪我人等は出ていないので、そういった気遣いはないのですが・・気になる方々のところを数件、訪ねてきました。
案外元気そうにしていらっしゃる方が多かったのでホッとしたのですが、これから先のことを話始めると皆一様に表情が曇ります。
全壊してしまった家をこわして町を去る決断をした人もいますし、ここで何とかふんばってと腹をくくった人もいます。
生き方は、道は様々です。
菊花堂のパン屋さんを訪ねたら、お店を去り際に売り物の餡ドーナッツやパンをお布施してくださいました。
涙出たよ。
一見、何事も無いように見える昌龍寺からの風景ですが、よく見ると海岸のほうの家のほとんどがブルーシートを掛けているのがわかります。
まだまだ先の長い復興への道のりとなりそうです。
お寺は何ができるのか。
まずはお檀家さん一軒一軒をまわって顔見にいこう。
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東日本大震災の時、炊き出しに行った石巻では沢山の桜が咲いていました。
昌龍寺や保田の町、山間の田んぼのあぜ道では今、彼岸花が咲き始めています。
季節は人間の思惑とは全く関係なく巡りはじめています。
今日はここまで。