さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

そうなんです、精進料理講習会をしたんです。

2017-11-10 16:01:12 | 典座の日々是好日
 
8日は久しぶりの精進料理講習会。
講師に呼んでいただいたのは、横須賀周辺の寺院の奥様方。
こちらで講習会をさせていたくのは3回目です。
 
典座(てんぞ)という、禅寺の料理係を勤めていたワタクシではありますが、台所以外の仕事が増えた最近は講師のお誘いがかかりませんでした。
なので、ちょっとうれしい
 
久しぶりにお会いしたお寺の奥様方と、和気藹々の料理教室でした。
 
 
手前左が「牛蒡餡掛けご飯」、右が「けんちん汁」
中段の左が「里芋のとも和え」、中央が「精進ウナギのかば焼き」右が「豆腐の味噌漬け」
上段が「もってのほか菊となめこの甘酢和え」「胡瓜のからし漬け」
 
献立と作り方は以下の通り
 
◎ゴボウ餡掛けご飯  ねぎ、貝割れのせ (しんてんさん、ありがとうございました)
 
  1. 牛蒡はたわしでよく洗って、おろし金ですり下ろします。細い部分は薄切りにして全部使い切ります。
  2. お醤油1 みりん1 水8の割合で沸騰させ、下した牛蒡を入れてひと煮立ちさせます。
  3. 水溶き片栗粉ですこし強めに(みたらし団子のあん位)とろみをつけ、ご飯にかけます。
  4. 刻みネギとカイワレを載せて完成。
※ネギは精進ではありませんが、ゴボウ餡掛けと相性がいいので使わせてもらいました。
※黒いあんかけになりますが、味は保証します。牛蒡の量は好みに応じて。
※だし汁よりも、お水を使った方が牛蒡の味がはっきりして美味しいようです。これからは新牛蒡ですね。
 
 
◎味噌けんちん汁
  1. 大根、人参、コンニャク、牛蒡などや、冷蔵庫の余ったいろんな材料を小さめの乱切りにします。
  2. お鍋に油を入れて熱し、材料を炒めます。
  3. 火が通ったらお水を入れて、煮込みます。
  4. お味噌、醤油、みりん、塩などで味付けし、豆腐を崩しながら入れて最後に大根の葉などの青味野菜を刻んで入れれば出来上がり。
※今回は材料の余ったものを入れましたので、すり下ろした大和イモや、豆腐味噌漬けのお味噌やいろんなものが入りました。
 食材のいのちを活かすという意味でも、けんちん汁は大事な精進料理です。
※豆腐は最初から他の材料と一緒に炒めても可です。いろんな作り方があるので、自分のやり方が完成すればそれでよしですね。
 
◎精進ウナギの蒲焼き  はじかみ、大葉
 
  1. 木綿豆腐はレンジで2分くらい加熱したあと、まな板などで挟んでおもしをのせて水切りします。
  2. 大和イモはすりおろしておきます。
  3. 牛蒡もすりおろしておきます。
  4. 水切りした豆腐をフードプロセッサーなどでよくつぶします。そこに下ろした大和イモ、牛蒡、昆布の粉末少々、お味噌少々で下味をつけ、よく混ぜます。
  5. 海苔にまんべんなく片栗粉(接着剤の役目をします)をふって4の生地を載せ、平らにならします。
  6. 5を低温の油で揚げてじっくり火を通し、いったんとり出した後、少し高めの温度の油で二度揚げします。
  7. フライパンに同じ量の醤油とみりんを入れて火にかけます。お好みの量の砂糖をいれてよく混ぜ、煮立ったら弱火にして煮詰めてかば焼きのたれを作ります。
  8. 二度揚げしたかば焼きもどきをタレに絡めて出来上がり。山椒を振って、はじかみを添えればばっちり。
※牛蒡のすり下ろしを入れることで、食感がウナギのようになります。
※生地を丸めて揚げれば「つみれ」みたいになりますし、牛蒡を入れずにヒジキや人参千切り、銀杏などを入れて揚げればガンモドキです。
 
◎お豆腐の味噌漬け
  1. 豆腐はレンジで2分くらい加熱したあと、まな板などで挟んでおもしをのせて水切りします。
  2. お味噌にみりん、醤油、砂糖で味付けをします。
  3. 豆腐を厚み半分、タテも半分くらいに切ってガーゼなどに包み、味付けしたお味噌に漬け込みます。
  4. 小さめに切り分けて、カイワレをのせて出来上がり。
※豆腐はキメの細かい木綿豆腐が良いようです。
※4日目位から食べられます。お味噌の味や漬け込む期間はお好みで。
 
◎キュウリのからし漬け
  1. 和ガラシの粉200g、塩200g、砂糖700gを混ぜ合わせてからし漬けの素を作ります。この分量で、胡瓜は5kくらい漬けられます。
  2. 洗った胡瓜を大きな漬物桶にいれたビニール袋に並べ入れ、素を振りかけます。さらに胡瓜を入れ辛子の素を振り、ということを繰り返します。
  3. ビニール袋の口をしっかり結んで辛みが抜けないようにし、重しをしてつけこみます。
  4. 時々上下を返して漬け、3日目には食べられます。
※辛子が入っているので保存がききます。ウチではキュウリが採れる夏場などによく作ります。
 
◎里芋の共あえ  刻み柚子
  1. 里芋は皮をむいて適当な大きさに切り、茹でます。
  2. 柔らかくなったら、茹でた芋の三割程度をボウルなどに入れてよくつぶし、味噌、砂糖、醤油で味付けして味噌芋をつくります。
  3. 水けをふきとった残りの里芋を味噌芋に入れてよく混ぜ、器に盛りつけます。
  4. 刻んだ柚子皮を載せてでき上がり。
※お味噌は麹味噌など米味噌系が良く合います。
 
◎もってのほか菊とナメコの甘酢あえ  スダチ添え
  1. なめこはさっと洗って酒、塩、醤油で煎り煮にして味付けします。
  2. 熱湯に酢少々をいれ、花びらにむしった菊を入れて茹でます。
  3. 茹で時間は、鍋に浮いた菊の花びらを上下に反す程度。長くても30秒くらいかな?
  4. ざるにあげたら手早く水に放して冷まし、軽く絞っておきます。
  5. 味付けしたなめこ、菊をまぜあわせ、甘酢をかけて器に盛りつけます。
  6. 8等分したスダチを添えて出来上がり。
 
今回はみなさんが共同で作っている、自家製お味噌を使っての料理でした。
そのお味噌の美味しいことといったら❗
 
久しぶりの精進料理講習会でしたが、お味噌のおかげで、手作りの温かさと食材の旨さがたっぷりの美味しい料理ができました。
六教区寺族会の皆さん、いいお勉強をさせていただき、ありがとうございました。
 
・・・・・
ツワブキが咲いています。赤や黄色の木々の葉の色も、急な寒さで濃くなってきた感じがします。
 
  
 
今日はここまで。
 
 


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