親業のコミュニケーションスキルには、
相手に何かを伝えたいとき、
「わたし」を主語にして「感情」を伝える、
「わたしメッセージ」というものがあります。
「あなた」を主語にして伝える「あなたメッセージ」は、
誤解や反発、反抗心、不安感などを生む危険性があるからです。
普段の会話を「わたしメッセージ」に言い換えるとどうなるでしょう?
◆遅く帰ってきた子どもに『今、何時だと思ってるの?』ではなく「無事に帰ってきて安心したよ」
◆テストを頑張った子どもに『えらいね。良くできたね』ではなく「頑張ったことが嬉しいよ。誇らしいよ」
◆学校で何があったのかを聞くとき『何があったの?ちゃんと話して!』ではなく「あなたの話を聞きたいな」
◆子どもが自分で洗濯物(食器等)を運んだとき『ちゃんとできるじゃない!』ではなく「助かるな~」
◆ゲームばかりする子どもに『時間を決めてやりなさい。取り上げるわよ』ではなく「自分でコントロールできると(わたしは)嬉しいな。安心できるな。」
◆職場で部下に聞くとき『例の案件、どうなってるんだ』ではなく「例の案件の進捗を知りたいんだが」
◆友達同志などで『明日って空いてる?』ではなく「明日、○○があるから一緒に行きたいと思ってるけど、どう?」
などなど・・・です。
「わたし」が「こう感じてる。こうありたい。」を伝えると、
相手に誤解や不安感・反発心を与えにくくなる表現になりますね。
人は、日々の会話によってその人との関係性を築いていくものです。
「わたしメッセージ」で、より良い関係性が築けることを願っています