さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

私の好きな山形のそば 2

2009-05-04 14:11:06 | 山形の味

2日の午後から3日の午後まで、所用で、山形に一泊二日で帰って来ました。
両日とも飛行機を使用したのですが、2日の山形行きは満席で、しかもオーバーブッキングまで出る始末。こんなに混んでいるなら山形便を増やせばいいのに・・

と思っていたら、翌日の羽田への帰りの便はガラガラ。
まだ帰省ラッシュには早いのでしょうが、これでは減便はおろか廃線になってもしょうがないなと苦笑いしたのでした。・・・ゴールデンウイークなのになあ・・・

さて、夕方からの用件にあわせての帰郷は結構あわただしく、ちゃんと実家に帰ったのは、結構夜遅くなってしまいました。
翌3日は朝からどたばたと用事を済ませて、お昼は母と祖母を誘っておそばを食べに行くことになりました。

当地の名物・「谷地の肉そば」はあちこちで紹介されているらしく、連休中、河北町のお蕎麦屋さんはどこも混んでいて、中には行列のできているお店まであるほどの繁昌ぶり。

以前紹介したお食事どころ「葵」さんで、納豆餅と肉そばのセットを食べようと思っていたのですが、駐車場がぎっしり、しかも玄関先まで人があふれているので早々にあきらめてよそのお店にいくことにしました。

さすが高速道路1000円の効果はすごいですね。駐車している乗用車の半分近くは他県ナンバーでした。
どこも入れず、結局ぐるっと一回りして家の近所の蕎麦屋さんに入ることになりました。

手打ち蕎麦の「あおき」さん。3、4年前に出店した地元では新しいお店です。国道287号線、河北町西里の交差点にあります。

上はざるそばのアップ。
何度か食べに来たことはありますが、黒いソバが主流のこの辺にしては珍しい、星が入ったなかなかきれいなそばを出すところです。

以前は全品手打ちで対応していたと思うのですが、今回入ったら、ざるそば類は手打のそば、河北町名物の肉そば類の麺は仕入れたもの、と使い分けをしているようでした。  賛否分かれるところかも。(間違ってたらごめんなさい。)



さて、手前で私がすくっているのは、地元名物の冷たい肉そば。

肉そばを真上から見ると、葱の白さとそばの黒さがあいまって、なかなか渋い絵になってます。
お肉は親鳥だとおもいます。しっかり味のしみ込んだお肉をスライスしてあります。
地元の人は、真冬でも冷たい肉そばを食べる人が多いのです。
最近は麺を中華にした、冷たい肉中華なんかもあります。
                           これがまた、旨いのよ(^-^)

さて、山形の手打ちそばと言うと、箸より太い、と思われがちですが、そんなお店ばかりではありません。
山形市内の「梅そば」さんのように、江戸そばといわれるような細いそばを出すところもありますし、あおきさんのように、普通の太さの麺もあって、店によってさまざまです。
母親やおばあちゃんなどは、山形の田舎そばは太すぎて食べるのに顎が疲れるから、このぐらいがちょうどいい、と言っております。

てんぷらの盛り合わせも海老2、まいたけ、なす、さつまいも、そして季節の山菜・タラの芽、こしあぶら2、などが入って結構安い(800円だったかな・・?)。

先にも書きましたように、町内の他の有名店(「一寸亭」さんや「いろは」さん、「定助」さん、知る人ぞ知る「和だて」さんなど)はこの連休中、他県の方々に占領されてしまうほどのにぎわいです。あおきさんも混んではいますけれど、まだそこまで知られてはいないようで結構ゆっくり食べられました。
なんたって、ウチのキンおばあさんは89歳ですから、せかすと喉につっかえてひっくり返っちゃいますんで、ゆっくり食べられるというのも、お店選択の上での基準になるんですよね。

あおきさん、結構いけます、おいしいです。かなり実力をつけてきているのではないでしょうか。他店と比べても遜色のない旨さです。そうそう、ゲソのてんぷらも美味しいです。

ただ、お願いをするとすれば、全席禁煙にしてほしいですね。健康増進法も施行されていることですし。
いかがでしょう、あおきさん、このへんよろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、3日の朝食、拙僧、母の味を堪能してまいりました。

朝食の献立は、ウコギご飯、厚揚げの入った蕨の味噌汁、あらめ(海藻)の煮物にうるいのおひたし、子茄子の漬物、白菜のつけもの、ダイコンおろしなどなど。
山形の田舎ではごく普通の朝食。

(赤飯は私の長女が中学に上がりましたので、そのお祝いに、と母親がお土産にもたせてくれましたものを先に頂きました。)

しみじみ、うまいなあ、と感嘆するばかりであります。
食材もそうですが、親の愛情と言うか・・ここが典座教訓だなあ。

「1億の人に1億の母あり。されど、わが母に勝る母無し」と言う言葉があります。
曹洞宗大本山總持寺の前貫首・板橋禅師さまの日めくりカレンダーに書いてあった言葉です。
母の日を前に、おべっか使うわけではありませんが、山形のお母さん、横浜のお母さん、いつもありがとうございます。
感謝申し上げます。
どうか元気で長生きしてください。しょっちゅう道を踏み外している私に、今は亡き2人の師父に代わってご叱責いただきますよう、よろしくお願いいたします。

今日はここまで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山形はひと月遅れで春到来の時節でした。お寺の周囲には、いろんな花が咲いていました。

海棠の花

たいつりそう 

いかりそう 

近所の方が面倒を見てくれているプチ・花壇にはさまざまな花が咲いていました。

 

桜の木。残り花が赤い蘂とともに春爛漫の様子を伝えてくれています。

寺の前のさくらんぼ畑では、佐藤錦の花が満開。

椿の花も、色が冴え冴えとして非常に美しく感じられます。
時期のせいでしょうか、それとも空気がきれいなせいなのでしょうか?

 

 

にりんそう

 

ムスカリ

鉢植えの姫りんごの花も、満開。
時間になるとミツバチがやってきます(今年はちょっと少ないようですが)。 

 

今日はここまで。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。