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30年前に母が書いた幼稚園の連絡帳を読んだら、共感の嵐だった

2021-11-28 13:30:00 | 日記

ダイアモンドオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。

30年前に母が書いた幼稚園の連絡帳を読んだら
共感の嵐だった
「押し入れ整理してたら、こんなの見つけたよ」
 そう言って母がくれたのは、30年前の幼稚園の連絡帳だった。年中から入園した私。しかし、あるときから私が幼稚園へ行きたがらなくなり、母は悩んでいたようだ。
 連絡帳には、母の悩みや先生とのやりとりが2年分、びっしりと書かれていた。現在子育てをしている私自身がとても共感し励まされたので、ほんの少しだけ公開したい。
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【年中】
5/19 最近娘が、「幼稚園に行きたくない」と、ときどき言うようになりました。どうやら毎日、男の子に追いかけられてスカートをめくられたり、キックされたりするのが嫌なようです。
7/4 「スカートめくりやいじわるは、その子があなたと遊びたいと思っているからかもしれないよ」と娘に言って聞かせたのが、少しわかってくれたかな…。幼稚園では、元気よく遊んでいるでしょうか?
11/28 毎朝決まって口にすることは、「きょう、幼稚園お休み?」と「きょう、お弁当あるの?」のふたつ。朝の送迎でも、玄関のところで「いってらっしゃい」「バイバイ」をかならず5~6回は繰り返します。泣いて嫌がらないだけいいと思うのですが、いつになったら毎朝元気に、すすんで登園してくれるのかと思うと…
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わかる。とてもわかる。4歳の息子も、まったく同じことを毎朝口にする。
一方、実は私は幼稚園生活に、楽しかった思い出しかない。こんなに行くのを嫌がっていた感じだったとは、知らなかった。
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1/22 主人が1月20日から東京へ研修に行っています。カレンダーを見ながら、指折り数えてパパの帰宅を待っている娘です。休み明けはまた「帰りたい」、なんて言うかもしれません。よろしくお願いします。
3/10 ときが経つのは早いものだと毎年思いますが、今はとくに強く感じています。内弁慶な娘が、果たして幼稚園でちゃんとやっていけるかどうか心配していましたが、最近は仲良しの○○ちゃんと、2人だけで登園できるようになりました。先生にも感謝しています。
毎朝、幼稚園に行くのを嫌がって泣くことはありませんでしたが、それでも毎日毎日登園するのは、彼女にとって大きなストレスでもあったようで、私としては、いつ「行かない」と泣き出すのか、気が気ではありませんでした。「きょう、幼稚園お休み?」というのが、朝の決まり文句だったように思います。「じゃあ、お休みする?」と聞くと「嫌」と言うので、やはり幼稚園は楽しいところのようです。
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 息子もそうだ。幼稚園お休みする? と聞くと「うん!」というのはちょっと違うけれど、幼稚園自体は好きだといっている。
 お迎えに来たときの母は、笑顔だった記憶しかない。でも、本当は、こんなに心配してくれてたんだ。
「今のままが一番幸せのような気すらします」
母がひそかに悩んでいたこと
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【年長】
5/5 今週から幼稚園が本格的に始まりますね。娘は、自分の思っていることをなかなか言葉にできない性格です。私としては、その点が一番の心配ごとです。せめてあと1年で、元気に挨拶ができるようになりますように。
6/1 保育参観の日に、泥だらけになって遊んでいる姿を見て嬉しく思います。なんだか年長さんになってから生き生きしているようで、毎朝はりきって家を出ていきます。たとえ泥だらけになっても元気いっぱい遊んでくれることが、私にとっては大きな喜びです。
7/7 園の階段をのぼっていくときは、情けないほど心細い表情で、何度も振り向きながらバイバイをする子でした。親の私はそれが歯がゆくて、どうして元気よく「おはようございまーす!」と入っていけないのかと、じれったい思いをしていました。今は、「先生に昨日つくったネコちゃんの縫い物をみせるんだ!」と言ったり、お泊り会も楽しみにしていて、パジャマをつくってとせがまれています。

