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恋愛未経験32歳男性が新婚生活で知った妻の正体

2021-11-15 12:00:00 | 日記

東洋経済様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。

結婚相談所の入会面談にやってくる人のなかに、「これまで恋愛をしてこなかった」「異性とつきあった経験はゼロ」という人たちが、かなりの割合でいる。“若者が恋愛をしなくなった時代“といわれるようになって久しいが、今は恋愛未経験な30代、40代が結婚を現実として捉え、結婚相談所の門を叩いてくるのだ。
仲人として、婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声と共にお届けしていく連載。今回は、『恋愛経験ゼロ。相談所で結婚したものの、わずか3カ月で離婚になった32歳男性』が、新たに婚活をスタートさせた経緯を綴る。
男子校育ち、恋愛経験ゼロのハンサムボーイ
スラッとした長身でハンサムなよしゆき(32歳、仮名)が、入会面談にやってきた。有名私大を卒業後、上場企業に勤め、年収も平均以上。一見モテそうなタイプなのだが、開口一番にこんなことを言った。

「昨年、結婚相談所で出会った女性と結婚をしたんですが、3カ月で離婚になりました。相談所に入るまで、僕はまったく恋愛経験がなくて。けど、結婚後は彼女の体に指一本触れさせてもらえなくて、離婚になった。すごく落ち込んだんですが、このまま一生独身でいるのも嫌だし、もう一度、婚活して結婚したいんです」

そして、これまでの経緯を語り出した。


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「中高が私立の男子校で、大学も工学部だったので、女性がほとんどいない環境で育ちました。女性とまったく縁のないまま、気がつけば29歳になっていました」

30歳を目前に周りを見渡すと、幼なじみや学生時代の友人たちの数名は結婚をし、なかには子どもを授かって父親になった者もいた。

「そういう人たちは学生時代から彼女がいたし、男女の関係になることも学生の頃に経験済みでした。周りに後れはとっていたけれど、いつかは自分も自然の流れに任せていたら彼女ができるだろうと思っていたんですね。でも、まったく女性との接点がなくて。というか、友達から合コンとかに誘われても、僕は体質的にお酒が飲めないし、知らない女性を目の前にして楽しい話をする自信もなかった。ほかの男たちは気に入った子とLINE交換しているのに、自分はできなかったらどうしようと、恥をかくのが嫌で参加もできなかったんです」

こうして歳を重ねていくほど、女性と付き合うことのハードルが上がっていった。

「このままだと一生女性と付き合えないし、結婚できないのではないかと思い、結婚相談所に入ったんです」
相談所に登録している女性は、結婚願望がある人たち。それに、仲人が結婚までの道筋を引いてくれるので、女性経験のない自分でもなんとかなるのではないかと思ったのだという。

「入会するときに、仲人さんから『あなたの条件なら、お見合いはいくらでも組めますよ』と言われて、半信半疑でした。でも、本当にお見合いは切れることなく組めたので、自分でも驚いてしまった。ただ、女性と1対1でお茶を飲むのも、話をするのも、生まれて初めての経験だったので、最初はお見合いしても断られ続けました」

5人の婚活女性に立て続けに断られ…
5人立て続けに断られたときには、心底落ち込んだ。だが、この連載や、ほかの婚活サイトのコラムを読んだりしながら、自分には何が足りないのかをいろいろと考えたという。

「どんなふうに話を振ったらいいのかとか、なんの話題を選べばいいのかとか、相槌の方法とか、自分なりに研究したんです。それでも繰り返していけばだんだん慣れていくもので、5回を過ぎたあたりから、お見合いでもあまり緊張しなくなったし、交際希望がもらえるようになりました」

まったく野球をしたことがない人がバッターボックスに立っても、球は打てない。しかし、立ち続けているうちにバットに球がかするようになり、だんだんと当たるようになる。何事も経験が大事だ。また男女は相性あってのことなので、会い続けていくうちに、お互いのことを気にいる相手が出てくる。

「交際希望ももらえるようにはなったんですが、そこから1、2度食事をすると断られることが多くて、そこからも苦戦していました。そして、1年たった頃に、結婚までたどり着けた女性に出会えたんです」

それが、みさえ(32歳、仮名)で、1つ年上の女性だった。

「ヘンな先入観があって、年上は絶対に嫌だったんです。年下がよかった。でも、年下だとこっちがリードしようと気負ってしまうし、試しに年上の人とも会ってみようかと。向こうからの申し込みだったので、承諾して、お見合いをしました」

お見合いの後に交際になったら、年下女性と付き合っていたときよりも、ずっと楽だった。

これまでデートでは、店はすべてよしゆきが決めていたのだが、みさえは、「ここに行きたい」「あそこに行きたい」と店を指定してくる。それはチェーン店系列ではなく、小洒落たお店が多かったので、それなりに値段はするのだが、自分で決めなくてよいのが楽だった。

「『なんでこんなにお店をたくさん知っているの?』と聞いたら、『母が美味しいものを食べるのが好きで、よく一緒に食べ歩いている』と言っていました」

そして、デートを重ねていくうちに、とんとん拍子に交際は前に進んでいった。お見合いから2カ月後には真剣交際に入り、その2カ月後には、よしゆきがみさえにプロポーズ。2人は成婚退会をした。

退会後には両家に挨拶をし、結婚式はコロナが落ち着いてからすることにして、住む家を決めたりと、準備を進めていった。

「この時点で手は繋いでいたんですけど、それ以上のことはしていなかったんです。ビルの最上階の夜景のきれいなレストランでプロポーズし、駅まで向かう帰り道に、暗がりの路地でキスしようとしたら、「恥ずかしいから」と拒否られた。映画とかドラマでは、道端や公園でキスしてますけど、確かに誰が見ているかわからない場所でするのはどうかなと思い直して、結局その日はそのまま駅で別れました」
コロナもあって、新婚旅行もしないまま2人の新婚生活はスタートした。

