さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

霜月つれづれ・・八柱でお墓の将来について少し考えてみた

2017-11-05 10:45:42 | 随流去

 

ベイスターズ・・よく頑張りました。残念・・・。

しかし、今年はわくわくさせてもらいましたね。特に若い世代の活躍、駒沢出身の選手の活躍には、とくにわくわく。

中畑さんの耕した畑が、実り始めているということかな。

来年はレギュラーシーズンでも堂々の優勝をして、20年ぶりの日本一に邁進してもらいたいものです。

さて、早いものです、今年も残すところあとふた月。

園内は今朝も大量の落ち葉。

草友会の方々の活躍でいつもきれいになっていますが、この時期は特に忙しい・・・ありがとうございます、ほんとうにおかげ様で、であります。

池の上の紅葉はもう少し先ですが、お地蔵さんの前のヤマボウシや参道の桜は一日中、葉を降らせています。

早朝、独り坐禅をしていると、鳥の声や羽ばたきの音とともにどんぐりが屋根に落ちる音が響きます。

う~ん、この音で悟れたら、なんてことを考えているようでは、まだまだ未熟。

 

下は納骨で訪れた松戸八柱霊園の山茶花。

八柱は古い霊園なので大きな立派なお墓が多いのですが、最近はあちこちに打ち捨てられたような手入れされていないお墓が増えてきました。

中には植えた木が繁茂しすぎて、まるで森のようになっているところも結構あります。

草木を分けて奥を覗き込まなければ、そこがお墓ということがわからないような場所も・・・。

上の桃色山茶花を撮影したところは、ちょっと見ただけではお墓とは気づかないほど、山茶花やキャラなど植木の林になっていました。

お墓やお寺が消滅するとか、墓じまいや墓地の無縁化などといった問題は、地方の問題と思われがちです。

少子化や極端な都会への人口集中、都市と地方の経済格差からくる社会のゆがみが、地方、特に山間地のお墓を維持できないことにも繋がっています。

しかしそれは、なにも田舎や限界集落だけの問題ではありません。

八柱の荒れたお墓を例に出すまでもなく、都会のお墓でも同じことは起こっています。

都市生活者の中でも、バブル崩壊後の多くの経済的打撃によって社会に大きな格差がうまれ、家計の事情で法事や葬儀などの宗教行事を行うことにもためらいが生まれてきたように感じます。

合掌の郷も例外ではありません。

管理費の滞りや未納があったり、いろんな場面で葬儀や法事のお布施、そしてお墓やお仏壇の維持について相談を受けることがこのところ多くなってきました。

すでに、一家族で二つ三つとお墓の面倒を見なければならないというようなことまで現実に起きつつあります。

団塊の世代、と呼ばれる方々が亡くなった後、お墓の様子は大きく変わっていくに違いありません。

諸行無常は世のならいとはいえ、打ち捨てられたようなお墓、行き場のないお骨やお位牌を見るのは、だれであっても心を痛めるものです。

お墓のことだけでなく、将来にわたって安心して供養を続けることができるようお手伝いさせていただきますので、不安なことがありましたら遠慮なくご相談ください。

もちろん、信頼される僧侶となるよう精進しなければならないのは自明のことであるのですが。

緑地を散策していると、作務衣の足もとがいつのまにかしっとり濡れています。

濡れた足元の冷たさにも、季節を感じます。

今月はいろんな会合や保田の昌龍寺、観音寺の十夜法要、私的な祝い事もあって、中旬以降はバタバタしそうです。

忙しさに流されないように、ちゃんと坐りましょう。

富士山を見に、久しぶりにもちのき霊園へ行ってきました。

戸塚カントリーの木々が大きくなって、見える部分が毎年少なくなってきています。

 

今日はここまで。

 

さんぜのまなざし goo別院 1711



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