12/9 クリスマスページェントの練習が始まって、とても張り切っています。「ガブリエルの役になれてうれしい」と言いながら、歌ったり踊ったりの毎日で、妹もすっかり覚えてしまいました。「一番前で、マイクで歌いたいの!」……以前に比べて、なんと積極的になったことでしょう。
2/3 園生活も、残すところ1ヵ月余り。なんだかこのままずっと幼稚園児であってほしい気もします。小学校へ行けばいろいろなしがらみもあるだろうし、今のままが一番幸せのような気すらします。
卒園まであとわずかとなった今、このまま元気で登園してほしいということと、もうひとつ気がかりなことがあります。娘の祖母(私の母)が現在入院中で、重体です。娘にとっては、たった一人のおばあちゃんです。おそらく出席は無理でしょうが、なんとか入学式を見せてあげたいと願っています。
3/14 先生、最後に……1年間、本当にありがとうございました。小学校でも、娘の表面に出にくい性格を理解してくれる先生にめぐり逢えたらと思います。
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 幼稚園時代の私、なんて息子とそっくりなんだろう。
 息子の口ぐせは、「きょう、幼稚園お休み?」「きょう、お弁当?」のふたつ。毎朝泣いて嫌がることはないものの、「おうちのほうが好き」と言う。理由をたずねても、首をかしげるだけだ。
 私はそれを、息子の個性だとわかりつつも、ただ元気にニコニコと登園してくれる、それだけで十分なのに……ともどかしくも感じていた。
 実は30年前、母も同じことで悩んでいたのだ。
保護者の悩みは
いつの時代も同じ
 幼稚園時代のことは、ぼんやりとしか覚えていない。母は、当時の担任の先生のことを「年中の先生は新人さんでちょっと心配だった」「年長さんの先生はベテランで安心だった」といっていたが、私の脳裏に焼きついているのは、おそらく年中の頃の先生。いつも、私を優しくひざの上で抱っこしてくれていた。
 私の記憶のなかの幼稚園は、大好きなお友達と先生がいる、楽しい場所。その後の小学校生活もエンジョイしたし、今もこうして生きている。子どもって、案外そんなものなのかもしれない。
 祖母は、小学校の入学式の直前に亡くなった。私はお通夜のために、入学式をお休みした。今思うと、祖母が「入学式の日に私と一緒にいたい」と願ってくれていたのだろうか。
 途端に母のことが心配になる。今こうして母が生きているのは、幸せなことなんだ。いつも元気ではつらつとしているから、つい忘れてしまう。早く新型コロナウイルスのパンデミックが終わり、家族で気兼ねなく集まることができる日が来ますように。
 そして息子には、無理をさせず心配しすぎず、「うちの息子は大丈夫」と信じよう。こんなにも大切に想ってくれていた母に、ありがとうを言いたい。
幼稚園の連絡帳は
70年も前から存在した
 これは以前、母の連絡帳を読んだ私が、自分と息子とのあまりのシンクロぶりに驚き、心のままに綴った記事だ。当初掲載したnoteでは、現在進行形でお子さんの登園しぶりに悩む保護者の方から、すでに子育てを終えたご年配の方、親元をはなれて暮らす20代の方まで、幅広い世代から反響をいただいた。
 そこで、ふと思った。そもそも連絡帳は、いつからこの世に存在しているのだろう?と。
 1980(昭和55)年に出版された『戦後保育史』によると、すでに1950(昭和25)年には、“母親と先生が”連絡を取り合うための「家庭連絡簿」として存在していたようだ。
 1950年といえば、終戦からまだ5年。もともとあった保育所は多くが焼失したが、奇跡的に焼け残った園で、少しずつ保育が再開されていた。子どもを通わせるのは、おもに戦争で夫を亡くし、働く必要のある母親だったという。
 ……それから、約70年がたった今。
 連絡帳はもう、母親と先生のためだけのものではなくなっている。
連絡帳の工夫を紹介
連絡帳は夫がほぼ担当、夫婦合作のページも
 もしこぴさん(@moshikopi)宅では、2歳の息子さんの保育園の連絡帳を、週4回ペースで夫が記入している。夫はほぼ在宅勤務で、普段から家事・育児を5:5で分担。朝、妻のもしこぴさんが息子さんの着替えをする間に、夫が連絡帳を書く……という流れに、自然となったのだそうだ。
「うちでは『ベンツ買う』と言っています」の一文に、思わず笑みがこぼれる
カエルのイラストは、妻のもしこぴさん作。夫婦の合作がほほえましい
さりげなくご主人の好みが織り交ぜてある
「いつか子どもが大きくなったときに見返すと、成長を感じて面白そう。その日が楽しみ」と、もしこぴさんのご主人。
 また、大阪在住の元保育士Rさんは言う。「パパが連絡帳を書くケースは1割にも満たなかったですが、ママとはまた違った視点でお子さんのことを書いてくれる。それが面白く、私は大好きでした」
 母の連絡帳は、30年のときを経て、私たち親子の背中を押してくれた。もしこぴさんの息子さんは、数十年後、この連絡帳をどんな気持ちで読むのだろう。
 だれかを想って書いたものは、今よりもずっと遠い未来に、その人自身と、その人が大切にするだれかを勇気づける。
 連絡帳や日記にかかわらず、今はいろいろなツールが出ている。どんな形であれ、記録は唯一無二の宝物だ。べつに今すぐ、だれかに見せる必要はない。あなたもこれを機に、「記録」を始めてみてはどうだろうか。
(ライター 原由希奈)



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