家は、2人の職場に通いやすい所に2LDKを借りたのだが、「リビングを共有スペースにして、2部屋はそれそれの部屋にしたい」というのが、みさえの提案だった。

一緒の部屋で寝たのは最初の1週間だけ
「それぞれの部屋は好きに使うのだけれど、寝るのは僕の部屋で一緒にということになっていたんです。ベッドは場所を取るから、布団を2組買いました。越した日の夜、部屋を暗くしてから、僕が彼女の体に触れようとしたら、『今日は引っ越しで疲れたから、もう寝たい』と言って、くるりと背中を向けてしまった。無理やりすることもできないし、確かにその日は僕も疲れていたので、おとなしく寝ました」

ところが、そんな状態が1週間続いた。さらにみさえは「隣に人が寝ていると落ち着かないし、寝不足だと昼間仕事に集中できないから、別々で寝たい」と言い出し、自分の部屋に布団を敷いて1人で寝るようになった。

「その日から寝室が別になったんです。仲のいい男友達にそのことを話したら、『それはおかしいだろう。大丈夫なのか? 新婚なのに』って言われたんですよね」

もう1つ、気になることがあった。毎晩、1時間コースの長電話を、母親としていたのだ。

「夕食を終えると自分の部屋にこもって、ずっと話をしている。それが終わるとお風呂に入って、また自分の部屋に戻り、今度はゲームをしている。自分の考えていた新婚生活とは、程遠い日々になりました」

そんな生活が1カ月続き、さすがによしゆきの鬱憤も溜まってきた。そこで、ある夜、強い口調で言った。

「これじゃあ、夫婦というより共同生活者じゃないか! 結婚したんだから僕は子どもが欲しい。一緒に寝たり、エッチしたりするのは、夫婦のコミュニケーションだよね。そういうことについてどう考えているの?」

今まで語気を荒らげることがなかったよしゆきに、みさえはびっくりしたのか、少し戸惑いながら言った。

「そういうことは、ちょっと恥ずかしいっていうか。まだ2人の生活に慣れていないし、だんだんと慣れてきたら、そういうことも考えられるようになると思うから……」

ケンカをするのはよしゆきの本意ではなかったし、それ以上の言い争いはせずに自分の部屋に戻り、結局、その夜もこれまで通り別々の部屋で寝た。そこからも、みさえの母親への毎日の電話と夫婦別寝室は変わることなく、1カ月が過ぎた。

そして、がまんにがまんを重ねてきたよしゆきの怒りが、とうとう爆発した。

「そんな勝手な生活ばかりしていて、どうして僕と結婚したんだよ!」

夕食の洗いものを終え、自分の部屋に戻っていこうとするみさえの肩を掴んで、よしゆきは自分でも驚くほど大きな声で怒鳴りつけてしまった。するとみさえはブルブル震えだし、わんわんと大声で泣き出して、いったん部屋に入ると、小荷物を持って出て行ってしまった。

結局、その夜は帰ってこず、実家にいたことが深夜になってわかった。

そこからは「離婚したい」の一点張り。話し合いにもならず、1カ月後に離婚となり、3カ月の短い結婚生活は幕を閉じた。
ここまで話すと、よしゆきは言った。

「結婚生活らしいことをまったく経験せずに、バツイチになってしまったんです。今思い返せば、“彼女はなんで僕と結婚しようと思ったのかな“って。コロナじゃなかったら、旅行とかにも行ったんでしょうけど、結婚式も、旅行も、コロナが落ち着いてからと考えていたので、まずは入籍をした。それで、一緒に暮らしてみてから、こんなはずじゃなかったということの連続で」

「結婚相談所での出会いは、“目的が結婚“とはっきりしているからいいなと思ったんですけど、お付き合いをしている時間も短いし、相手を見誤ると、とんでもないことになると学びました」

仲人の経験からいえば、結婚相手を決めるときに大事なのは、付き合った期間の長さではない。

付き合った時間の短さが問題ではない
すでに成婚退会した女性なのだが、最初の結婚は29歳のとき。社内恋愛で4年ほど付き合った男性だったが、入籍3日後にDV夫に変貌し、離婚調停を経て離婚。彼女は36歳で再婚を決意し、半年間活動をした後に現在の夫に出会い、3カ月の交際期間を経て成婚。あれから4年経つが、子どもにも恵まれ、幸せに暮らしている。

私の相談所の、お見合いからプロポーズまで最短記録は2週間だ。男性、女性ともに私の会員で、成婚退会して1年後には妊娠がわかった。そのときの子どもは今は3歳。こちらも親子で仲良く暮らしている。

そうかと思えば、婚活アプリやイベント業者主催の婚活パーティで知り合い、結婚の話まで出ていた相手が実は既婚者だったという女性が入会面談に来たこともある。

私はこんな話をしてから、よしゆきに言った。

「婚活で大事なのは相手を見極める目。目利きができるかどうかです。最初の結婚は失敗したかもしれないけれど、そこで学んだことも多いはずですよね。それを糧にして、次は幸せな結婚ができる相手を選んでいきましょう。婚活はいっときのこと、でも結婚は一生のことですから、結婚できそうなお相手が現れたら、その方を多方面から見ていくことが大事なんですよ。つらい婚活から1日も早く卒業したくて、結婚できる相手と結婚してしまうと、失敗につながったりするんです」

その目利きのサポートをしていくのが、仲人の仕事だと私は思っている。よしゆきの婚活をこれからも見守っていきたい。



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